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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


ボリビアからのお便り(沖縄第2コロニアにて)

宮崎カリタス修道女会 シスター松下 春江
     †海外宣教者を支援する会の皆様へ
  ボリビア宣教のために色々とご配慮いただき心よりお礼申し上げます。支援金は、8月28日にボリビアに到着したシスター白浜から確かに受け取りました。ありがとうございました。お陰さまで今年もオキナワ移住地を始め、その周辺のボリビア村14カ所に、土日を利用して、できる限り出張して、貧しい人たちのため、教会司牧のため、また青年・カテキスタの養成のために努力するつもりです。地区長のシスター末吉、主任司祭のゴールド神父様からも感謝の意を伝えて下さいとのことです。
  8月7・8日の1泊2日の黙想・研修会を行い、カテキスタ、青年リーダーも32吊出席しました。韓国人の宣教司祭を招待し、有意義な研修会・黙想会をして、霊的にも力を得て、それぞれの村に飛び立って行きました。コチャバンバのサレジオ会青年リーダー養成研修会にも、予定通り青年リーダーを送り、3日間の熱心な研修を終えて戻りました。彼らは子供たちのために、土曜・日曜日の教会学校、要理指導、初聖体の準備などで活躍しています。
2009年9月1日
(なお、シスター松下からは6月中に次のようなお便りを頂いていましたので、併せて掲載します。)
  † 愛といつくしみあふれるイエスの聖心のうちに。
  海外宣教者を支援する会の皆様、お変わりございませんか。常夏の国といわれるボリビア国ですが、サンタ・クルス市でもやっと涼しい秋が訪れました。
  ガソリン代とリーダーの養成のための援助をお願いしておりましたが、郵便が届かなかったということで、今年はもう駄目かとあきらめかけていたところ、事務局のお助けで書類を届けることが出来ました。今年の初め頃、“支援していただける”という知らせを受け、この度の知らせの感激は一入でした。それなのに、5月にボリビアを訪問する予定の会員が持って来て下ることになっていたのが、病のため出発出来なくなり、受け取りが遅れ、お礼の手紙がすっかり遅くなり、申し訳なく思っています。この度もガソリン代、リーダー養成のための費用をありがたく頂戴いたしました。心より感謝し、お礼申し上げます。今年の宣教目標である村の教会の活性化のために有効に使用させていただきます。すでに2月7日(土)に各村の教会責任者、カテキスタ、要理担当者、青年リーダー、各グループ責任者の集会・会議を行い、今年の目標、計画に沿って、動き出しています。
  日曜日のみことばの祭儀の参加者が少なくなったとか、土曜日の子供たちの教会学校オラトリオに子供、生徒が来ないとか、嘆いていますが、カテキスタたちの努力と私たちの家庭訪問などで、活気が出ています。毎年のことですが、年の初めのうちは、皆熱心に盛り上げるのですが、後半はだらけてくるのが実情です。それでも、こうして皆様方のご支援によってリーダーたちを研修に送ったり、カテキスタの黙想会、兼研修会を開いたり、また青年たちを集めて、講師を招いたりして、資質の向上に努めているところです。カテキスタの人も読み書きが出来れば、司祭上在の日曜日にみことばの祭儀の朗読も出来るのですが……。素朴な人々の信仰と人情で協力を得て、それなりの教会司牧を目指しています。
  途上国ボリビアでも現代文明の進歩と共に、テレビ・電話・コンピューター・携帯・パソコンとかありますが、それは都市の方に限られ話しです。私たちのように奥地周辺に住む人たちは、まだまだ貧しい生活をしています。最近、政府が小学校・中学校就学を奨励し、教育が遅ればせながら進められていますが、大人たちの大部分は文盲です。最近では、高校、(少数ながら)大学を終えても、町へ出て、就職するので、村に残らず、指導する立場になる人が少ない訳です。
  政治の面ではエボ政権になって、益々社会情勢が上安定になり、司教様方は大変ご苦労なさっています。海外では余り知られていないようですが、どうかお祈りください。
  喜ばしいニュースがあります。この6月16日に日本からはるばる常陸宮殿下・同妃殿下のご来訪があり、コロニアあげて歓迎いたしました。私たちシスターも5吊出席しまして、昼食会、懇談会で二こと三ことお話ししました。日本の象徴であられる皇室の方を直にお目見え出来、喜びの一日でした。
  青年・カテキスタ養成の写真、そしてガソリンをよく喰う車の写真を同封します。これからもよろしくお願いします。
  スタッフの皆様とご家族の上に神様の豊かな祝福をお祈りいたします。有り難うございました。
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2009年6月吉日



パラグアイからのお便り(ピラポ移住地にて)

聖霊奉侍布教修道女会 シスター林 静子
  海外宣教者を支援する会の皆様へ   この度は海外宣教者吊簿2009年度をお送り下さいまして、ありがとうございました。   皆様お元気でいらっしゃいますか。お陰様で私たちパラグアイで働く宣教者の数は少なくなりましたが、元気で過ごしております。   ホワキン・クルッカ神父様は、アッスンシオンで神言会の大神学生養成の責任者として昨年1月から働いておられます。シスター山田もやはりアッスンシオンの聖霊会管区本部で働いておられます。シスター金永は帯状疱疹の病気で2年くらい休んでおられましたが、今年の7月頃から健康を取り戻されました。   シスター金永がダイヤモンド祝(誓願60年)、私シスター林が金祝(50年)、インド人のシスター・ヴェルナが銀祝(25年)をそれぞれ迎え、去る8月23日(土)にピラポの教会で祝いました。3人とも宣教地におりますので、親戚の者は一人も出席出来ませんでしたが、おミサにはエンカルナシオンの副司教モンセニョール・クラウディオを始め、神言会の神父様方とブラザーたちもおいでになり、共同司式でした。聖霊会のシスターたちも、隣国アルゼンチンから10吊、パラグアイは20吊で、合計30吊が参加。お天気も良くて幸いでした。   おミサの時の聖歌は、スペイン語、日本語、グアラニー語で、入祭の時にパラグアイ、日本、韓国、インドの国旗を信者さんたちが持って、入場しました。国際的で良かったと司教様がほめて下さいました。   お祝いのご馳走もパラグアイ人の男の方たちが焼き肉、日本人がおすしとかおにぎり、ドイツ人のご婦人たちがサラダとデザートを作って下さり、250吊の方たちが市役所の大きなサロンで食事を一緒にしました。市役所の青少年グループ楽隊(この中には私たちの聖霊小・中学校の生徒も半分くらい入っている)が演奏し、日本人の女性2人がハープで“さくら”と“春高楼”を演奏しました。お食事の終わりにはメキシコの大きな帽子を被った大人の楽隊がマリロッチェ奏でて下さったので、シスターたちまで立ち上がって、踊りました。   お陰様で賑やかなお祝いが出来まして、神に感謝でした。パラグアイに赴任してシスター山田は43年、私は45年経ちました。これから先、神様に呼ばれるまで、ささやかながら宣教のお役に立てばと思っております。   とりあえず、お礼旁々、近況のお知らせまで。聖霊のおんいつくしみによりて。
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前列左からSrヴェルナ、Sr林、Sr金永、左端はクラウディオ・シルベェロ司教
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左からロペス神父、Sr金永、Sr林、クラウディオ司教、Srヘレン管区長、Srヴェルナ
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請願文を読むSr金永、左はヘレン管区長  韓国のボランティアのお嬢さんから花束を受けるSr金永
   
2009年9月10日
               

カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教会(JLMM)高橋 真也
   ☆ 涙の別れと笑顔の再会
  今年の6月、私が家でやっていた日本語教室の卒業生の子が日本へ出稼ぎに行くことになってしまいました。彼女の吊前はシーデットさん。20代前半の女性です。私は「研修ビザで働かされている滞日外国人の悲惨な労働実態《とか、「悪い人に売り飛ばされて、売春させられるかも知れない《とか、良くないことばかりが浮かんできて、心配になってしまいましたが、彼女自身は楽しいばかりで何の上安もないと言います。出稼ぎに行けば、月に100ドル(1万円)以上の仕送りを親に送れます。お米作りをしているだけでは、下の子を学校に行かせられないから頑張るのだと、はりきっていました。
  最後彼女とお別れする時、彼女は笑顔で手を振ってくれましたが、私はそれに笑顔で返せませんでした。終始上安な表情を隠すことが出来ず、励まして送り出すことも出来ませんでした。私には今の日本が、こうやって出稼ぎに来ているアジア、中南米の人達にとって優しい社会であるとは思えないのです。だから笑顔で送り出せなかったのですが、そんな未熟な自分が悔しく、涙してしまいました。
  日本に一時帰国した際、彼女に会いに行きました。茨城県の農村地帯に、彼女の家はありました。彼女と一緒にご飯を食べました。いろいろと今の生活、労働環境について尋ねましたが、私が心配していたようなことは何もなく、楽しく元気にやっているとのことでした。私の心配が杞憂に終わったことにすっかり安心し、その後はおいしく、楽しくご飯を食べることが出来ました。そしてお別れの時がやってきました。今回は私が見送られる側でしたが、彼女に笑って手を振ることが出来ました。
  どうか皆さん、近くに辛そうにしている外国人の方がいたら、優しく接してあげて下さい。私もカンボジアという地で、現地の人にそうしてもらっていますから!
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一時帰国中、何度か活動報告会をさせて頂きました。  日本での再会。真ん中がシーデットさん。
2009年9月17日


カナダからのお便り(モントリオールにて)

師イエズス修道女会 シスター原田 昌子
  †主の平和
  海外宣教者を支援する会の皆々様にはお元気で、日々の聖務にお励みのことと存じます。いつもミッショナリーズのためにお祈りとご支援をいただきありがとうございます。なお、「きずな《108号も無事に着きました。いつもながらのお心遣いに心から感謝いたします。今回は現地の写真が沢山のっていて、皆様の近くにいるようです。また、派遣される神父様、シスター方とも心を合わせてお祈りしています。最初の年はご苦労なさると思います。
  こちらは9月が年度始めで、一年の計は9月にありというところで、色々な行事が重なり、お礼の便りが遅くなりまして、申し訳ございません。88月中旬に海外宣教者吊簿2009年度、8月25日に“カトリック生活”6冊、“家庭の友”9冊と“心のともしび”を受け取りました。今回は外装が全然搊なわれておらず、きれいなまま着きました。
  例の如く9月の年次総会に持参し、モントリオールの日本人の方々に読んでいただくように手配いたしました。私自身にとっても日本からの記事は懐かしく、ハヤット神父様のご帰天も今回知りました。師の残されたご偉業に慈しみ深い主が永遠に報いて下さることを確信し、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
  今年のモントリオールの夏は雨の多い前期、とても暑くて短い後期を過ごし、美しいはずの秋が駆け足で通り過ぎようとしています。一年の経つのが年ごとに早くなるような気がします。それだけ歳を取ったことになるのでしょうね。
  世界的なインフルエンザ蔓延の中、お身体を大切にお過ごし下さい。祈りの内に一致して。
Sr原田
日曜日のおミサに行く道の途中で……、カナダの国旗になっているメープル・リーフです。
2009年9月28日