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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


パラグアイからのお便り(イタプアにて)

聖霊捧侍布教修道女会 林 静子
   †主の平和
  先日、9月1日付けの「きずな《を拝見しました。
  ローシャイタ神父様の追悼の記事が載っておりまして、感激いたしました。
  暑い夏も過ぎ、日本もしのぎ易い秋の季節となったことと思いますが、皆様お元気でいらっしゃいますか。こちら南半球のパラグアイは正反対の春で、小麦の収穫が終わり、大豆の蒔き付けをしております。
  2・3日前に私の属しておりますピラポ聖霊幼稚園の春の遠足をしました。行き先はOHENAUの自然公園とエンカルナシオンの動物園、消防署、イタクアと言う所にある聖母の巡礼地、子供たちを楽しく遊ばせてくれる、遊具の沢山置いてある「マジック世界《に参りました。
  クラスは大体11月一杯で終わります。本年もピラポ聖霊小学校のためい援助をして下さいまして、大変助かりました。お陰様で今年も無事に終了できます。
  授業は毎年2月末に始まり、11月一杯で終わりまして、12月に入ってから、卒業式などがあり、一応締めくくります。私がパラグアイに参りました時にはどうしてこんなに長い夏休みがあるのかしらと上思議に思いましたが、40度を超える暑さになりますと、生徒も先生も身体が持ちません。お百姓さんたちは、朝涼しいうちに仕事をし、長いお昼休みをして、夕方少し気温が下がってから、また働いています。
  今年は毎週雨が降りましたので、作物も順調に育ち、収穫も良かったので、神様に感謝いたしました。
  宣教者を助ける会の皆様のご健康を祈りつつ、ペンを置きます。聖霊のおんいつくしみによりて。
2010年11月1日

                 

アルゼンチンからのお便り(ペルーのアレキーパにて)

神言会 司祭 北島 泰治神父
  ご無沙汰しております。お元気でしょうか?こちらは、夏なので、朝18度昼30度なので、風邪をひかないようにするので、苦労しています。先日北のプエルト・エスぺランサの初聖体に行って、ミサの後係りの人たちと、食事を共にしました。今週は、ハルヂン・アメリカでの夜のミサの翌日プエルト・リコに行く途中、僕らの会の担当している教会の写真を撮って、移住地の小さな教会と皆の写真を撮りました。でも時間が早かったので、全員では、ありません。 
  短い手紙で、近況報告まで。
北島-1  北島2

北島-3  北島4

2010年11月19日

                 

カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教会(JLMM) 高橋 真也
 ☆ 日本で働く出稼ぎカンボジア人
  私が以前水上村近くのおうちで日本語を教えていたカンボジアの女の子が今、茨城県のつくば市で農業をやっています。そんな彼女に去年の一時帰国の際に会いに行ったのですが、今年も日本に戻って来たその週に、すぐ彼女に会いに行きました。彼女が仕事を終わる夕方の時間をねらい、電車とバスを乗り継いで、待ち合わせのレストランに向かいました。久しぶりに会った彼女は元気そうで、彼女のお友達と一緒にレストランに入りご飯を食べました。
  私は今回、彼女達に伝えたいことがありました。それは、「たくさんの人達があなた達のことを心配しているよ《ということです。私の通信を読んで彼女達の置かれている境遇に心を痛め、彼女達のためにお祈りして下さっている方もいます。そんな優しい人達が応援してくれていることを、彼女に知ってもらいたいと思い、伝えました。
  するとみんなはそれをとても喜んでくれました。そして、自分の思っていることなどを、いろいろと私に話してくれました。ある男の子は、「本当にカンボジアが恋しい。今すぐにでも帰りたいです。毎日仕事をするだけで、何の楽しみもないです…《と漏らしていました。テレビをつけても、何を言っているのか分らない。外出もあまり自由ではなく、近隣に住むカンボジア人達と集まったりするのも、大家さんからあまりよく思われない。道を知らないし、迷子になっても言葉が出来ずに道を聞けないから遠出も出来ない…。他の男の子達も、「おれも毎日草を持ち上げる仕事で、腰が痛いよ。こんな仕事日本人はやらないでしょ?だからカンボジア人とか、中国人がやるんだ。もうやめて帰りたいよ…《。彼はスタジアムや公園で使う人工芝を作る仕事をさせられているということでした。彼らの「カンボジアが恋しい《という切実な言葉に、胸がグッとつまりました。私も、カンボジアで外国人だから、彼らの思いがすごく良く分りました。
  どうか、日本でがんばって働くカンボジア人のために、皆さんお祈りお願いします。
高橋1  高橋2
 カンボジア人5人とおいしい夕食を食べました   左が教え子。右は子持ちの女性。どちらも私の村出身です)
高橋3a  高橋3b
カンボジアのJLMMからのクリスマッス・カード)

2010年12月24日



ハイチからのお便り

クリスト・ロワ宣教修道女会 シスター須藤 昭子
  海外宣教社を支援する会の皆様へ
  クリスマスのお喜びを申し上げます。ハイチは今年大変な試練の年でしたが、皆様のお祈りと支えによって元気にしています。どうぞ続けてお祈りくださいませ。
  まだまだ思うような復興への援助がはかどりません。忍耐と勇気が必要ですのでお祈りで助けてくださいませ。
2010年12月25日



ブラジルからのお便り(マッド・グロッソ州にて)

聖心侍女修道会 シスター日高 和子
  (会員の方のクリスマッス・カードに対する返信)
  主のご降誕と新しい年のお喜びを申し上げます。クリスマス前にかわいらしいクリスマッス・カードが届きました。本当に今まで存じ上げなかった方からの細やかな、心暖まるメッセージに感激いたしました。
  私も来年の3月でブラジル在住27年になります。幸い元気で働いておりますが、こうして見ず知らずの方々の善意のお祈りによっているのだということを、つくづく感じました。
  私の母は2年前まで元気で一人暮らしをしておりましたが、3日ほどの入院で亡くなり、長崎にはたった一人の結婚している姉がおります。M様もまだまだお元気そうでいらっしゃいますので、どうかお身体をご自愛下さり、これからも私たちのためにお祈り下さい。
  来年の夏に、もし会の集まりがあり、出席しなければならないようでしたら、松本様にお目に掛かりに伺うかもしれません。
  どうか新しい年がM様とご家族の皆様にとって豊かな恵みの年になりますようにお祈りしております。
2010年12月27日



チャドからのお便り(ギダリにて)

ショファイユの幼きイエズス修道会 シスター松山 浩子
  海外宣教社を支援する会の皆様へ
  主のご降誕と新年のお喜びを申し上げます。
  皆様お元気ですか? いつの間にか2010年が過ぎ去ろうとしています…。
2011年は、私にとって休暇の年、今からとても楽しみにしています。今年は求職の援助金をお願いしたいと思っています。
  チャド・ギダリでは朝・晩だけ約20度以下になり、ひんやりと寒さを感じます。この時期は、特に体調を崩しやすく、病人も多いそうです。
  今年は仁川小学校からの思い掛けない援助金で、ギダリの大聖年小学校の大門、塀、台所が建てられました。おかげさまで給食も始まり、全児童も少しずつ穀物を持ち寄り、給食を楽しみにして、元気に過ごしております。これもみんなのお祈りの賜物と感謝しています。
  新しい年もどうか…チャドの、特に見捨てられた子供たちのためによく働くことができるようにお祈り下さい。
  12月13日スペイン人の70歳代シスター、マリア・ルイザが車の事故で即死、近隣の他の修道会シスターが直ぐに駆けつけ、ご遺体の処理し、院内にお墓を掘り、通夜も多くのチャドの人々に祈られ、ミサが駆けつけて来られた司祭によって捧げられました。ライ教区初めての修道者のお葬式、今年一緒に50周年を祝ったばかりで、シスターは本当に明るく、楽しそうな笑顔で、色々な人々を迎えてくれました。何も持たずに、村の黙想に3日間泊まり込んで、チャドの水を飲んでも、病気にならず、現地の共同体の姉妹の言葉でいつでも時間があれば、聖堂でロザリオを唱えておられたそうです。色々な教区から司祭、修道者の参列も多く、特に見捨てられた身体障害者をスペインから集めた寄付で助けるため、教区を越えて働かれていたので、みんな変わり果てたシスターの姿を見て、泣き崩れる人ばかりでした。ギダリに帰る際、「誰が私のために泣いてくれるか?《とか話したそうです。本当に愛されるシスターはこの地で死に、土になりました。宣教者としては“聖人”のような人生だったと思います。司教様は次のようなお話をされました。
  「ライ教区は今年、聖心会の宣教者が来られて75周年、カプチン会の宣教者が来られて50周年、そして司教座聖堂も建設されました。その中で一番愛されたシスター・マリア・ルイザが天国に行かれて、そこで教区の私たちのために祈って下さることを願いましょう。《
  現実の話になりますが、実は今チャドでは5フラン、10フランの小銭、敗れた紙幣が使えなくなり、小教区、小学校の会計をしている私は経済的に苦しい状況に追い込まれています。休暇帰国中に皆様にご支援をお願いする機会があればと祈っています。
Sr松山
2010年12月28日



ペルーからのお便り(チクラヨにて)

礼拝会 シスター川俣 恭子
  海外宣教社を支援する会の皆様へ
  今年、ミカエラ職業訓練所では14~18歳の少女たちがバレーボールのチームを作りました。ネットとボールを寄付してもらって、みんな喜んで練習しています。時々、近くの学校の体育の先生がボランティアで指導に来て下さっています。来年は善き牧者修道会の養護施設の少女たちのチームと試合する予定です。少女たちの多くは極貧の家庭で中学校を終っていません。母親が売春して育ててくれたのですが、今度は自分の娘に同様に稼がせようとしています。一歩誤まれば堕ちて行く危険から救おうと、私たちは微力ながら働いております。
Sr川俣
2010年12月28日



ボリビアからのお便り(サンタクルスにて)

サレジアンシスターズ シスター竹山 敏枝
  海外宣教社を支援する会の皆様へ
  ボリビアより、クリスマスと新年のごあいさつをお届けいたします。   その後、皆様にはお変わりございませんか。わたくしの方は相変わらず、元気いっぱいで、ボリビアの貧しい子どもたちと共に生きる喜びを満喫しています。   早いもので日本ヘー時帰国し、ボリビアに戻ってから、ちようど一年になります。あの節は、温かいご支援をいただきありがとうございました。あらためて心からお礼申し上げます。今、お一人おひとりを思い浮かべながら、パソコンに向かっているところです。   新年も神さまのお恵みがみなさまの上に豊かにありますように感謝をこめてお祈りさせていただきます。 添付の写真は、私の手芸グループのこどもたち(10歳から13歳)です。クリスマスに向け、恩人方へのプレゼントを準備しています。このカードの剌ししゆうも子どもの手による作品です。   どうぞ、お恵みに充ちたクリスマスと新年をお迎えください。
竹山1 竹山2
2010年12月某日



パラグアイからのお便り(アスンシオンにて)

聖霊捧侍布教修道女会 山田 雲江
  クリスマスと新年のおよろこびを申し上げます。
  「みことばは人となり、聖父の愛といつくしみを証された《(ヨハネ1*14)。
  受肉の秘義を通して私たちと共に生き、ご自身のすべてをすべての人の救いのために捧げられたキリストに感謝しながら、ご降誕と新年のご挨拶を申し上げます。
  年に一度「よろこびの訪れ《に合わせて、みことばの存在に日々生かされ、支えられている宣教者として、また恵みの年を重ねている一人の女性としての小さな体験をお伝えいたします。
  私が気付かされているのは、どこに居ても、今自分の置かれている場所で出会う人たち一人ひとりが、受肉されたみことばとの出会いであるということです。
  色々な仕事と奉仕の間をぬって、病人を見舞い、落ち込んでいる人たちを訪ね、話を聞き、共に祈り、通夜、追悼の祈りに参加するなど、毎日のようにバスに乗ったり、歩いたりして、出掛けています。その行き帰りの間、「おはよう、エルマナ気を付けてね!《、「エルマナ、ベンディション!《と話しかける人、小さな手を合わせて、祝福を願う幼児がいます。その子の額に十字を印し、祈ります。「エルマナ、どうしたらそんなに身軽に歩けるの?《と重い足取りで尋ねる人に、「あなたが自分の足の痛みを捧げてくれているお陰で、この歳になっても、こうして歩けるみたい。ありがとう!《と話しかけます。こんなにして、声を掛け合い、歩み寄り、手を取り、握手しながら、挨拶するよう心掛けています。
  アスンシオンの市内バスには身障者や老人のための優先席などは未だなく、そのような配慮は夢のような話です。でも私はバスに乗る度に、誰となく席を空けて、「どうぞ!《と声を掛けてくれます。共同体のシスター方は「まあまあ、白髪の効用でしょう?《と笑ったり、…ですが、私にとっては「老いていく小さな宣教者を聖父がこんなにいつくしみ深く、庇って下さって…《と感謝と喜びに満たされている日々です。   私のカバンにはいつも「パラグアイ・ミシオネロ《という小さな雑誌と、みことばを通して分かち合えることばとか、詩などをコピーしたものが、一杯入っています。こうして触れ合った方々に主の祝福の印をして、さりげなく渡しております。
  皆様とご家族の方々の上に主の豊かな祝福が新たな年にもありますように願いながら。
Sr山田
2010年12月某日



ブラジルからのお便り(ビリチバ・ミリムにて)

イエスのカリタス修道女会 川端 千鶴子
  主のご降誕、ならびに新たな年の祝詞を申し上げます。
  幼児イエスのやさしく温かい愛のまなざしが、常にご家庭の上に注がれますように。
 (クリスマスカードを差し上げた会員の方に寄せられたお手紙より)
  先日は美しいカードでクリスマスならびに新春のご挨拶を頂き、心から感謝しております。どうも有り難うございました。こうした皆様からの思い掛けないお便りに接し、新たな意欲、励みを感じさせられています。
  私はイエスのカリタス修道女会の会員で、46年前、本会が海外宣教にお招きを受け、南米ボリビア国へ第1回宣教女派遣した際、そのグループ4吊の中の1人として、ボリビア・サンタクルスの沖縄移住地にある学校で4年間働き、1968年ブラジル・サンパウロでの宣教のため転勤し、今日に至っています。
  現在サンパウロの郊外で養護施設を経営する修道院で、若い会員たちが現場で頑張ってくれているので、あれこれの雑用をマイペースでしながら、近くの日系共同体のため、ミサ、家庭集会、ロザリオ、四旬節兄弟運動、ノヴェナなどの宣教活動をさせて頂いております。
  この地域にいる日系人は日本のあちこちの県から来られた方々ですが、私たちが働かせて頂いている共同体は、九州の方々がほとんどです。野菜、花、果物作りなどで頑張っています。
  修道院の事業の方は、養護施設に15吊の子供がいて、その他に政府のプロジェクトによる7才~18才までのスラム街の子供たち180吊が月曜から金曜日まで、市がバスを出してくれて、通園しています。勉強の補習、手仕事を身につけさせることなど、11吊の職員を雇用しております。自分の家で満足に食べていないので、当園に来たら、先ず食事をさせてから勉強、そして帰る前におやつをさせるというプログラムです。生徒の中には勉強よりも食べるために来ている者もいるようです。家庭でのしつけ教育がないので…。それに麻薬、家庭内暴力、妊娠などと難しい問題を背負っている子供たちの教育は本当に難しく、毎日新たな体験をしながら、度々どうしたものかと悲鳴を上げることもあります。必死でしていても、なかなか結果が見えず、疲れを感じることもあるのですが…、皆様からのお祈りや励まし、ご支援などに支えられながら、私たちのできる分をさせて頂いています。
  ブラジルは12月が卒業で、2月が授業開始ということで、今はクリスマスとお正月の休日となり、その後は夏期学校が始まります。大変大変と言いながら、1年の経過の早さに驚きを感じております。 ここブラジルは夏の暑い季節で、汗を流しながら、クリスマスの聖夜ミサに与り、救いのお恵みに与っていることの感謝を新たにしました。お正月は暑さもさらに増すようですが…、46年間南米にいても汗を流しながら、元旦に明けましておめでとうという言葉を交わしても、なかなか実感できないと言うか、慣れないと言うか…。
キリストのご降誕がもたらした私たち一人一人への良き福音、即ち「ひと肉となって、罪に汚れた私たちを清めて下さり、癒して下さり、救って下さることを実感し、仕える、奉仕する心を日々の生活で実践して行きたいですね。幼児イエスが皆様の心に、そしてご家庭に誕生され、よろこび、理解、赦し、分かち合いの中心となって下さいますようお祈りしております。
寒さが本格的になる折、ご健康に充分気を付けられ、お元気で、神に祝され、豊かなお恵みが注がれる2011年をお迎え下さい。感謝を込めて。
2010年12月某日



カナダからのお便り(モントリオールにて)

師イエズス修道女会 シスター原田 昌子
  海外宣教社を支援する会のスタッフの皆様へ
  幼子イエス様のご降誕と新しい年のお喜びを申し上げます。  モントリオールは白一色となり、本格的な冬ごもりが始まりました。  美しいカレンダーとローシャイタ神父様のお写真有り難うございました。「きずな《113号も着きました。去る8月、9月、10月と3回にわたって、カトリック月刊誌を受け取りました。10月にはカトリック生活10月号が入っていて、海外にいて同じ月の本が読めることに感動しました。お心づかい心から感謝致します。   新しい年も主の祝福が皆様方と会の発展の上に豊かに注がれますよう、お祈り申し上げます。
Sr原田
2010年12月某日



イタリアからのお便り(ローマにて)

聖パウロ女子修道会 シスター竹内 街子
  日本カトリック海外宣教者を支援する会   会長様、運営委員の皆様   クリスマスのお祝辞を申し上げます。   2011年絆の巻頭言ご記載のNo.113号を今年もお届け下さり、大変有り難く思いつつ、深く感謝しています。   年々何かにつけ支援される方が大きくなりそうで、心の痛みを感じますが、み言葉が授けを必要とする幼子になられたのですから、常に支援のための道ありと考えています。   本年もどうぞ宜しくお願いします。   皆様のために祈っています。感謝の心で。
Sr竹内
2010年12月某日