『感謝の日々』コングレガシオン・ド・ノートルダム 峰 敬子
パラグアイに来て、1年8カ月が過ぎました。私の居るイグアス市は、1000人弱の日系人とパラグアイ人、ブラジル人たちのあたたかい雰囲気のコロニアです。
私はイグアス幼稚園に勤務しております。 この幼稚園の創立者は聖霊奉侍布教修道女会のシスター山田で、もう20数年になります。その後を聖ドミニコ女子修道会のシスター中村、氏家が引き継がれました。その後、コングレガシオン・ド・ノートルダム会が引継ぎ、現在に至っております。創立以来、前任者の方々の並々ならぬ数々のご苦労は、推し量ることは出来ません。二つの会のシスター方は、コロニア中大変な人望の的となっておられました。そんな素晴らしい方々の後継者となり、はじめはどうなるかと心配しておりましたが、神様はご親切で39名の子供たち、日系人、パラグアイ人(ブラジル)人を、半々の割合で送って下さいました。 日系人以外の子供達は、日本語の保育ですので、最初は戸惑うこともありますが、担任が、スペイン語も話すため、すぐに子供たちは日本語を覚えてしまいます。 小さな幼稚園でも様々な行事があります。 日本と異なることも多々ありますが、神様の助けを頂いて、無事1年を終えることが出来ました。日本では、何をするにも、自分でやっているというような錯覚をもっておりましたが、パラグアイに来て、自分は何も出来ない人間だということを実感し、今は、どんな時にも神様に頼り、祈り、願い求めながら、色々な行事や出来事に当っております。 イグアス市に日本人が入植して38年経ちました。幼稚園々舎は、日本人の保護者の方々が、自らの体を使っての奉仕によって建てられたものです。 ここには現在、日本では失われつつある素晴らしい、人と人とのつながり“絆”が生き生きとして受け継がれています。例えば、誰かが結婚すると云えば、コロニアの皆が会場の準備から、ご馳走作りを協力しあい、喜んでお祝いをします。その他の行事についても同様です。 幼稚園のどれをとっても、保護者の方々の援助がなければ成り立っていくことが出来ない程です。例えば、運動会にしても、前日に保護者が集まり、園の内外にとどまらず、周囲の美化(草むしりも)をして下さいます。 当日は、朝早くから、お父様万全場の設営すべてを、アッという間に準備して、競技の準備・片付けを、ぶっつけ本番で快くして下さいます。終了も、家族全員で後片づけ(ゴミーつ落ちていない)をして下さる、本当に気持ちよい保護者の皆さんです。私はこの1年間を、このような素晴らしい保護者の方々、コロニアの皆さんから助けて頂いて過ごすことが出来ましたことを、心から感謝しております。 幼稚園の保育では、日本のように、十分な、教材等はありませんが、日本の皆様からのご援助、ご支援、お祈りに支えられて、仕事をさせて頂いていることを、心から感謝申し上げます。 『第67回役員会報告』「会」の第67回役員会が、1998年12月15日(火)午後6時から、東京・市ヶ谷の「菱の実曙橋ハウス」で開かれ、次の案件等を審議、決定。
『援助決定』(1998年12月15日決定分)
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