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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

チャドからのお便り(ライにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター 松山 浩子
レーヌ アンチエ幼稚園
 祈りと聖歌から始まって、歌、詩の暗唱、ダンス、劇《ダビド》と続いた。93名の園児たちは、いつもより元気に演じてくれた。司教様はじめ来賓、多くのご父兄の方々も祈りのうちに見守って下さり、神様の祝福かと思うような好天に恵まれた。
 今年は特に、チャドのガンバイのダンスをマドモワゼル・ジェルメンが子どもたちに指導したので、楽しく踊る子どもたちの姿にも歓声が上がり、地元のラジオにもその様子が流された。
 私たちは、ラジオの「何のための行事か?」というインタビューに、「教育は子どもの才能を引き出すことであり、両親に子どもたちが何を学び、どんなに成長したかを理解して頂く日です」と答えた。両親も子どもたちも先生一同も、大満足の日だった。
 共同体のシスター方とナザレト寮の学生4人が、当日陰ながらいろいろなことを手伝ってくださり、私にとつては"感謝で"一杯の一日であった。
2006年5月26日




チャドからのお便り(ライにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター 脇山 ミキコ
希望
 日本の援助団体の協力でライの未亡人会にミシン2台が入りました。その1台はジグザグも縫えるミシンです。彼女たちの夢は、チャド人の好きなユニフォームの注文をたくさん取って、どんどん利益をあげ、会員のためにはぐっと格安で奉仕しょうというものでした。ミシンを囲んで、大喜びの婦人たち。いよいよ足をかけて踏みこんでみると自分の意に反して逆回りになり、想像していたよりずいぶん難しいことが分かりました。  針に糸を通そうとすると見えません。老眼鏡の必要な歳になっているのです。もう自分たちではなく、娘たちに習わせたいと言い出すなど、只今休戦状態です。  雨季になりましたので共同の畑2ヘクタールの耕作の仕事に入ります。去年の収穫物の稗やインゲン豆は4月に脱穀して、高値になったところで売り出すなど、おしゃべりと歌に力を得て労働していると云えます。  ミシンの作業場もみんなで解決案を見出すでしょう。より力強く生きていこうと力を出し合う未亡人たちの上に神様の祝福を祈っています。
2006年5月26日




チャドからのお便り(ライにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター 平 静代
2年ぶりにチャドに戻り
 2年間チャドを留守にして、再びチャドに舞い戻って来ました。10年間住み慣れたギダリからライに、大人を対象とした村おこしの仕事から18〜21歳の女子学生の指導と世話役に、大きな変化の10ケ月でした。2年間の研修のお陰で、出来事に敏感になった半面、ある意味では大きなギャップに突き当たる日々でした。《神の愛を目に見えるものにする》という本会のビジョンをこの地で生きるために、今の私は自分自身を見つめ、神のみ旨に沿う者となる恵みを願っています。
 さて、3年目を迎えたベタニア寮: イエスが頻繁に足を止めたベタニアの村にはラザロ、マリア、マルタの家がある。イエスを暖かく迎えた兄、姉妹もいた。イエスの足元に身を置きイエスの話に聴き入った場所、ベタニアに因んで、未来を担う自立したチャド婦人を育てることを目的としているのがベタニア寮です。今年は2人のメンバーが加わり、7名の学生が生活しました。7部族、7つの言葉、もちろん共通語はフランス語です。
 今年も2度、先生方のストがありました。その間寮では、補習授業を行いました。 また、ンジャメナ、ギダリからもシスター方の応援を得て、一般教養、霊的講義を行いました。最高学年の2人は6月6日から始まる大学入学資格試験(バカロレア)を前に最後の追い込み中です。他の5人は喜びのうちに長い休みに村々に散って行きました。彼女たちが、ベタニアのマリアたちのようにイエスの言葉に励まされ、チャドの社会、教会を担う青年として成長しますようにと祈っています。
2006年5月26日




チャドからのお便り(ライにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター 大和 ひろみ
地区本部の家の完成
 「ラレー! マ・スール」(今日は! シスター)。新しいチャド・ミッションの地区本部の家ができました。ライの支部修道院から徒歩で7分のところです。2月から私はそちらに引越しました。食事と仕事は元のままですので1日に二・三度往復します。
 「ラレ! ラレ!」、「ラ・フイア!」の声。それは「今日は!」の意味です。小さい子どもたち一人ひとりが競争して、手をだしてくれます。どんな小さな子も、握手するのがあいさつです。歩く道々でたくさんの人々と出会い、家に辿りつくまでに20分、ある時は30分もかかる時があります。来年は、この子たちが幼稚園に入園できるようにお母さんたちに話さなければと思いつつ…! 私の新しいミッションのはじまりです。
日頃の皆様のご支援に心から感謝申し上げております。
2006年5月26日