トップ宣教者の声 > 2008年10月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


ボリビアからのお便り(サンファンにて)

サレアジアン・シスターズ シスター 竹山 敏枝
  こちらは春を迎えましたが、日本は秋ですね。
  ボリビアの社会情勢は日増しに悪化し、暴動が絶えません。銀行の送金業務にも信頼が置けなくなっており、寄付者からの連絡通りの送金が確認できないケースも出てきました。
  修道院経営の2つの学校が包囲され、修道者が追放されたという噂もあります。ガスの供給が止まり、住民は道端のたきぎを拾って、食事を賄っています。もちろん、私たちの浮浪児施設の子供たちもそうです。
  私もカリタス学園やサンファン教会の信徒に生け花を教えていますが、道が遮断されて、交通が閉ざされて、ほとんど授業に行けない状態です。貧困が人々の心を非人間化し、狂わせているのだと思います。
  幸い、私もスペイン語が少しは話せるようになり、キリスト様の「貧しい人々は幸い《とのお言葉を噛みしめながら、宣教活動に邁進しています。
2008年10月10日

                 

ブラジルからのお便り(パラナにて)

長崎純心聖母会 シスター 堂園 みつ子
  友達の皆様へ!
  今年の春祭りの目的は、来年の創立30周年に向けて、屋根の大修理を行うことですから、いつも以上に頑張ってくださいとお願いしました。「それでは、3日間やりましょう《という返事が返ってきました。私はビックリして、「土・日の2日間でもくたくたなのに、3日間もやったら、倒れてしまいます《と反対しました。それでも、みんなで手伝うからと、絶対多数で3日間になりました。さあ大変、その日から私は、絶対最後まで倒れないようにと自分に言い聞かせました。
  春祭りの準備は、1年かかります。食べ物、ビンゴ、子供のゲーム、宣伝、寄付回り、などなどです。1年間の準備にもかかわらず、これまで当日は大雨、大風、停電といろいろな体験をしてきました。去年はお葬式が2つありました。今年は、子供の日、アパレシーダのマリア様の祝日、堅信と3つも重なりました。金曜日はまあまあの天気、土曜日は雨、日曜日はお天気で最高でした。ビンゴの時、教会の広場は人でいっぱい。券が1170枚も売れました。バンドのグループも地元アモレイラの青年たちが盛り上げてくれました。
  今年の食べ物のメインはポテトフライでした。アメリカへ出稼ぎに行った青年のアドバイスで、ポテトフライの入ったダンボール箱に大きな電球をつけました。いつまでもカリッとしているのです。日曜日、ポテトフライ係の18人は、午後1時から夜の10時まで50kgの袋8つを揚げ続けました。
  月曜日の決算の日、卒業生の男の子とお父さんがやって来ました。「お金が遅くなってすみません。給料が今日出たので、友達が払ってくれました。何かあったら、また言ってください。手伝いますよ。《こうしてビンゴの券を15枚売ってくれました。アミーゴス(友達)はいいものです。春祭りの3日間は非常にきつかったのですが、アミーゴスのおかげで、売上げも今まで以上になって、屋根の大修理ができそうです。
  先日、日本から来た青年がこんな話しをしてくれました。「アモレイラは楽しい。全然知らない人なのに、僕が“オイ”と手を挙げると、相手も必ず“オイ”と答えてくれる。子供でも、お年寄りでも。《 この青年は3日間しかいなかったのですが、気にいってくれました。
幼稚園
  幼稚園の園児たち

2008年10月20日