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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES






『いろいろな縁(えにし)』

牧野俊雄 ゆみ子
 縁があって「海外宣教者を支援する会」の仲間に入れていただき、数年が過ぎた。
 申し訳ないことだが、それまで、世界各国で、三百数十人もの大勢の邦人宣教者が働いていらっしゃるということを、ほとんど知らずに来た。
何年か前、ダーク・ダックスが「絆」という唄を歌っていた。
 糸へんに半分と書いて、絆(きずな)と読みます。
 お互い半分ずつの糸を、結び合うからです″という唄です。
 各地からのお便りを拝見すると、自分の半分が、太さも、色も違う、さまざまな糸で、結び合わされているのだという実感がする。
 結び方もそれぞれ異なるが、気持はしっかりつながっているに、ちがいない。
 海への深い知識がなく、泳ぎも得意でない人が、嵐の中を助けに出て行く。
 ハイキングをしたことがない人が、特別な技術も持たずに、救助に山へ登る。
 人を愛そうという勇気に満ちて、風俗、習慣のちがいを越えて、未知の国へ飛んで行く。
 そんな行動は、一般社会の中で理解されるまでには、恐しく長い時間がかかる。
 それを、たゆまずに続けているのが、海外宣教者ではないだろうか。
 帰国した方々のお話しを聞くと、”助ける″とか、奉仕する″鋸という意識を越えて、共に生きている″という迫力があった。
 人、それぞれ、顔も、体型も異なるように、各人が受けている召し出しも、まことに、多様なものと思う。
 「あなたは、どんな召し出しを受けていますか?」と聞かれても、具体的には、はっきりと答えられないが、今、とにかく、目の前にあるものに、全力をつくすことが出来ればと怠け者ではあるが望んでいる。
 素晴らしい人達の応援団の役目をさせていただいている訳だが、果して、どれほどの役に立てるのか、はなはだ心許ない。
 せめて、この、「海外宣教者を支援する会」を知り、参加出来たよろこびを、良いご縁(えにし)と受けとめ、これからも、大切にしてゆきたいと思っている。






『第36回役員会報告』

 「会」の第35回役員会が、91年3月25日(月)午後6時から中央協議会々議室で開かれ、次の案件を審議、決定した。
  • 「きずな」別号について今回はクリスマス、新年後のこともあって、海外からの便りが多く、旭ページと内容豊富なものとなった旨、編集者より報告。
  • 「きずな」35号について巻頭言は、牧野俊雄、牧野ゆみ子両氏に依頼する。発行は6月l日、原稿〆切は5月10日。
  • 援助審議(別稿)
  • その他次の報告が国際協力委員会事務局より行なわれた。
  • ニカラグアのシスター弘田より、文房具、楽器を日本で集めてほしいとの要請が国際協力委にあり、シスター弘田と相談の上、実行する場合は「支援する会」にも協力してほしいとの申出があった。
  • 「支援する会」の協力者を通して、横浜の市立小学校の2クラスが、マダガスカルのシスター中村のため、文房具を送って下さり、また、機会があったら現地の様子を子供たちに話してほしいとの希望があった。
  • 大森茂先生(聖母病院)からスキャンのご寄付があり、インドネシアで、以前働いていたシスター服部(宣教クララ会)を通じて賓請があった、メダンのセントクララ・クリニックに寄贈した。






『援助決定』

 (1991.3.25決定分)
地区 援助要請者 援助内容 金額 摘要
フィリピン Sr松田翠(御受難修道女会) 地震崩壊の建物、水道修理等の材料、人件費 $4,500 1回
メキシコ Sr林幸子(御聖体の宣教クララ修道会) 神学生授業料援助 $1,000 年1回
ポンペイ 援助マリア修道会修道院 飲料用雨水タンク、湧水タンク設置のための材料、人件費 $4,500 1回
ウガンダ Sr鈴木寛子(聖パウロ女子修道女会) 布教用コピー株購入代 $3,500
ペルー エマヌエル加藤神父(フランシスコ会) 聖書、書籍等の送料 19,950円
インドネシア Sr浜谷真佐美(聖母カテキスタ会) '91年度予算から'91年度大学生1名、高校生12名、中学生1名、奨学金として $2,465
東京 野村昌樹神父(カトリック信徒宣教者会指導司祭) カトリック信徒宣教者の派遣・養成費 1,500,000円 年1回