『アフリカ』『小さなサービスで始動』マリアの宣教者フランシスコ修道会 黒田小夜子
…栄養失調児センタ1はまだ実現せず、ある神父様からのご好意により、栄養失調児のための小さなセルビスが改造され…1月18日から奉仕を開始しました。現在、…75人の栄養失調児を受けもち、好結果が見えて来ています。今のところ一人の補助婦と一人のケースワーカーが栄養指導に、週一度来てくれています。…多くの病児は栄養失調が基盤となっているので、小児科ドクターとも、全員このセルビスに感謝しています。飢えている子供に食べさせることは、…大きな喜びです。…単なる栄養失調は例外なくグングン回復します。しかし、合併症で重症のマラスムは容易ではありません(気管支、肺炎、下痢、脱水、腸炎、寄生虫症、糸状菌症、赤痢、サルモネラ、TB、麻疹、SIDAなど)…約10%の死亡が出ます。
…この現実の中で、決して失望せず、よりよい進歩を目指して励んでいます。センターが誕生した暁には、正式に一人の補助線と作業して頂く人一人が必要になろうと思います。 『明りは、月とたき火がたより』御聖体の宣教クララ修道会 根岸美智子
…今年は…戦争の不安のうちに年が明け…おそれていた戦争になってしまいました。…これから生れようとする赤ちゃんも、イスラエル、イラクに居るでしょう…尊い人間の生命が虫けらのように殺されていくのは、何としても許せないことです。…ここルンサは平和です(が)戦争の影響は、小さな貧しい国に…押し寄せて来ます。
…先週、フリータウンにローソクを買いに行ったシスターが、一本も見付からないで帰って来ました。石油、ガソリン不足で、フリータウンに行くポクボタは一、六〇〇レオネ、貧しい労働者の給料はこれだけで終ってしまいます。夜はミッシさン病院、少数の家を除いて、辺りはまっ暗で、お月様と焚火の明りが頼りです。今年は、現地人修道志願者6人を迎え、熟年シスターばかりでした修院も…若返っています。今年はとても豊作で…人々は刈入れに大忙しです。 …ここルンサでは、回教もキリスト教も、一つの神様を信じる兄弟、中近東のような争いは全くありません。…私たちの志願者も、日本の中学のトレーニングシャツを着、神父様もお揃いで、まるで中学のバレーボールチームのようです。ルンサの町(で)は、日本の服を着ている人が殆ど…教会には、…日本の…大学、高校、中学の名前入りのセーターやシャツを楓爽と着こなしてやって来ます。 日本の人がご覧になったら、とても楽しいものです。 『リベリア内戦の黒い影が…』御聖体の宣教クララ修道会 鶴田順子
…こちらシエラレオーネは、隣のリベリア市民戦争による難民を、沢山抱えつつも、村の人々の生活はのんびりしています…物価は上っていますが…。2月飢日、イラク戦の地上戦が始まったとBBC(が)伝えています。唯一の情報源はラジオですが、なかなか毎日聞く時間がありません。
…リベリアでのミッションで20年以上奉仕されていた一人のブラザー(スペイン人)が、今、マベッセネ(に居ます)です。ここからモンロビアへ入るためです。まだまだモ∴ロビア(リベリアの首都)も平和ではなく、子供たちは栄養失調だそうです。シエラレオーネは表面上は平和に見えますが、お隣りが廃墟と化している影響を、いつか、必ず受けると感じています。 2月24日 『ミニ・ライブラリー、一六〇カ所以上』聖パウロ女子修道会 鈴木寛子
…私たちの使徒職は、特殊な形態で(す)。実際を申し上げて本の価額は、人々が手に入れやすいように出来る限り安くしなければなりませんし、諸経費の方は上っていきます。種々の人々の必要に応00えながら、大きな額の負債を支払っていくのに困難しております。
将来、書院の二階はライブラリーとして、読書・視聴覚室にする計画ですが、現在の私たちの人員と経済面でも、今すぐ始めるのは無理なようです。現在、主な活動は、書院を通してミッションや地方教会、カトり′ック学校で、病院や邦人会の修練院、神学校などに(も)ミニライブラリーとして、少しずつ本を寄贈しています。 多くの人々からの援助もあって、現在、一六〇カ所以上にミニライブラリーが拡がっていっております。 ウガンダで、キリスト教関係の出版を級かっているのは、聖書協会と、カトリックでは私たちだけなので、多少の困難があっても、人々の必要に応え続けていくために、永続的な使徒職の湯がどうしても必要です。 『5年間に召命者が多数』マリアの宣教者フランシスコ修道会 高木良子
…日本からのお便りと、それに励ましの言葉は、私たちにとって大きな力になります。「きずな」を通して、海外宣教に多くの方々が関心を持って下さることを知り、嬉しいです。コンゴは日本人ひとりですが、多くの国籍の宣教者が居ります。お互いに支え合って、神様から与えられた場、仕事に励んでおります。
私は一つの小教区で図書室を開いており、若者との触れ合いがあります。この五年に、この土地に召命が沢山出はじめました。 司祭や修道者になり、神様のために働きたいという若者です。 彼らが司祭や修道者になるまで、10年以上は、養成や教育が必要です。…アフリカの国々が発展していくための一つの方法として、教会の働きは大変重要と思います。一人でも多くの司祭、修道音が出ますなら、アフリカの発展は速くなるだろうと思います。 『断食月(ラマダン)は和解の月』マリアの宣教者フランシスコ修道会 朝倉信江
戦争終結を世界中の人々とともに喜んでおります。…戦争が始まった時から、この国の90%余の民衆は、サダム・フセインを支持し、あちこちで支持デモを行なっていましたが…今はすべて鳴りをひそめています。クェート解放の人々の喜びをテレビで目見て、どちらもアラブ民族であることに戸迷いを感じているようです。アラブ民族の血のつながりの渡さと、強者に対する憧憤の傾向を、今回、しみじみと感じました。…3月3日は王様の載冠30周年の記念日でしたが、例年なら大きなお祭り騒ぎをするところ、今年は自粛して、3日続いた連休を、みな、ゆっくりと過していました。
戦争のために受けた経済的影響、政治的動揺から早く立ち直り、民族間の憎しみを棄てて、中東の平和を築いていきますようにと祈っております。断食月(ラマダン)が…まさに「和解の月」ですので、神の名のもとに、兄弟としての赦し合いが行なわれますよう…念じております。 『アジア』『学校増築工事完成』聖母カテキスタ会 千葉礼子
…元気に頑張っております。……写真のとおり、おかげさまで学校増築工事もほぼ完成しました。…3階のテラスには、ブーゲンビリアその他のお花を植える予定で、階下の広場の階段昇り口にも花を植える予定です。先生方、父兄方、そして生徒たちも、完成をとても喜んでいます。」本当に有難うございました。
心から感謝申し上げます。 『カトリック・イスラムの共同体』ベリス・メルセス宣教修道女会 吉屋孝子
…昨年の暮、ザンボアンガの修院の方で会議がありましたので、私どものプロジェクト、マルガリタ村の人々との再会の一時を持ちました。同時に、以前ご協力頂きました電気配線(で)各家には電気がしかれ、楽しい家族団欒の様子を人々は語ってくれました。
…マルガリタ村はカトリック(教徒)50、イスラム教徒公、計78家族で、文化、宗教を乗り越え、合同共同体を作っています。 …不法居住者の土地を所有者から買い取りまして、スペイン、ベルギーの教会(の)援助で家を建築しております。この地区には五百家族が散らばっておりますが、全部の家族のためには困難です。 …一戸はコンクリートブロックで仕切り、2家族が住むようになっています。家の建設だけでなく、ここの共同体のキリスト教育、共同体建設のために…協力させて頂いています。豚、牛、山羊等の飼育、共同組合のような生活必需品の店も、人々の手で運営されています。…マルガリタ村の幼稚園は、一九八九年十一月から十二月に(かけては)屋根も机も椅子もなく、黒板だけで生徒も約30名でしたが、一九九〇年一月〜四月には、建築中の家を教室として使いました。屋根があるので子供達も多く集まり、給餌名(となりました)、一九九〇年六月から今年にかけては、生徒たちは月10ペソの授業料を払っています。台湾のベリス・メルセス会から送られて来た体操着を着て、子供達は曲に合わせ日本のラジオ体操をしています。 日本のラジオ体操をする園児たち 『蛇口ひねれば、黒い水…水…水』御受難修道女会 松田翠
…一九七六年の大地震で…深い井戸が完全に破壊され…「会 」の御援助で一九八八年に新しい井戸を掘り…近くに…小さな洗濯小鼻も建てることが出来ました。…ところが井戸(が)完成直前に近くの大学の実験室で水を調べてもらったところ…重厚な沈澱物の混った水が湧き出ることが判明しました。…ところで、今年になって、とうとう…建物の殆どの水道管が沈澱物で錆び…大粒の黒いすすのような…黒い土砂などで完全に詰ってしまいました。…シャワー室、洗面所は見事にまっ具になり…うっかり、直接、水道の蛇口に洗濯の物を置き洗おうとするなら…まっ異な泥水が、白い修道服、肌着を灰色にしてしまう…始末です。…まともに水が出て来ません。それで外から水を汲んで、料理、皿洗い、洗面所、シャワーなどの…必要を足しています。(当)地の近況としては、イラクのクェート侵攻で原油価格が上昇し…各ガソリンスタンドへのガソリン配達が、毎週トラック一台に制限されたため、ガソリンは配給制度になりました(今までは毎日一台分)。従って、町の大切な「足」…となっているトライシルク(モーターサイクルの横に乗客2〜5人用のサイドカーを付けた乗物)で生計を立てている人々の生活は、ますます苦しくなり(ました)…ある年配のトライシルクの運転手は「毎朝、4時にガソリンスタンドに行き、5時間行列して、やっと、たった5リットル配給されるだけ…この5リットルは一日走るだけでも不足するぐらい」と述懐し、子沢山の家庭の苦しみが…伝わって来て、とても気の毒でした。…極貧の中に生活している人々の苦しみには、想像を絶するものがあります。
『家庭行事の卒業式・入学式』汚れなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会 庄子裕子
…個人的な新聞(キムチの味)を作っていますので…同封します。
…ソウルの春は、卒業式、入学式とともにやって来ます。韓国の卒業式は、普通二月末に行なわれますが、卒業式のある校門の前では花束を売っているので、バスの中からでも、どこの学校が卒業式かすぐに分ります。小学校の卒業生にも、友達や知人が花束をあげるようです。大学の卒業式ともなると、家族全部が大学に行くから、校門前、学内には花屋ばかりでなく、いろいろな飲食を売る出店、こどもの好きな水素風船や、おもちゃを売る店、まるで、日本のお祭りという感じです。生まれて間もない赤ちゃん、正装した高齢のおじいちゃん、おばあちゃんまでが嬉しそうな顔…大学の卒業式は家族全部がお祝いに集まるのが韓国の常識で、当日のソウル交通放送は、その付近の交通渋滞の状態を繰り返して放送しなければならないほどの渋滞です。このフィーバーぶりは、韓国のお国がらばかりでなく、近年の学歴偏重主義の影響も強いと、ある韓国人が話していました。 『生活用水は、雨、湧水』援助マリア修道会 ポンペイ修道院一同
…日頃から皆様のあたたかいご支援に支えられながら、この道を歩ませて頂いていることを感謝しております。一昨年頂いたピック・アップ(小型トラック)で、どんなデコポコ道、ぬかるみも何のそのとポンペイ中を走り回っております。…さて、ポンペイに来て10年、学校2階の間借り生活のコロニア町からアワク村へ転居を準備中です。しかし、アワク村は、生活に便利なコロニア町と異なって、公共水道設備がなく、屋根の雨水を集め、湧き水を各自パイプで引き、タンクに溜めて生活用水としております。雨の多いポンペイとして有名なのですが、それでも乾期には、皆、空を眺めて雨を待つのです。もっと多くの人々に利用して頂けると希望しておりますが水の確保に頭を痛めております。働く場所のない若者が多く、問題もそこから起ることも少なくありません。
『南米』『インフレ…一夜明けると…』フランシスコ会 小川満
…ここドゥラードスの天気もようやく夏らしくなり、雨の日も多くなりました。農家の人達にしてみれば、三週間も続いた日照りで、期待して植えた大豆も枯れかかっており、せっかくの雨も遅かったようです。…去年の2月から施行されている…経済プランは、確実に、貧乏な人々の生活を脅かしてきています…数字の上では月間16〜20%のインフレであっても、庶民が肌で感じる実際のインフレは、それよりはるかに高いのです。
…中小企業は経営が成り立たず、倒産したり、人員整理を行なっています。失業者は都会に漁れ、サン・パウロやリオ・デ・ジャネイロなどでは、一日に40件もの犯罪があり、毎日、2つ以上もの銀行が強盗に襲われているのだそうです。…日本への出稼ぎから帰って来たある奥さんが「日本はいたるところアスファルトになっていて、道にはゴミ一つなく、どこでも、少しの空地があれば花を植えている。日本人の生活のゆとりと、自然に対する心の豊かさを感じて来た」と話してくれました。そういう見方もあったかと、ハッと気づかされました。「当地の人々は物質的には貧しくとも心は豊か。それに比べて、物質的に豊かになったけれど、精神的には貧しくなった日本人」等という宣教師方の報告がありますが、そんな表現に慣れてしまっている私に、この奥さんは私の目を開いてくれたようです。この手紙を準備しているうちにも、昨夜、政府から突然の経済政策が出されました。一月のインフレが22%を越すのが明白となり、緩めていた去年来の物価、預貯金凍結策を再び引き締めにかかりました。給料は18%引き上げられたにしても、ガソリンが47%、ガス、電気、水道、郵便料金等も50%、目の玉が飛び出すほどに上げられました。一夜明けるとこの値段です。 『初の司祭誕生』御聖体の宣教クララ修道会 林幸子
…3年ほど前から、メキシコでスペイン語を学ぶ傍ら、メキシコ地区の一員として働いております。…私どもの創立者、Srマリア・イネス・テレサ・アリアス(メキシコ人)は、9年前帰天いたしましたが、亡くなる前、同精神に生きる男子修道会 を創立いたしました。昨、一九八九年、はじめて一人の司祭が誕生し、彼を中心に希望に満ちた歩みをはじめております。
しかし6名の修練者と7名の神学生の学費を工面するのは、容易なことではありません。彼らがある程度経済面で独立できるまで、女子修道会で学費の負担をすることになっています。 …現在、神学生は、モンテレイで教区神学生とともに学び、修練薯はモレリアに移り、修練院の建築工事が行なわれている中で、修道生活を行なっています。…ローマでも数名の神学生が勉強しており、来年、2人目の司祭が叙階される予定です。…ご援助頂ければ、幸いと存じます。 左から、Srアビ日本地区長、Sr林 新司祭アルフレッド師 サンティモ・サルバドール「家」の玄関の前で 『こどもの「家」の建設、着々と』アウグスチヌス修道会 ローザ・キオ・又吉
…サンティシモ・サルバドールの家の建設状況についてご報告いたします。昨年8月から川月まで、私が沖縄に行っております間に、ご援助を頂き、「家」の建設が進められております。
現在までに、2階の壁と天井、3階の壁と天井の一部の建設が終りました。鉄筋とセメントの価格が、かなり値上りしていますので工事費は少し高くなるでしょうが、建設が無事終りますよう、また、子どもたちの安全と、より良い環境づくりのために、引続きご協力下さいますようお願いします。 『第三世界の人々とともに』カトリック信徒宣教者会 野村昌樹神父・事務局一同
……皆様のお祈りや精神的、経済的ご援助により、当会も少しずつですが、着実に成長して来ていると思います。…第三世界に宣教者を送る精神を同じくする者として、微力ながらお祈り、協力させて頂きたいと思います。…ご寄付…一同心より感謝しております。
第三世界へ信徒宣教者を送るための養成費および派遣費として、大切に使わせて頂きます。現在、海外で働いている2名の信徒宣教者、そして、派遣前の語学研修や、国内養成を受けている4名の養成薯ともども、会の活動、運営のために働く事務局スタッフ皆、支えて下さっている方々と思いを一つにして、第三世界の方々と関わっているつもりです。…今後(とも)……お互いの分ち合いにより、より深い理解関係が結べたらと思っております。 |