『アジア』『地道な活動が受け入れられて!』ショファイユの幼きイエズス修道会 樫野寿美子/園田国子/黒岩あつ子
私たちは、シェムリアップで5回目のクリスマスを迎えました。教会といっても、一教室分にも足りないほどの広さの一室の隅に祭壇があるに過ぎなかったシェムリアップ教会も、今ではぎっしり入れば500人、600人位は入れそうな大きな教会になりました。 私たちのプノム・クラオムでの活動も小さな、小さな歩みから、一昨年10月よりプレ・スクールを始めて1年が経ちました。四苦八苦の連続ですが、子供たちの喜びと成長を目にすることができるのは、大きな慰め、喜び、感謝の恵みです。最近とてもうれしいことがありました。 センターのすぐ隣の家に住んでいるお母さんのことです。そのお母さんは約2か月前から週に2回、ボボー(雑炊)を作って、センターの活動に協力しています。そのお母さんが近くに新しく立派な施設を建てて、子供たちに昼食を提供する活動を始めた韓国のNGOから、お手伝いとして働いて欲しいと声をかけられました。私たちのところで手伝っても、お支払いできるお金は僅かです。お金のことを考えると、当然NGOでのお仕事の方がいいわけです。しかしそのお母さんは、私たちの方から先に頼まれたからと二度、三度の誘いにも関わらず、お断り したそうです。 そのことを知った私たちは心苦しく思い、尋ねてみました。お返事は「娘も3人お世話になっていて、シスターたちの心はよく知っているし、シスターたちの活動が大好きです。主人もそれでよいと賛成してくれています」ということでした。お金を選ぶよりも、私たちのお手伝いをする方を選ぶことができるのは、彼女がそれほ ど貧しい生活を強いられていないからかも知れません。しかし、まだまだお金は必要なはずです。 4年経ち、特に子供たちとの関わりを通して、私たちのことを、また私たちの活動を本当に受け入れてくださっているこの両親の気持ちが具体的な形で現れたのです。意識こそしていませんでしたが、待ちに待っていたことでした。 私たちの活動の場、プノム・クラオムに住む弱く、小さく、貧しい人たち、子供たちの生活の中で家庭訪問も続けながら、共に生き、育まれていくために必要なことを探り、見極め、それでも失敗しながらも地道に援助し続けてきたお陰ではないかと、大きなプレゼントをいただいたという思いに胸が熱くなりました。そして今、クリスマスにこの喜びを分かつことができたことを真に感謝しています。これもひとえに、いつも祈り、直接、間接的にご協力、ご支援してくださっている皆様のお陰と重ねての感謝です。本当にありがとうございます。 『香港からうれしいお知らせ』天使の聖母宣教修道女会 蓬田トシ子
喜んでください!小さい日本人カトリック会ですが、次のようなうれしいお知らせがあります。 *クリスマスにお父さんとその2人の小さいお子さん、そして、お母さんとその小さいお子さんの洗礼がありました。(成人2人、幼児3人) *1人の男の子と、1人のアメリカ人のレディ(父アメリカ人、母日本人)が初聖体の秘跡を受けました。 *復活祭に向けての受洗。初聖体の準備も同時進行中です。 *月1回の刑務所訪問も続けておりますが、洗礼を望んでいる人がいます。月2回の面会しか許されていませんので、準備の本を差し入れています。どうなることでしょうか、どうぞお祈りくださいませ。 たくさんのお祈りをいただき、番港での使徒職に復帰できましたことを感謝しております。家庭訪問やミサ前の準備に忙しい毎日ですが、主が働かせてくださるうちは感謝しながら、一瞬一瞬を大事にしていきたいと願っております。祈りによるご支援を! 後になりましたが、いつも『きずな』をお送りくださり、ありがとうございます。各地の宣教者の方々のご活躍ぶりを読ませていただき、励まされております。同時に香港の恵まれていることをありがたいと思わずにはおられません。 『ようやく平和が』ノートルダム教育修道女会 今村精子/金谷葵代子/その他姉妹
この度は美しいカレンダーをお送りくださいましてありがとうございました。ネパールでは10年以上続いた政府とマオイストとの戦いが終わりました、このクリスマスは「平和」が訪れ、私たち一同、喜んでいます。感謝と共に。 『ネパールの地を踏んで30年』イエズス会 大木 章次郎
皆様、お元気でいらっしゃいますか。毎朝のミサの折、はるかヒマラヤのふもとから、皆様の上に神様の豊かな祝福がありますよう祈念しております。昨年は私にとって感謝の1年でした。1月に満80歳の謎生日、5月にイエズス会入会60周年、7月には司祭叙階50周年、が重なり、異郷の地にありながら人々から予期できなかったほどの真心のこもった祝詞、祝福をいただきました。この地を踏んで30年になりますが、毎朝の駆け足では先頭を走の、月例の登山遠足ではガイド役を務め、夏には水泳指導もしています。健康の喜びを感謝して日々元気に過ごしております。停戦になり、落ちついたので、今まで住宅に手を加えて教室として使っていた「障害児の学校」も、急遽本格的校舎建設に着工する運びとなりました。不穏な情勢で先送りされていた教会堂の建設も資金が調い次第、実現化に大きく踏み出す時期になったと考えております。 これまでご支援いただいた方々お一人お一人に感謝のお便りを差し上げたい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。 『工場を改造して修道院と黙想の家に』御受難修道女会 長谷川 税子
韓国にきてから20年たちました。その間お祈りとご支援をありがとうございました。 こちらは旧正月、今年は2月18日を大きく祝います。おめでとうの挨拶は「新年の福をたくさんお受けになりますように」という意味の言葉を交わします。この清州地区では工月2日に年頭のごミサがありました。 2年余りかかって昨年6月に、おもちゃ工場を改造した修道院と黙想の家がやっとできました。御受難会のブラザーが、設計から現場監督も務めてくださったのです。工事費を切りつめるために10人の修道女も現場で働きました。始めは金づちの振り方から学び、韓国人の若いシスターたちはペンキ塗り、壁や床の防水工事もしました。脚立にも登り、ついには3階の屋根の防水までしたところ、いつもは慈父のような司教様から大そう叱られもしました。無事故で工事が終わるようにと、天使たちと聖ヨゼフ様に必死の祈りをささげながら、全員精力と体力 を尽くして、仲良く顔を輝かせて働いているシスターたちの姿に感動しました。私自身はほんの金づちを握っただけで、院長と共にねぎらいの言葉をかけるばかりでしたが、本当に彼らの犠姓的精神に感嘆し、感動し、頭も上がりませんでした。 お礼が後になりましたが、いつも『きずな』や聖母子のカレンダー、宣教者の名簿など送っていただき、本当にありがとうございます。ご支援してくださる皆様の上に、聖霊の働きが豊かでありますように。 『バイクとコピー機がやってきた!』ショファイユの幼きイエズス修道会 黒岩あつ子
いつも私たちへのお祈り、ご支援をありがとうございます。昨年の援助金でバイクとコピー機を購入することができました。バイクは日本からの中古車ですが、予算をオーバーしてしいしました。また、コピー機も用紙のカセットトレーはオプションになっているを知らなかったので、こちらも予算オーバー。他からの援助金でまかないました。 いずれもプノンペンからの購入になるため、少し時間はかかりましたが、到着以来、フルに活用させていただいております。本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 『アフリカ』『ガールスカウトがカトリック連盟に加入』ショファイユの幼きイエズス修道会 有薗順子
支援する会の皆さん、いつもありがとうございます。帰国して東京では楽しい一時を過ごさせていただきました。あれから早くも3か月過ぎました。昨年夏にお願いしました援助金は11月24日にチャドを訪問された修道会総長から受け取りました。ありがとうございました。いろいろとお世話になって、どのようにお礼を申し上げてよいかわかりません。お陰様でチャドのガールスカウトは2000年に国際連盟に、2006年夏にはカトリック連盟に加入することができました。現在いろいろなことを試みながら、自立を目指しています。 こちらは不安定な、いつ何が起こるか分からない日々です。反政府軍がアベシェを襲いました。次の標的はンジェメナです。すべてをよくしてくださる神様に信頼して、お任せしています。平和が一日も早く訪れるようお祈りください。 私を支えてくださる人々の上に主の平和と喜びがいっぱいありますようにお祈りしています。 『子供の家の完成と第三次コンゴ民主共和国の誕生』マリアの宣教者フランシスコ修道会 中村寛子
"福者マリードラパッションの子供の家"と名付けられた孤児院の建築が完成し、11月12日に落成式を行うことができました。皆様のご支援により、エイズで両親を亡くした子供、売春によって生まれ母に捨てられた子供、悪魔付きと言われて家を追い出された子供、悲惨な過去を背負った子供たちは、ようやく安全に心身共に保護される家を持ちました。定員は50名、寝室は男子用、女子用の大部屋が2室、小さなベッドが20台ある乳幼児用の大部屋1室があります。明るい調理室、洗濯場、大きなテーブルを囲んで楽しく食事ができる食堂、遊戯室を兼ねた勉強室、職員の事務所と寝室、清潔なトイレとシャワー室、屋外には洞窟のマリア様のいらっしゃる祈りの場所もあります。 2005年8月に着工してから、完成が大幅に遅れてやっと昨年9月出来上がりました。遅れた原因は、建設を請け負った建築会社の社長が事もあろうに、大統領になる夢を持ったことでした。建築と選挙の時期が重なり、選挙運動のため工事と資材購入のために支払われたお金が使われて、工事は中断。私たちは頭に来たり、お話しにならないとあきれ果てたり……。 40年来初めての民主的な大統領選挙で、条件を満たしていれば、誰でも候補者となれたのです。彼は未だ若くて(30代後半)ある政党の党首で自信満々。結局大統領候補の登録料5万ドルが払えず、同時に行われた国会議員候補に鞍替えし、250ドルの登録料で立候補。しかし見事に落選してしまいました。この工事についての責任と返済については、いま弁護士の協力を得て追跡中です。とにかく彼に工事から手を引かせ、残された仕事をやり遂げるため、シスターたちが資材購入し、人を雇ってようやく完成を見ることができました。お陰で私たちはしろうとながら建築の方面に少し明るくなりました。 12月6日に大統領の就任式があり、第三次コンゴ民主共和国の誕生となりました。昨年12月に行われた憲法改正のための国民投票によって新憲法が公布され、それに基づいて大統領、国会、地方議員のための選事が行われました。 第一回目は大統領と国会議員の選挙が7月30日に行われました。過半数を得票した候補者がおらず、上位2名の得票者、ジョゼフ・カビラ氏とジャン・ピェール・ベンバ氏の間で決選投票ということになりました。それが10月29日、地方議員の選挙と同時に行われました。現職のカビラ氏が58%の得票数を得て勝利し、40年来初めての民主的選挙で選ばれた大統領の誕生となりました。この一年コンゴは全く選挙一色に塗りつぶされました。私は第一回、第二回の両方とも選挙監視員に任命されましたので、10月29日に行われた第二回の決選投票後の様子をお知らせしましょう。 第一回の選挙結果が発表された8月20日から3日間、上位2名の候補者の私兵の間で銃撃戦があり、キンシャサ市内ではかって経験しなかったような戦争状態になり、市民の生活を無視した野蛮な暴挙に非難がごうごうでした。国連の兵士たちは内のあちらこちらの主要な建物の前にトーチカを造り、戦車を出動させて見張っていました。 そんなこともあり、第二回の選挙結果の発表後どんな不祥事が起きるかと、市民は不安で一杯でした。私が監視員として所属している「諸宗教の選挙監視団」は、全国にいる4万人の監視員のネットワークを利用して、自由、平和、真正な民主的選挙運動の一環として選挙結果を平和に受け入れる非暴力のキャンペーンを直ちに全国的に行い、そのリーダー養成の講習会を次々に輪のように繰り広げて行きました。 その講習会には2人の大統領候補にも招待状を出しました。2人とも呼びかけに応じて、それそれの代理者を参加させました。学生たちもたくさん参加し、特にサッカーのプロ選手たちの参加が若者たちに大きな影響を及ぼしました、平和は全国民の願いです。諸宗教の各教会では至るところで熱心な祈りがそれぞれの神に捧げられました。お陰様で大統領就任式は無事に滞りなく行われました。祝賀の雰囲気は全くなく、以前と変わらない日常生活が続いています。 2007年が新しい国家にとって希望の年となるか、その歩みは大統領や政府関係者だけではなく、全国民にかかっています。戦争による混乱に終止符を打って、それに費やすエネルギーを復興、発展に使っていけますようにと願っております。コンゴのシスターたち、子供たち共な、心からの感謝を込めて。 子供の家の入口 左が大統領選挙の投票箱、右が地方議員用 『盛りだくさんな行事の一年』神言会 司祭 佐藤新
ご無沙汰しておりましたが、ソウェトの小教区と管区の仕事、どちらも元気に楽しくやっております、特にソウェトの小教区にとって今年はなかなか盛りだくさんな一年でした。7月の終わりには小教区の保護聖人である聖ヨアキムとアンのお祝いと、ナイロビの大司教さんを招いて、大勢の堅信式がありました。小学校高学年の子供たちから大人まで、この日のために1年かけて準備をしてきたわけですから、そのお祝いの時の喜びのスケールといったら、言葉ではなかなか言い表せないものでした。 10月にはソウェトの教会の新しい聖堂建設のための資金を集める行事(こちらの言葉で「ハランベー」と呼びます)があり、これは各キリスト教小共同体が昨年からコツコツと集めたお金と、その日特別に招待された人たちからの寄付を持ち寄るというもので、ソウェトに住む私たちにとっては非常に大きなチャレンジでした。その日集まった資金はまだまだ私たちの目標とは程遠いですが、一つの共適した目的を持って何かをするという機会を通して、小教区の皆がその絆を深めることができたことを、神様に感謝した次第です。 そちらからの皆様のお祈りとご支援にはいつも感謝しております。ソウェトのミサの中でも機会を見つけては日本の教会のためにお祈りしています。2007年が皆様にとって主の恵みに満ちた年になりますように。 『保育園児を招待したクリスマス会』御聖体の宣教クララ修道会 根岸 美智子
日本の皆様からのご支援で無事に1学期を終了しました。今年は学校祭とクリスマスのご馳走に牛と豚肉の入ったジェロッフライスを全生徒がいただきました。朝9時にミサがあり、その後、鼓笛隊と共に幼稚園児からセンターの生徒まで全員が、町中をマーチパスを行ないました。以前はコンテナでプレゼントが来ましたが、今年はこれまでのプレゼントやお土産などを集めて、全員に何か1つでも行き渡るようにしました。 今年はかわいい保育園児を招待しました。ルンサの町にはたくさんの盲人の子供たちや極貧の家庭の子供たちがいて、親は物乞いをして暮らしています。子供たちを第二の物乞いにさせたくないとの教区の司祭の願いで、教会で保育園を始めました。現在40名の幼児が通園していますが、私たちのセンターの近くなので、招待して一緒に祝いましょうと思いました。おいしい食事とビスケットをいただいて子供たちは大喜びでした。 ここルンサは以前は炭鉱の町でした。炭鉱が閉ざされてからは貧しい町ではありますが、平和が戻り、私たちのカトリックミッションによってすっかり学問の町となっています。全国から学びにやってきますが、カトリックの学校では希望者が多くて生徒を受け入れられなくなっています。教育の質から、皆、ミッション校を望んでいます。そこで9月から私たちのマリアイネス職業センターは、マリアイネステクニカル、セカンダリースクールも一緒に経営することになりました。このため、教室の増築や机椅子、人材等必要が出てきます。引き続き皆様の力強いご支援をお願いいたします。 『オセアニア』『10月に8人の助祭が誕生』援助マリア修道会 斉藤高子/木村瓢恵
皆様方のご援助に感謝いたします。新しい年に幼きイエス様のよろこびと平和が皆様方の上にありますようにお祈りします。 私たちのポナペ宣教も26年目の歩みを始めています。時に遅々とした宣教にがっかりすることがありますが、主はいつも私たちと共にいてくださり、ご自身が働いてくださるという希望もあります。昨年10月に8人の助祭が誕生しました。司祭、修道者の召命はむずかしいですね。それでも若いミクロネシアのシスターに続く2人の若いお嬢さんが、神の呼び掛けにこたえようと、歩み始めました。どうぞお祈りください。祈りと感謝をこめて、暑いポンペイから。 『ヨーロッパ』『ドイツでの20年』聖パウロ女子修道会 比護 キクエ
「五年も勤まれば……」と思いながら派遣されてきたドイッでの生活も、今年で20年、ここまでこられたのも、本当に多くの方々のお祈りと励ましのおかげだと心から感謝しています。 この20年の間に、世界の政治・経済・メディアなどが大きく変化しました。特にドイツの場合、東西統一という、奇蹟とも欝える国民の長年の大悲願を達成し、首都もボンからベルリンへ移りました。しかしその結果生じたマイナス面も多く、五百万の失業者と経済の低迷は、多くの社会福祉・医療面への国家予算の削減となって、国民の生活を以前より厳しいものにしています。それでも日本と比べると、まだまだ多くの画で利点が見いだされ、生活しやすい国だと感じます。 私が現在住んでいるデュッセルドルフ市は、ノルトラインウエストファーレン州の州都で、多くの日本人が住んでいる町として有名です。実際は、市における外国人在住の順位から見れば、7,8番目なのですが、日本商社の支店が多くあるからでしょうか。 この州には、豊かな地下資源を埋蔵したルール地方があり、人口密度も高く、昔から隣国のオランダやフランスとの国境争いを繰り返してきました、昨年の州選挙では、シュレーダー元首相の属するSPDが、現首相の属するCDU政党に敗北し、まだ首相の任期が1年残っているにもかかわらず、国会を解散し、総選挙で国民の信頼を問うたのです。そこでも敗北し、政権は現在のメルケル氏に交替したことは周知の通りです。 約3O年前、85%だった町のカトりック信者は、残念ながら限在では35%に減の、プロテスタント3O%、イスラム教30%です。それでも、町の伝統的な祝祭日は今でもカトリック教会由来のものが昔通のに町をあげて祝われています、年の初めは公現集のカトリック教会では、子供たちがグループに分かれて、父母と一緒に3人の博士たちの装束で各家庭を訪問します、家を祝福し、募金をし、そのお金を教区がまとめて発展途上国へ送っています。 次はカーニバル。灰の水曜日の前の月曜日は「バラの祝日」と呼ばれ、休日で、マインツ、ケルン、そしてデユッセルドルフの町では、大々的なカーニバル行列が行われます、今年のデユッセルドルフのカーエバルにも、宗派・民族を超えて百万以上の人たちが見物に集まり、子供たちは台車からばら撒かれるキャラメル・お菓子 類をそれぞれの袋いっぱい集めて喜々としていました。 そしてご復活祭。さらに7月には、町の守護聖人アポリナーリスの祝日が一週間にわたって祝われます。ラインの河川敷には、キルミスといって、様々な娯楽施設が設置され、これも宗派・民族を超えた子供連れの家族で賑わい、前後の日は花火大会があります。 長い夏休みが終わった後は、秋の収穫祭、聖マルティン、聖ニコラウス、そしてクリスマスと、子供たちと一緒に祝う祝日が目白押しといっていいくらいに続きます。 ドイツのクリスマスの祝い方の特徴は、各家庭で待降節カレンダーを使って、4週間前から準備する点です。5、6分で読み終える程度の待降節物語と簡単な工作をした日めくりカレンダーを使います。町の行事としては、待降節中、町の中心にクリスマス・マーケットが設置され、近隣のオランダやベルギーからも毎日多くの人が観光バスで見物に訪れるほどです。私たちも小さな山小屋風のお店を持っていて、ミニ書店を毎日開きます。約40人のボランティアが交替で手伝ってくださいます。最初の頃は協力者を児つけるのが大変でしたが、最近は私たちが感謝の意を表すと「いいえ、シスター、私の方こそ手伝わせていただき感謝しています」と感謝され、協働の意味を考えさせられました。 私たちの修道会は42年前にこの地に来て以来、一貫して出版使徒職の仕事に携わっています。現在はデユッセルドルフの他にニュールンベルグとインゴルシユタットにも修道院と書院があり、7ヶ国出身の16人のシスターがいます。私の任務は書院勤務のほかに院長職と会計を兼任しており、毎日何かと雑用に追われている感じです。町には6人の宮崎カリタス会のシスター方と神言会の浜口神父様がおられ、いっも心強く思っています。 昨年休暇で日本に帰国したとき、義妹から「タベお柿さん、ドイツ語で寝言を言っていたわよ」と言われ、そのときは大笑いになったのでしたが、後になってドイツでの20年の重みを感じました。ドイツという国から、この国と世界の変動を見せていただいた20年間、主からいただいた内的な恵みも多く、ただ感謝の一言につきます。将来、何が起こるかわかりませんが、「修道公が望むところは教会が望むところ、教会が望むところは神の望むところ」という言葉にこれからも信頼して、次の20年の第一歩を喜びのうちに踏み出そうと考えています。 『中南米』『治安が悪くなって心配』レデンプトリスチン修道会 飯村 美紀子
お寒さの中、お元気にお過ごしでいらっしゃいましょうか?いつもハイチのために『きずな』および種々の雑誌などをお送りくださいまして、心から感謝いたしております。世界各地で活躍しておられる司祭、シスター方の近況を知りますことは、私にとりまして大変励みになっております。私は修道院内で、祭服やオーブの製作に当たっておりますが、日々の祈り、聖務日課の祈りによって皆様方の活動に参加させていただいております。 こちらハイチは、以前にもまして治安が悪くなり、人々は心配の中で生活しております。と申しますのは、ここ数年、誰彼もなく人質にとり、高額のお金を要求することが流行ってきているのです。先週には15名もの学生が人質となり、両親は自分の子供を解放してもらうために、多額のお金を支払うという事件も起きています。また、司祭やシスター方も犠牲になっているのです。どうぞハイチのためにお祈りくださいますように。 海外宣教者のために尽くしておられる、事務局の皆様方の上に主の豊かな祝福をお祈り申し上げます。心からの感謝をこめて。 『町なかにバリケードが』礼拝会 斉藤クニ子
お送りいただいた「カトリック生活」誌、無事に着きました。日本の事情を知ることができて、本当にうれしいです。お忙しい中で本をお送りくださって本当にありがとうございました。 こちらボリビアでは政権が変わりましてから、ハンガーストが行われたり、バリケードが設けられたりして、何か不安の日々が続いています。先日は、こちらの保育園の先生がコチャバンバで行われた講習会に出席し、月曜日に帰るはずだったのですが、2か所のバリケードに出遭ってしまい、やっと水曜日に帰ってきました。学生たちも石を投げたり、棒で家屋の窓などを壊したりしていますので、毎日恐ろしい日々を過ごしております。 今日は金曜日ですが、すべての機関が停止して、バスもタクシーも休み、保有園も閉鎖しています。これでは貧乏な国がますます乏しくなって、職のない人々で溢れるばかりです。 お礼のつもりが悲しい報告になりましたけど、ボリビアのためにお祈りくださいませ。 『2つのコロニアをかけ持ちで活動』聖霊奉侍布教修道女会 林 静子
明日12月17日、イグアスカトリック教会で恒例の合同クリスマス会が催されますので、このお予紙を書いています。というのは、このたびノートルダム会のシスター方が、イグアス移住地を引き上げて帰国されることになり、明日はクリスマス会と送別会が一緒に行われることになりました。そして、お帰りになるシスターがこの手紙を日本で投函してくださるからです。 ノートルダム会のシスター方は永年、幼児教育と布教に献身的にお働きになったのでまことに残念に思われます。ご存知のように、どこの修道会も会員の高齢化と召命の減少によって、事業を縮小する傾向にあります。私たち聖霊会も一時は日本人が6人おりましたが、今は4人、来春1人帰国予定ですので、3人になってしまいます。私もラパスとピラポの2つのコロニアのかけ持ちです。バスで往復しておりますので最小限の活鋤しかできません。どなたか若い宣教者が、たとえ短期間であっても、応援にきてくださらないかしらと、願っております。 今年も『きずな』を楽しみにしております。ご支援もよろしくお願いいたします。 サン・マルチン・デ・ポーレスの皆さん ボリビアコチャバンバ 野原昭子さんより |