トップ宣教者の声 > 2004年11月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

カメルーンからのお便り(ドゥアラにて)

援助マリア会 シスター佐藤 浩子
海外宣教者を支援する会の皆様へ

 6月半ば東京から帰り、早5ヶ月が過ぎて行きました。その後皆様いかがお過ごしでしょうか? 今年の夏の日本はアフリカを超える暑さが続いた上に、台風、地震・・・と自然の脅威に脅かされていますね。被害者の方々のために心を合わせています。
 さて、「会」より頂きました井戸掘りの援助金で、大変立派な井戸が、完成しました。47メートルの土を掘り、水脈に当たり、いま透明な冷たい水が湧き出ています。タンクに水を貯めるため、約2〜3日は停電になっても、大丈夫です。(写真参照)
 診療所では救急患者の傷も流水で洗浄できるようになりました。職員も注射ののち、手も洗えますし、患者も遠くから来た人は、水がその場で飲めるようになりました。
 第一日目、水の湧き出た瞬間、皆信じられず、数秒経って、皆躍り上がりました。やっと衛生的な仕事ができるようになり、日本の皆様に大変感謝しております。10年間、水の足りない生活をしている周辺の人々にも、分かち合いたいと思っています。
 乾季に入りますと、水が不足し、一滴の水がまるでダイヤモンドのように貴重になります。
 さて、カメルーンでは10月11日に大統領選挙が行われ、現大統領が当選し、22年目の統治に入りました。失業者、貧困、エイズ・・・・などの大きな問題を抱えています。アフリカ諸国の中では治安はまだ良い方ですが、首都周辺ではすでに食糧に欠く人も出ています。生活環境は決して良いとは言えません。貧困の問題は深刻です。
 以上、大変簡単になりましたが、報告と心からの感謝をお伝えいたします。宣教者のためにいつも心を向けて下さっていること、私たちは共に宣教者ですね。「会」のためにお祈りいたしております。
2004年9月始まった工事現場その1
2004年9月始まった工事現場その1

工事現場その2
工事現場その2

10月に完成した井戸とタンク
10月に完成した井戸とタンク

透明な水が溢れ出て・・・
透明な水が溢れ出て・・・

2004年11月11日