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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


ボリビアからのお便り(サンタクルスにて)

サレジアン・シスターズ シスター竹山 敏枝
  日本のみなさん、一時帰国の折には大変、お世話になり、たくさんのご支援をありがとうございました。無事に、ボリビアへ戻り、活動を再開しました。お礼のご挨拶に代え、「ボリビアだより《を送信させていただきます。
ボリビアだより 第4号
  2ケ月半の一時帰国を終え、無事にボリビアへ戻りました。日本滞在中は大変お世話になり、寛大なご支援をいただきありがとうございました。赤羽の本部修道院を拠点に、東京・九州・静岡・四日市などと駆け巡り、スケジュルいっぱいの充実した日々を過ごすことができ感謝でいっぱいです。
  和紙人形教室を皮切りに、菓子・和裁・キルト・小物手芸・タッチング・歌・舞踊・ビーズ・折り紙・大正琴などと多岐にわたって、初歩的なことを学ぶことができ、大変満足な初の一時帰国であったことを喜んでいます。みなさんのご親切な忍耐強い協力のおかげであることを思い神様に感謝しています。このお恵みをボリビアの子供たちに還元していきたいと願っています。
  善は急げと言いますが、還元するチャンスは早くも訪れました。実は、赤羽の星美幼稚園父母の会より、バザー収益金によるご寄付をいただき、その一部で早速、ミュージックベルを購入していただきました。それを持ち帰ったのですが、なんと、ボリビアに到着した2日後は、院長様への感謝の日の行事になっていました。私は、急いで旅行カバンからハンドベルを取り出し、一晩中、ひとりでハンドベルをたたきまくりました。翌朝、8人の子供を集めて、わずか30分の時間、猛特訓し、晴れの舞台で大喝采を浴びたのです。大成功だったわけです。赤羽星美幼稚園のみなさん、一緒によろこんでください。次は、クリスマスに向けて、「しずけき《の歌に挑戦したいと思っています。ありがとうございました。
  行く先々でいただきました各方面からのご寄付も逐次、ボリビアの子供たちの生活と教育に心をこめて還元して参りたいと思います。皆様のあふれる善意を神さまが祝福してくださり、天国へ向かっての確かな歩みに同伴してくださるようにと感謝をこめてお祈りさせていただきます。
  ボリビアは今、3ケ月間の長い夏休みを迎えました。猛暑とのたたかいになりますが、人生最終盤のエンジンをかけて突進して行きたいという思いで燃えています。今後とも、応援よろしくお願いいたします。皆さんとの一人ひとりとの出会いをなつかしく思い浮かべながらお礼の「ボリビアだより《をお届けいたしました。
「院長シスターINES感謝の日のアカデミア《
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感謝の祭儀で入堂のことばを述べるシスターINES  ミュージックベルで日本の歌を演奏する子どもたち
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インタビューを受けるシスターInes、左は司会のシスターGabbi
2009年11月24日

 

カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教会(JLMM)高橋 真也
  ☆ 和解の握手
  JLMM(日本カトリック信徒宣教者会)では海外に派遣される前に、日本で約7ヶ月間の研修があり、その年の派遣候補生(研修生)達と一緒に共同生活をします。私は佐藤邦子さんという方と一緒でした。彼女は東ティモールにあるAFMET(東ティモール医療友の会)というJLMMが母体となっているNGOへ、コーディネーターとして派遣されたのですが、今年の9月、休暇を利用して彼女に会いに行きました。
  東ティモールは、インフラ整備や医療・教育などが遅れていましたが、手つかずの海や山などの自然に溢れ、住んでいる人達も穏やかで、私はすぐにこの国を好きになることが出来ました。
  約2年ぶりで再会出来た邦子さん。彼女と一緒に過ごした中で、一つ印象に残ったことがありました。それは『はい、おしまい』の握手です。私が彼女とトラックの荷台に乗って移動していた時でした。お互いの今、研修時代のことなどを楽しくおしゃべりしていました。そんな中、冗談で私と邦子さんは悪口を言い合いました。そして私が、これも冗談でふてくされると、彼女は、「もうケンカはやめ。はい、おしまい《と、手を出し、握手を求めて来たのです。私はそれを見て、「あのね~、人間ってそんな簡単に『はい、おしまい』なんて割り切れるもんじゃないんだよ《と言いつつも、ついつられて握手をしてしまいました。そして思い出したのです。研修時代にもこうやってケンカを終わりにしたことがあったなと。
  簡単に仲直り出来ないようなケースが、世の中には確かにあると思います。複雑で、簡単に双方が折れることが出来ない事情、感情がある。でも、そんなことは承知の上で、「まあいいから、水に流そうよ《と言えてしまう邦子さんのこの握手は、すごく勇気のある行為だと思うのです。仲直りしようと手を差し出す勇気が、相手にも手を握り返す勇気を与えてくれるような、そんな気がします。
  簡単なことではない。だからこそ、邦子さんのように快刀乱麻、スパッとこんがらがった糸を断ち切ってみたいものです。「私はあなたを許します《という意思表示と共に差し出される、和解の握手の力を信じて。
  自分を捨てて初めて自分を見いだし、ゆるしてこそゆるされ、
  死ぬことによってのみ、永遠のいのちによみがえることを深く悟らせてください。
  (聖フランシスコ 平和を願う祈り)
 
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調布市にある研修所(友愛の家)でのお食事会  トラックの荷台でおしゃべりっていうのも楽しいものです    
2009年11月26日

                 

チャドからのお便り(ライにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター入江 多嘉子
  主のご降誕と新年のお喜びを申し上げます。
  皆様、お元気でいらっしゃいますか。支援していただいた病理顕微鏡とコンピューターは活躍しています。スタッフ一同心から感謝しています。
  チャドは雨が遅れたので、“飢饉”ではないかと心配していましたが、収穫が遅れただけのようで、安心しています。穀物の価格も下がったところを見ると、まあまあの収穫があったのではと思っています。
  皆様の暖かいご理解とご支援でチャドの活動を支えられていることに感謝しております。神様の祝福のうちに2010年も良い年でありますようお祈りしております。
  日本管区長がチャド訪問に来ましたので、この機会を利用して、このクリスマス・カードを日本で投函してもらいます。
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2009年11月27日


ケニヤからのお便り(ナイロビ・ソウェトにて)

神言会 司祭 佐藤 新
  海外宣教者を支援する会の皆様
  またまた大変ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。こちらもお陰様で元気にしております。
今年の前半までは長く続いた旱魃の影響で食糧上足、定期的な停電、水上足となかなか大変な状況でした。しかし、9月以降はあちこちで少ないながらも雨が降りましたので、水、食糧上足の問題も徐々に解消されつつあります。
  私自身もソウェトの小教区に腰を落ち着けて、キリスト教小共同体のリーダー養成、種々の社会問題に関するセミナーの企画、家庭訪問などさまざまな形での司牧活動に励んでおります。今年も引き続き Pastoral Team の絆を深めつつ、定期的なミーティングの中で意見を自由に交換し合い、小教区の運営や、種々の行事の企画などに関する決定を皆で行うようにしています。なかなか意見がまとまらなかったり、そのために大変な時間と労力がかかったりと、大変な面もありますが、一人一人が小教区の運営に関わっているのだという自覚を持つよい機会になっています。
  ソウェトの小教区には付属の小学校がありますので、その運営を通して人々が教育の重要性を再認識できるよう、先生たち、父兄たちとのコミュニケーションの場を設けるなど、ありとあらゆる努力をしています。子供たちも学校で過ごす時間の中で、勉強だけでなく。他の生徒たちとの共同体作り、思いやりの心の大切さなどを学べる雰囲気作りに勤めています。
  いつも皆様のお祈りとご支援に感謝しつつ、日本の教会のために機会を見つけてはお祈りしています。2010年が皆様にとって主の恵みと喜びに満ちた年になりますように。
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ソウェトの小教区の若い信徒たち
2009年12月7日


マダガスカルからのお便り(アンタナナリヴォにて)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター平間 理子
  主のご降誕と新年おめでとうございます。
  皆様お元気ですか。いつも大変お世話になっております。また、「きずな《を送って下さり、楽しみにしております。
  日本も政権交代がされましたが、こちらはクーデターです。政治混乱はもう直ぐで1年間になりますが、まだ続いています。デモクラシーによる組閣が未だにできずにいます。歴代4人の大統領派より大臣は任命されるので、その大臣の椅子をめぐってもめているようです。
  11月にエジプトの首都アディスアベバで歴代4人の大統領が集まりましたが、暫定政府の大統領が3人も誕生しました。しかし、その後が大変で2人の共同大統領は未だに事務所もありません。今後の見通しなど全く分かりません。12月初めにまた、モザンビークの首都マプトに歴代3人の大統領とその代表が行き、現暫定政府の大統領の一人は参加しませんでした。その上3人の代表がマダガスカルに戻れないように、飛行場を閉鎖してしまいました。今日で3日間も閉鎖したままで、国際社会にSOSを出しました。何かますます悪くなっているようで、経済は疲弊し、治安は悪化し、物価は上昇し、貧しい人々は家族ごと路上生活を強いられています。
  このような混乱が一日も早く解決するようにお祈り下さい。来る年が良い年でありますように、お祈りしております。これからもよろしくお願いします。
2009年12月12日


パキスタンからのお便り(ファザラバルにて)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター黒田 小夜子
  海外宣教者を支援する会の皆様こんにちわ。パキスタン出発前に運営委員会の皆様にお会いできて、本当に幸いでした。
  シスター斉藤からパキスタンに着いたらすぐ情報を書くようにと言われていたので、今でなければこのお約束は果たせなくなると思い、今直ぐ書いております。と言うのは、奉仕活動が始まれば、慣れるまで沢山のお勉強があることが分かっているからです。
  12月5日修道会の2人のシスターと1人の友人に成田まで送られて、出発しました。タイ航空は荷物の制限について規則の説明をしながらも、寛大に超過分の荷物を受け入れて下さり、初めて出発する世界なのでしっかり見たいと思い、窓側への座席変更の希望をかなえて下さいました。成田―バンコック間7時間、バンコックで乗り換え待ち時間5時間、バンコック(タイ)*ラホール(パキスタン)間5時間で、それほど長時間の旅ではありませんでした。気楽な気分で私にとって新しい世界に見とれているうちに、ラホールに着きました。飛行場の上空から初めて見たラホールはかすんで見え、ブルキナファソの砂埃の空気を思い出しました。
  真夜中の到着になりましたが、管区長と会計のシスターが直々迎えに来て下さり、コミノテでは皆起きて待っていて下さったようで、私は大変恐縮しました。ラホールで一夜明かし、翌日私のコミノテになるファザラバルに1人のシスターがバスで連れて行って下さいました。2時間半、バスの中から見た私の新しいミッシヨン地への道程はずーっと広い平地で、灌漑水路による手農業、牛の飼育の地域でした。シスターによればパキスタンには食料上足はないとの事です。新しい私のコミノテであるファザラバルに着いて、またもや心からの歓迎を受けました。確かに慣れるまでは上自由を感じると思いますが、シスターたちの思いやりには助けられます。
  広い敷地に病院、看護婦寄宿舎、助産師学校の事業を持っており、周りは頑丈な壁と鉄条柵で囲まれており安全に守って頂いている感じです。大きな事業経営で人材の能力上足から来る重荷をじっと耐えておられるシスターたちを感じ取りました。早速一部屋を与えられ、必要なものを買いに市場に連れて行って下さいました。町での上衛生状況からの悪臭、空気の汚さは病気の発生につながり、ブルキナファソの町を思い出しましたが、違いはこちらの人々の方が少し礼儀正しいと思いました。
  ところが一方、一足外に出ればひっきりなしに警笛を鳴らす車がめちゃくちゃに走っており、「車優先、それも大きい車程。お金と力の優先する国で、貧しい人たちの命などは顧みられない。道を横切る時はくれぐれも注意するように。《とシスターは私に教えてくれました。また、あるシスターによれば、毎日余りにも惨事が多いので、「パキスタンのような国は世界地図から抹殺されるべきだ《と外国人は言っているそうです。
  丁度待降節の御ミサで“主よ、来てください!早く、急いで!” と祈る時、特別な切迫感が感じられます。朝4時から21時までひっきりなしに町中にイスラム教徒の祈りがマイクで隅々まで響き渡っているこの真っ只中で、FMMシスターたちは沢山のカトリックの若者の教育、世話をしています。セント・ラファエル病院には多くのイスラム教徒の病人が来られます。私はここに待たれていたのでした。キリストは私をこの人々の下に招かれました。何処かに出かけなくとも、私たちのところに来てくださるこれらのお一人一人とキリストの御吊において大切に携わりながら、お役に立てるよう励みます。そのためにまずウルドーという言葉の習得を始めたところです。
  日本を離れて今日で9日目、このように時は何事もなく誠実に流れていきます。何かをしようとするには余りにも上能を感じます。今のところ時の流れに乗って、まずウルドー語を習得しようと思っています。皆様のお祈りに期待しております。
  イエズスの御降誕のお喜びを申し上げます。
2009年12月13日


タイからのお便り(バンコクにて)

聖パウロ女子修道会 シスター阿部 羊子
  主イエスのご降誕のよろこびを申し上げます。
  お元気で聖夜をお迎えになりましたか。私もお恵みで元気にタイで宣教に励んでおります。人々に喜びと愛と平和の福音をどのように届けようか、ただそのことを願いながら、フィリッピンの姉妹3人と助け合い、精一杯の働きをささげています。
  タイの志願者2人がフィリッピンで養成中ですが、入修練の前に3か月実習で私たちと共に過ごし、大活躍。四輪駆動に拍車がかかり、翼が生えたようです。一日も早くタイの女子パウロ会員が生まれるようお祈り下さいませ。
  今年は赤波江 豊神父様の著書「永遠の命《とネメシュギ著「キリスト教とは何か《をタイ語に翻訳し、各5,000部出版しました。教会内外の全ての人々に受け入れられるように、祈りながら紹介しています。大変好評で、読んだ方に確実なメッセージを伝える本であり、また友人のためにも求めたい本となっています。本当に嬉しいことです。このクリスマスには全国の教会にクリスマスのご挨拶と一緒に贈呈しました。パウロ書院は小さいながら、宣教の場となり、活躍しています。小さいとは言いながら、ご聖櫃よりは大きいのです。
  タイの国、バンコクで点よりも小さな私たちが、神様のより良き道具として神様の愛と命の言葉を宣べ届けるために、使っていただけるよう、ますます励みたいと思います。
  新しい年も神様の祝福とお導きの下にありますように、お祈りを捧げております。皆様もお身体をくれぐれも大切になさって下さいませ。感謝を込めて。
110-5 110-5b

2009年12月18日


カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教会(JLMM)高橋 真也
  ☆ 水上村のしくみ
  今回は少し、水上村の社会を秩序立てているものは何かを考えてみたいと思います。
  日本の社会などは、人が他人をだましたり、悪いことをしたりしないことが大前提となっていると思います。決まりがあれば、それを守るのが当たり前という社会。でも人間って、特に自分に余裕がないと、平気で人を陥れたり、悪口言ったり、盗んだりします。人間は、きったな~い部分をたくさん持っています。それでは、人間は弱く、つまずきやすい存在だということを前提とした社会を築いたらどうでしょうか?それが、コンポンルアン水上村だと、私は思います。
  水上村に歯、貧乏で食べるものも食べられない生活をしている人が大勢います。そんな状況で悪いことをして来た人もたくさんいるでしょう。そもそも12月の今、盛んに行われている囲み網の漁なんて、全て法で禁止された漁です。法を犯すなんてことは日常茶飯事です。生きるか死ぬかで生きている人もいるはずですので、そうした中で『正しいこと』だけを行おうとすることなんて、至難の業なのかもしれません。理性が本能に負けてしまう状況に、水上村の人達は常に置かれているのかもしれません。
  人が悪いことをするのを前提とした社会って、恐いようだけれど、実は元気になれる場所なのかも知れません。そこに行けば、自分の抱えている傷や悩みも、他人のそれと響きあって和らぐのですから。どんな悩みごとでも「そんなことはよくあることだよ。そんなことでクヨクヨしていたら生きていけないよ《と、笑い飛ばしてくれそうです。そういった水上村の社会の中で、私も悩み、傷ついた時に大いに助けられているのです。
 
110-6a  110-6b
違法の網が燃やされる煙を見る住民  魚を根こそぎとってしまう違法の漁
2009年12月19日


フランスからのお便り(ブルゴーニュにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター青木 文子
      海外宣教者を支援する会の皆様
  クリスマスと新年のおよろこびを申し上げます。
  クリスマスと新年のお祝詞を手作りの素敵なカードによせてありがとうございます。また、いつも「きずな《を送ってくださり、感謝しながら、励まされながら、読んでおります。
  私はフランスのブルゴーニュ地方の田舎に住んでおります。昨年、修道会創立150周年を祝いました。私が幼児クラスの助手として働いている教区立の「サクレクール学校《は、当時の主任神父様の要望に応じて、修道会創立の3年前に未来の会員によって始められました。今、全校生徒50人足らずの小さな学校ですが、大変家庭的な雰囲気のある学校です。
  こちらでは日曜日のミサに参加する人々は高齢者や熱心な家族を除くと少ないのですが、昨日のクリスマスの前夜ミサには立ってミサに参加する人もあるほど、教会は人々で溢れていました。
  失業者が増え、離婚や再婚などによる上安定な家庭環境の中で苦しみ、悩んでいる人々は確かなものを求めています。
  カードの表紙は、フランス在住のルワンダ出身の神父様からいただいたものです。ルワンダの大虐殺で孤児になった子供たちの作品だそうです。
  平和がさらに成るようにと念じつつ。お元気で新年をお迎えください。
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2009年12月25日


フランスからのお便り(ドゥランシイにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター堀内 操
     明けましておめでとうございます。
  美しい日本人の聖母子のカレンダーをありがとうございます。早くお礼をと思いながら、今日になってしまいました。皆様のお祈り、そして海外で奉仕しているミッショネールに対する暖かいお心が支えになっています。フランスでの生活もいつの間にか何年になるかしらなど考えるほどになりました。
  当地にて転任3回目、今はパリの近くにおります。ブルゴーニュの美しい丘々、森や林、美味しい空気、仕事とは別に生きるための神様の大きな愛のプレゼント、感謝の毎日でした。今の所はすごい車、それでも木は割とあります。どこに転任になっても、この歳になって、なおいて欲しいと言われ、一日一日主イエスに生きる力をいただきながら、過ごしています。
  今年こそ真の平和が来ますよう心から祈っています。また、支援する会の皆様の尊いお働きにより新しい年にも多くの祝福を宣教者の方々にくださることを祈り、信じております。一筆お礼まで。
110-8
2009年12月某日


エチオピアからのお便り(ゴザにて)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター小田 美津江
  主のご降誕と新年のおよろこびを申し上げます。来る2010年が真に平和な年となりますよう心を合わせてお祈り申し上げます。
  2008年の秋にはアワサ教区ゴザ・カトリック教会の新聖堂建設援助請願をご提案下さり、さらに申請を受諾下さり、2009年1月にはご送金下さり、ありがとうございました。
お陰様で待ちに待っていた小さくても立派な新聖堂がゴザ教会の敷地内に姿を現し、教会共同体一同を喜ばせています。
  聖櫃、祭壇、聖具室の家具・教会の鐘・ベンチなどまだまだ準備しなければならないものがたくさん残っていますが、アワサ教区事務所から建築費支払いの会計報告を受け取り、工務店への支払が終わったことを知らされました。別紙としてお送りします。
  貴「会《からお送りいただきました支援金もゴザ共同体支払の中で使わせていただきましたことを感謝の内に報告させていただきます。本当にありがとうございました。
  異なった国々の沢山の人々からの寛大なご支援を受けて、建設された新聖堂でゴザ共同体一同が心を一つにして祈り、信仰を深め、成長していくことができますよう、お祈り下さい。
  会員の皆様お一人お一人の上に神様の豊かな祝福が注がれますよう、エチオピアよりお祈り申し上げます。心からの感謝をこめて。合掌。
110-9
2009年12月某日


ブラジルからのお便り(パラナ州にて)

フマニタス慈善協会理事長 佐々木 治夫神父
 主のご降誕と新春のお慶びを申し上げます。
  今年も、皆様の暖かいご協力に支えられ、活動できましたことを、衷心より感謝申し上げます。
  ハンセン病患者と皮膚科一般の患者への奉仕活動は順調に進み、今年行われた全国の皮膚科学会での研究発表で「優秀《との評価を受け、賞状を頂くことができました。ただ、未だにハンセン病の新患者の発見が続き、11月まで、42吊を数えました。特に、もう調べ尽くしたと思われていた近所の町々からの新患者の発見は、この病の上思議さを印象付けるものでした。
  栗山神父のランの栽培も順調で、3千株ほどが綺麗な花を咲かせ、種からの小さな苗は4万5千以上になっています。また、刺繍の仕事も、日本からの注文の対応に追われながら、細々と続けられ、ています。
  麻薬・アルコール依存者の更生施設の増築は、9月10日に落成式を行うことができました。椊林してあった木材の売上金と、税務署から頂いた密輸品のバザーのお金で90%の建築費を捻出できました。現在、男子40吊に9か月の入所治療を行っています。世間から嫌われ、疎外されてきた人たちですが、麻薬とアルコールから解放されるに従い、彼らの顔に人間らしい微笑と美しさが戻ってくるのを見ることができ、この奉仕活動に心からの感謝を捧げています。
  貧農の子弟を対象にした、小さな農業技術学校も、60吊の学生を擁し、徐々に生徒の質が向上してきています。1週間、泊り込みで勉強し、次週は、家にいて習ったことを家族と分かち合い、また、学校へ戻ってくるという特殊なシステムの学校です。優秀な先生を州政府から送って頂いています。
農地改革で土地を獲得した人々への援助も続けることができました。種々政治的問題から、折角、土地を獲得して、もその経営が困難ですが、ブラジルの格差問題を克朊するためにも、農地改革の促進を、ブラジル司教協議会と一緒に行っています。
  プロポリスを通しての皆様のご支援と州政府からの援助で、活動を続けていますが、皆様から頂く沢山の衣類も、隣近所の老人ホーム、託児所、授産所、貧しい家庭への援助、また、当協会の資金の一部に利用させて頂いております。
  皆様方の上に、神様の豊かな祝福をお祈り申し上げます。
           
2009年12月某日