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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

パラグアイからのお便り(エンカルナシオンにて)

聖霊奉侍布教修道女会 シスター 林 静子
 海外宣教者を支援する会の皆様へ

 皆様、日本はお寒いそうですが、如何ですか。
 この度、カトリック新聞、家庭の友、カトリック生活、あけぼのなどお送り下さり、有り難うございました。これらの雑紙は一世の日系人が大変喜んで、読んでおります。「子じか」は日本語を勉強している中学生、小学生が読みます。どうも有り難うございました。日本語をあまり読まないのは、三十代、四十代の二世たちで、小さい時に開拓の犠牲となり、勉強する機会に恵まれなかったためです。コロニアでも一世の方たちは、一応成功した人たちで、ゆとりも出来てきましたので、読書をしたり、老人クラブに通ったり、ゲートボールをして、余生を楽しんでおります。
 三世の子供たちは日本語を学んで、日本に留学したいという夢があります。一般に町の子供よりもコロニアの子供の方が、日本語も上手です。洗礼を受けたいからとのことで、ボツボツ教理を学ぶ子供もおります。何と言っても、移住地の子供たちの間には未だ麻薬も入り込んでおりませんし、スポーツや最近流行になっている和太鼓のお稽古をしております。
 人情も昔の日本の良さが残っておりますので、日本から訪問されるお客様も感心しておられます。
 パラグアイでは2月24日から新学期が始まります。
 皆様のご健康を祈りつつ、ペンを置きます。

 聖母お潔めの祝日に。
2005年02月02日




ブラジルからのお便り(ロンドリーナにて)

信徒宣教者 菊池 麗子
 皆様お元気でいらっしゃいますね。今年も美しいカレンダーを有り難うございます。
 1月中ずっと続いた長雨のために南三州を結ぶ道路の途中にある橋が壊れたりして、大変な被害となっています。多方面に被害の影響が出ています(交通は車によるものなので)。
 日本の長雨と多々掛けられた橋を思わずにいられません。「つなみ」もひどかったですね。日本は色々な国へと手を差し伸べていますが・・・。
 皆様のお働きにますます豊かな神様の祝福をお祈り申し上げております。
 感謝を込めて。

ロンドリーナでのパラナ州日伯司牧協会の集まり
ロンドリーナでのパラナ州日伯司牧協会の集まり

2005年02月08日




ペルーからのお便り(リにて)

礼拝会 シスター 川俣 恭子
 皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 本日貴会よりの援助を帰国された加藤神父様から確かに受け取りました。暖かい、心強いご支援に心から感謝申し上げます。
 会員の皆様方からのこの貴重なお金は3月から始まる「マリア・ミカエラの家」のクラスに集まってくる女性たちのバス代半額援助とおやつのパン代、および緊急援助金として使わせて頂きます。
 厳しい環境での生活を余儀なくされている彼女たちにとって、このバス代とパン代の援助は大きな助けになっております。お陰様で、安心して訓練所に通って来ることができるのです。本当に有り難うございました。
 いずれクラスが始まりましたら、4時のお祈りの集まりの時に、日本の会員の皆様がどんなに彼女たちのために祈り、支援して下さっているかを説明して、励ましてあげようと思っております。どんなに喜ぶことでしょうか!
 日本では毎日お寒い日が続いていることでしょう。どうぞ皆様、お風邪を召されませぬよう、お身体を大切にお過ごし下さいませ。
 感謝の祈りのうちに。
2005年02月12日




ペルーからのお便り(リマにて)

宮崎カリタス修道女会 シスター一同
(川上スエ子、大山良子、田中ミネ子、林恵、中村英子)
 海外宣教者を支援する会の皆様へ

 早くも四旬節に入り、神様の愛をより多くの人々にと毎日皆様のお祈りに支えられて、私ども一同元気で過ごしています。
 先日はすばらしいカレンダー有り難うございました。ペルーの先生やシスターたちと一枚いちまいめくりながら、歓声のうちに鑑賞しました。昨年のも大切にして、廊下や部屋の目立つ場所に飾って、眺める度に心の安らぎになっています。
 そしてこの偉大な自然の主が小さいパンの一切れに、現存している愛の神秘を黙想させられました。毎日の感謝の祭儀で同じ聖体に養われ、お互いに聖性に励んで参りましょう。
 聖体の年に。
ペルーの遺跡
ペルーの遺跡

2005年02月13日




ブラジルからのお便り(サンパウロ州にて)

タピライのカテキスタ会 シスター箕浦 まさ
 海外宣教者を支援する会から援助していただきましたタピライの福音センターで聖カタリーナのお祝いのバザールが行われました。未だセンターは完成してはおりませんが、主任司祭によっての祝別式も行われました。
 福音センターは、同封した写真のように道路に面した方の壁ができて、当日はとても良いお祝いができました。ただ、ジルセウ神父様の転任が決まって、信者は泣きながらお別れをいたしました。
 今は、新しいアレッシャンドレという神父様が後を継がれました。有り難いことです。神父様は、去年神父になったばかりの方です。きっと立派に後の仕事をなさっていただけると思います。
 ロイシャイター神父様や海外宣教者を支援する会の役員、会員の皆様方に改めて心からの感謝を申し上げます。神と人への無私の愛なくして、だれがこんな、陰の隠れた難しい支援の仕事を長いこと続けられるでしょうか。
 神様のゆたかな祝福を皆様の上に祈りながら・・・。
 感謝と共に。

屋根と後ろの壁ができた福音センター
海外宣教者を支援する会から贈られたお金で屋根と後ろの壁ができた福音センター。
「アレッシャンドリアの聖カタリーナ」の祝日のお祝いのために集まった人々。

福音センターの祝別式
福音センターの祝別式

福音センターで嬉しいお祝いの準備中
福音センターで嬉しいお祝いの準備中

2005年02月13日




ボリビアからのお便り(コチャバンバにて)

宮崎カリタス修道女会 シスター末吉 順子
†主の平安

 ボリビアでは最近頻繁にストライキが起こり、死者が続出しています。経済不安定は貧しい人々の心まで不安定にし、暴動に駆り立てているようです。
 さて、先日はシスター前田から確かにガソリン代1年分の援助を受領しました。心よりこのご配慮、ご支援に感謝致します。
 こちらは今、雨季でバケツから水をひっくり返したような雨が2・3日おきに降り、私たちの四輪駆動の小型トラックも泥を跳ね返しながら、頑張ってくれています。
 縦70kmと横40kmの私たちの小教区管轄は、14の村から成り立っており、お陰様で各村の教会もカテキスタを中心に活気を持つようになりました。各日曜日のみことばの祭儀、週1回または2回のキリスト教基礎共同体によるみことばの分かち合い、子供オラトリオ・グループ、オラトリオを指揮する青年リーダー・グループ、老人カテケジス・グループなどと、グループ毎に村の教会は盛り上がっているようです。
 主に、リーダーたちの養成と病人訪問、グループ毎の会議が私たちの仕事ですが、こういう活動も皆様方のご支援があるからこそ、やっていけることです。
 現在、ボリビアは政治・経済が不安定で、町にも村にも仕事がなくなり、沢山の人がアルゼンチン、スペイン、北アメリカへと移住したり、出稼ぎに出るようになりました。そのため発行するべきパスポートが一冊もなくなってしまい、今印刷しているようです。貧しい国が発展に向かうことは、こんなにも難しいものなんですね。
 反面、私たちは村々をかけ巡り、成長していくリーダーたちの姿を見ることによって、宣教の喜びを感じています。私たちにも働く場所があることは有り難いことです。
 皆様のご支援に姉妹一同、心から感謝し、皆様のお仕事に神様の豊かな恵をお祈り申し上げたいと思います。
2005年02月15日




カナダからのお便り(トロントにて)

師イエズス修道女会 シスター原田 昌子
 敬愛する神父様はじめスタッフの皆様

 新しい年のお喜びを申し上げます。
 いつも私たち宣教者のため、物心両面のご援助心から感謝しつつ受け取っています。
 家庭の友2004年2月〜12月号、カトリック生活10・12月号が1月27日に着きました。封を切ってびっくりしました。こんなに沢山まるで宝物のように、連日読み続けました。ガラシャ夫人は私が一時帰国すると必ず訪問する場所です。ずっとお恵みを願っています。また、ホイヴェルス師はイグナチオ教会でお世話にもなり、ご本でもお世話になった方です。懐かしい思いでした。
 早速2月の日系人グループの集会に持って行きましたら、直ぐ読みたい方が進んで申し出られ、持ち出しになりました。そして昨16日聖母の騎士32冊受け取りました。2004年12月号と2005年1月号は皆様に一冊ずつ差し上げることが出来ましたので、とても嬉しい思いでした。新刊がこんなに沢山入手できたのは初めてのことで、心からスタッフの皆様方に感謝致します。カトリック生活1月号も今着きました。
 3月14日スカボロ会のマクドナルド師(日本に長くいらした方)のご指導でご復活前の黙想会があります。その時に持って行って、会員に配ることに致します。長くこちらに住んでいても、やはり日本語の文は分かり易いのです。皆とても喜んでいます。
 トロントは1月に入って、とても寒くなり、風が吹くと日中でも−28℃〜−35℃にすぐなります。2月上旬から気温が上向きになって、今は0℃〜5℃前後です。一週間好天だったら、一週間は悪天候というように繰り返しています。何だか私たち人間のようなので可笑しくなりました。
 日本も2004年は大変でしたね。お祈りしました。今年こそは平和の実現をと願いながら送っている日々です。
 皆様の使徒職のご発展と主の豊かな祝福をお祈り致します。
 協力者の皆様方にもよろしくお伝えください。聖体の内に一致して。

デッサン
デッサン

2005年02月17日




イタリアからのお便り(アシジにて)

コンベンツアル聖フランシスコ修道会 瀧 憲志神父
 今年もいよいよ、復活祭を迎えるシーズンになりました。

 皆さん、この四旬節をどうお過ごしですか。私は、アシジ勤務の最後の復活祭となります。2期8年の任期を終えて、復活祭後には帰国することになりました。
 ところで、この復活祭の挨拶状に同封している十字架の絵ですが、これは、一昨年の聖フランシスコの祭日にシルヴィオ・アメリオという彫刻家が作成して、奉納したものです。設置してある場所は上部聖堂の右翼廊(北側)の祭壇の背面です。
 イエスさまのおん顔に特徴があります。左に傾けたおん顔の上半分は優しい表情をしています。下半分は髪の毛が垂れ下がっています。
 「これは、(十字架に礫にされている)イエスさまの『父性愛と母性愛』を、十字架のもとに跪いている聖フランシスコの緊張したポーズは、十字架のイエスさまへの愛熱に燃えて、そのみ足跡に従うフランシスコの生きかたを表している」と製作者は説明しています。
 裏面には、「サンダミアーノの十字架まえでの聖フランシスコの祈り」と「離脱をもとめるる祈り」が印刷されています。
 今年の復活祭は3月27日ですが、この日は、また、私の司祭叙階40周年の日にあたっています。人生80年と仮定すれば、私の人生の半分の長さになります。今は、しかし、満73歳と9ヵ月ですので、これまでの人生の半分以上の歳月です。これまで、まがりなりにも、召命を全うすることができたのも、神さまのお恵み、聖母マリア様の御保護と導き、そして皆さんの物心両面からのご支援のお蔭と感謝しています。
 また、1956年4月に、志願者として長崎市本河内町の聖母の騎士修道院の門をくぐってから今年で足掛け50年になります。私の人生の3分の2に近い歳月を修道者として歩んできています。支えてきてくださった皆さんへの感謝の念で一杯です。感謝のしるしに記念のご絵も添えます。
 聖書のおことばはヨハネ福音書3章29節から30節までの洗礼者聖ヨハネが、自分の弟子たちを諭したことばです。私が司祭叙階のときに選んだみことばです。
 今、過ぎ越して来た日々を静かに思い起こして、自らの怠慢を恥じらっています。 司祭叙階25周年の記念には、詩編の一句「主の慈しみをとこしえに歌い、そのまことを代々に告げよう」を選びましたが、「初心に帰ろう」との思いでヨハネ福音書の上述みことばを再びモットーに選びました。
 4月1日からの新任地は鹿児島教区の名瀬市の古田町教会です。3つの巡回教会を抱えている小教区です。そのうちの一つは海を隔てた小さな島の教会で、喜界島教会です。私が生まれ育った故郷です。奄美大島との交通には船も通っています。しかし、主日のミサは航空機を利用します。滞空時間は僅か15分ですが。
 船では2時間で行ける距離ですが、週3航海しかないということから、歴代の神父さんたちも、喜界島への巡回には、主日にミサがささげられるようにとの配慮から、航空機を利用していました。
 信徒は高齢化し、若者が少ない南の島の小さな小教区です。このような環境の教会をどのような方法で活性化するか、今から、その方策を試行錯誤しています。お祈りください。

イエスと聖フランシスコの彫刻
シルヴィオ・アメリオ製作:イエスと聖フランシスコの彫刻

司祭叙階40周年祈念
司祭叙階40周年祈念「・・彼は栄ゆべく、我は衰うべし。」(ヨハネ3:29-30)

2005年02月22日