中国からのお便り(香港にて)天使の聖母宣教修道女会 シスター蓬田 トシ子
新年のお慶びを申し上げます。新しい年も主の祝福が皆様方お一人ひとりの上に注がれますよう、お祈りいたします。『きずな』とマリア様のカレンダーをお送り下さりありがとうございました。 各地でお働きの宣教者の方々のご苦労を読ませて頂くたびに、香港はアダム神父様不在中の神父様探しの苦労以外は、とても恵まれていると感謝せずにはおられません。 11月中旬〜12月末日、修道院の用事が重なり、机上のクリスマス・カードを横目で眺めながら、年を越してしまいました。そこで新年のご挨拶をとペンを持っています。ホンコンでは元旦は少しだけ祝いますが、気分的には昨日から今日になったという程度です。2日の今日は学校も始まり、通常に戻りました。クリスマスも中国への返還以来、25日だけ休みの企業がほとんどです。 《かわいい話し》を一つ。 クリスマスの霊的準備として例年、1日黙想をカトリック会でいたします。大人は神父様、子供たちは私が受け持ちます。ゆるしの秘跡の時、4歳になったばかりの女の子が、私も告解に行きたいと言い出し、母親がまだ小さいからいいのよと言い聞かせていました。しかし、女の子は私もイエズス様にゴメンナサイと言って、赦してもらいたいのと言って、とうとう神父様のところへ行ってしまいました。しばらくして、とても嬉しそうな、いい表情をして、戻ってきました。そのお陰でお母さんも初告解をしました(新しい信者です)。 私はあなたも幼児のようになりなさいというメッセージをイエズスから再度いただきました。個人から国々に至るギスギスした世相に幼児イエズス様の喜び、希望、愛、平和が浸透して行きますよう祈ってまいりましょう。感謝と祈りを込めて。 《2007年の主なニュース》 ◇ 私は3月の誕生日でつつがなく年を重ね、満83歳になりました。身長、体重変化なし。 ◇ 1年3回の定期血液検査も異常なし。ドクターから長生きできるよと保証され、ボケない長生きか、赤ちゃん返りの長生きか、保証の限りでは???神に委せよ!ハーイ。 ◇ 7月2日、立誓願50周年を迎えることができました。ヴァチカン外交官のモンセニョール・E.ヌーゲントとメリノール会の司祭のアダム神父様の司式で、感謝のミサ、その後教区のレストラン“カリタス”で昼食会。内輪だけの祝いでしたが、カトリック日本人会の方々も参加くださって、家庭的な雰囲気で祝うことができました。主に感謝! ◇ 9月29日〜10月2日、金祝のプレゼントで北京旅行、広東語は「おはよう」と「ありがとう」だけの私は団体旅行もチンプンカンプン。救いの手、ピアニストのミセスとそのお嬢さんの案内で3人弥次喜多道中よろしく、楽しい旅でした。万里の長城も若き大学の先生に手取り足取りで何とか登りました。何とスケールの大きな工事!と感嘆すると共に、労働力と莫大な費用がどこからと考えてしまいました。 ◇ 12月7日、枢機卿の招待で香港において70、60、50、25周年を迎えた方々の記念ミサと夕食会があり、出席しました。枢機卿様と司祭様は一人一人に祝いのことばを掛け、握手をしながら、ご祝儀を下さいました。異国の地で味わえた喜びと感謝! 2008年1月2日
パラグアイからのお便り(エンカルナシオンにて)聖霊奉侍布教修道女会 シスター林 静子
†主の平安!あけまして、おめでとうございます。 カトリック海外宣教者を支援する会のローシャイタ神父様を初め会員の皆様、お元気でいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。 先日は会員の方から美しいクリスマス・カードを送って頂きまして、どうもありがとうございました。クリスマスツリーに吊して、飾っております。 去る12月23日にパラグアイの3つのコロニア(ラパス、ピラポ、イグアズ)の日系信者さんたちがピラポに集まって、合同クリスマスをいたしました。今年はピラポがお当番で、子供と大人で150名位の人が集まりました。クルッカ神父様が日本語のおミサを立ててくださいました。ピラポの子供たちがキーボードで伴奏して、皆元気に聖歌を唱いました。 おミサの後に昼食会、余興もあって、とても楽しい一日でした。一年に一回、クリスマス会で別のコロニアに住んでいる方たちと交流ができて、皆非常に喜んで帰られました。 クルッカ神父様は73歳になられ、今度アスンシオンの神学校の方に転任されることになりました。ここから400km位離れたところですが、今までのように毎日1回おミサを立てにこられることは難しいと思います。 どなたか若手の布教者がパラグアイにおいでになることを待っております。シスターの数も足りません。私も只今のところ、ピラポとラパスの2つのコロニアをかけ持ちで布教しておりますが、充分ではありません。シスター金永は8月末から風土病にかかり、それが原因ですっかり弱ってしまいました。お歳も86ですから元のように元気になられるか、どうか分かりません。皆様にお手紙を書くことはできませんが、よろしくと申しています。 2008年が皆様にとって恵みの多い年になりますよう、祈りつつペンを置きます。聖霊のおんいつくしみによりて。 2008年1月7日
ブラジルからのお便り(パラナにて)フマニタス慈善福祉協会理事長・横浜教区 司祭 佐々木 治夫
海外宣教者を支援する会の皆様へクリスマスと新年のご挨拶を有り難うございました。 12月19日に東京の後援会が解散になり、そのご挨拶とお礼のため訪日し、昨日帰伯しました。今度こそ最後の機会と思い、好きだった山々を汽車から眺めたりして、兎に角ゆっくりさせて頂き、皆様へはご挨拶も致しませんでした。ご無礼をお許しください。 まだまだ旅の疲れがひどく、居眠りしながら、この手紙書きです。日本は本当に遠いですね。この老体(?)には大変です。できましたら、これからは訪日を止めてしまい、こちらでゆっくり仕事をしたいと考えています。幸い、思ったより涼しく、疲れさえ取れたら仕事が捗るでしょう。 今年は移民100年ですが、訪伯を約束しておられた浜尾枢機卿が亡くなられ、予定していた催しはすべて壊れました。今からやり直しです。彼の代わりにどなたかが訪伯されるのでしょうか? 海外宣教者を支援する会の皆様、今年も宜しく。栗山神父さんからも宜しくとのことです。今年もお元気でお過ごしのほどを。 2008年1月9日
シエラレオネからのお便り(ルンサにて)御聖体の宣教クララ修道会 シスター根岸 美智子
海外宣教者を支援する会の皆様明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。クリスマスには美しいカードそしてきずなをお送りくださり、ありがとうございました。 こちらルンサでのクリスマスはとても暑かったのですが、大晦日からハマーターンがやってきました。これは北のサハラ砂漠の風がたくさんの砂とともに到来します。気温は朝などグーンと下がり、19度をマークすることもあります。そうしますと、こちらの人々にとってはまさに極寒がやってきたように感じるのです。ロシアや日本の北国で着るような厚いジャンパーを着て、帽子をかぶり、まさに北極にでも行くような格好でこっけいなのですが、こちらの人にはそのように寒く感じるのです。私などは涼しくなって良かったなといつも思うのですが、これも年のせいでしょうか、今年は一緒になって寒く感じ、1枚カーディガンを持って来れば良かったなあと思います。でも日中になりますと、気温はグングン上がり、暑くなるのです。この頃は果物が豊富ですので、とても楽しい時でもあります。しかし、このハマーターンは長くは続きません。今月いっぱいで、これからはいよいよ暑さがましてゆくばかりとなるでしょう。湿気がありませんので、温度の割には比較的すごしやすいです。 毎年ご支援をありがとうございます。昨年の支援のお陰で問題なく職業センターの発電機を動かすことができ、これによって一番必要なお水をくみだし、全生徒が支障なく生活できました。また、商業科のクラスはコンピユターのレッスンも行うことができ、それは助かりました。まさに皆様のお陰です。心から感謝申し上げます。 今年はセンターの生徒にもう一つ新しい中学が増設され、150人の生徒が新たに入学してきましたので、昨年の倍の生徒になりました。現在、私が責任を持つマリア・イネス学園には、一つは、何らかの理由で高等学校を終えることのできなかった女性たちを対象としたセンターがあり、もう一つは貧困や障害で小学校にもいけなかった娘たちが来て、手に職をつけるために学ぶ基礎科があります。この基礎科の生徒たちは、主に洋裁を学ぶ科とアフリカの髪用の美容科と2つの科に分かれ学んでいます。ここには4人の聾唖の生徒も通っています。そして、普通の中学校がここに増設されたわけです。総勢270名となります。その内の120名は、戦争で暴行された生徒とか、極貧で学校に行けなかった生徒とか、貧しい生徒ばかりで、残りは普通の中学生たちです。OLG学園という私たちの前からあります中学に入りきれない生徒を、回教の学校に送るよりは私たちの手でと、増設されたわけです。皆それぞれ頑張っております。 シエラレオネは平和になり、毎日の生活は本当に呑気です。幸いこの国はこわい犯罪もありませんので、とても住みよい所です。しかし全くこれという職業がありませんので、人々の生活は貧しく、まわりでできる物を頂いて、呑気に過ごせるのはいいのですが、病気になりましたら大変です。病院に行く費用がありません。毎年貧困と無知から生徒を守るのが必死です。毎年のことですが、今年も生徒の一人は命拾いをしました。 貧しい人々は病気になっても、すぐ病院に行けません。お金がないのです。洋裁科の一人の聴覚障害の生徒クリステイーナが盲腸になりました。口で話せませんので、我慢したのでしょう。私の所に来た報告は、彼女がマラリアになり、最近お手洗いに行けないで、お腹が膨れていますということでした。家族に病院へ連れて行くようにと指示しましたが、彼女には両親がいないとのこと。実に、この生徒は全額支援で学校に来ていて、基礎科で洋裁を習わせていました。私が病院に送れば、費用は全くこちらで支払わなければなりません。またかと思い、お手紙を書いて上げるけれど、費用は親族が支払うようにと言いました。そうしますと、村のネイティブ・ドクターに診てもらいますと言うのです。ここシエラレオネでは医学を勉強した人でなく、草を煎じて、治したりする人が村にはいるのです。そこに送るというのです。私が気になったのは、お手洗いに行かないで、お腹が腫れているという説明でした。病状からして、そんなことでは駄目で、病院に即時送って下さいと、私は頼みました。 後で胸をなで下ろしたのですが、盲腸が破裂し、腹膜炎となり、膿がお腹中に入り、大手術をすぐ行わなければなりませんでした。それも危篤状態となり、腸も切らなければならない、輸血をしなければ、などと大騒ぎでした。まさに数分の違いで彼女は死んでいたということでした。私は本当によかったと神様に感謝しました。お陰さまで彼女は回復し、退院となりましたが、無知と貧困からこんなことが毎年あるのです。これからは医療費というのも考えなければいけないなあと思いました。この国にはまだ健康保険もありません、たくさんの人々が若くして亡くなっています。平和になり、本当に良かったのですが、このようにまだ職業のないこの国では貧困から抜け出すには遠い道のりがあります。どうぞ皆様お祈り下さいませ。 明るいニュースとしましては、来週、一人の青年が司祭になります。最近シエラレオネではとても良い司祭が誕生しています。この人たちが将来のシエラレオネ人を指導してくださるでしょう。 その同じ日に幼稚園の運動会があります。シスター白幡は張り切っています。今年はバプティスト眼科病院の先生のノールウェイ人が息子さん2人を私たちの幼稚園に入園させました。皆オポト(白人)、オポトと言って大人気です。うれしいことに、彼は幼稚園に滑り台を作って上げましょうと、約束して下さったそうで、私たちもオポト大歓迎です。世界は皆兄弟ですね。それでは今年もよろしくお願い申し上げます。 2008年1月14日
ブラジルからのお便り(サンパウロにて)マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター高橋 有子
「きずな」をはじめ、何時も祈り、励まし、支援を有り難うございます。過日は、アロイヂォ・ローシャイタ神父様(会長のお従兄弟様)の追悼ミサが多勢の聖職者、信者の参加の下、アパレシーダにて行われました。 汗だくのクリスマスが済み、遠くにもうサンバの音が聞こえています。 お心配りに感謝し、皆様にあっても風邪など油断なきように願い、祈りを共にして!! 2008年1月16日
ボリビアからのお便り(サンタクルスにて)サレジアン・シスターズ シスター小濱 静子
2008年1月
|