『南米』『聖体行列の道筋に花、絵、食料等並べて』愛徳カルメル修道女会 高 澄子
この度、「支援する会」が独立され,本当におめでとうございます。
今、こちらでは,田中神父様が始められた、保育園と聖フランシスコ・ザベリオ学園の改築工事が進んでいます。昨日(7月18日)で、田中神父様が御帰天されて4カ月になります。今でも、ヒョッコリ帰っていらっしゃるように感じます。きっと天国から沢山支援して下さっていると思います。 6月14日「御聖体の祝日」には、ブラジルでは御聖体が通られる道を花や絵とともに、貧しい人達のために、各地区が道の50mづつ受け持って食料や衣類を並べ、後で、ゲインセンチオ会の方々が集めて必要な方々におわけします。 こちらは今冬ですが、天候次第で寒くなったり、暖かくなったり、20℃前後でしのぎやすい日々です。 −道筋には、花、絵、食料等がいっぱい− 『水不足で節電呼びかけ』長崎純心聖母会 堂園 みつ子
…今年の四旬節には、具体的な愛徳を行うように勧められ、8グループが老人の家の大掃除、子供達への昼食作り、食料の寄付等、教会共同体のセントロ・コムニターリオへの関心が、高まりました。
ところでブラジルは一カ月前から急に節電を呼びかけ、6月から20%ダウンを目標に掲げました。幸いにパラナ州はイタイプー水力発電所のおかげで助かりました。しかし節電は心がけなければなりません。降水量が少なくなって水不足、電力不足となりますが根本的原因は森林のでたらめな伐採にあるのにこの問題については一言も触れていません。節電を理由に水力発電所の設置を急ごうとする動きがあります。環境破壊です。 14日は聖体行列がありました。皆で準備したじゅうたんの上を祈りながら歩きました。この日は祝日、お休みです。ブラジルはまだまだカトリックの国です。子供司牧運動は毎日一回自分の担当する家庭を訪問し0歳〜6歳と妊娠中のお母さんの健康状態を見ます。それぞれの家庭にそれぞれの複雑な問題があり現実の厳しさに私たちの小さな善意は打ちのめされそうになります。それでいつもかなり覚悟して出かけるのですが訪問が終わると2、3日はやりきれない気持ちになってしまいます。 29日はフェスタジュニーナです。ブラジルのフォークダンス、クアドリーリャを子供達は練習しています。以前は家族を招いて日曜日にしていましたが、今は金曜日に子供達だけでささやかにやっています。でもこの日はポップコーンがあるので皆は楽しみにしています。 『今、必要なのは日本語を話せる宣教者』聖霊奉侍布教修道女会 林 静子
…7月16日〜19日、サンパウロで宣教者大会がありました。今年は40数名が集まりました。この度は、3名の若い神父様と1人の神学生が日本から加わり、活気がありました。
この方達はブラジルでポルトガル語を勉強して日本に帰り、ブラジルから出稼ぎに行っている方達の司牧のお手伝いをなさるそうです。 ブラジルでもパラグアイでも、20〜30年前に南米に来られた宣教者達は、殆ど60代になっておられ、後継者が必要です。今、パラグアイで一番必要なのは、日本語を話せる神父様です。シスター達も不足しています。 日本から何方が応援のカテキスタかシスターか来て頂ければいいのですが……。 『アフリカ』『村人が作った小学校』ショファイユの幼きイエズス修道会 平 静代
私が働いているチャドはちょうど雨期です。ギダリ小教区80村の中2/3が、雨期の為に車での行き来が不可能になります。
さて、私の仕事はギグリ小教区の福祉課のコーディネーターと言った方が分かり易いでしょう。ギダリで満8年、始めの頃は婦人グループの活動だけに力を入れていました。普通、村の習慣では女性は公共の場で発言権がありません。そこで、村の木の下の会議ではグループを男子成年、若者、婦人連が村の共同の話し合いに女性の意見を出すチャンスを作りました。当時の婦人連の活動は縫物、刺繍が主でしたが、今では石鹸作り、染色、食品加工、農機具の共同購入、穀物買付け金の貸し出しなど生活と密着した活動が主流となっています。現在、ギダリ小教区には男女合わせて76のグループがあります。このグループが個々に活動していたのを、村単位で再編成出来ないかと考えていました。各グループが村の生活向上の為に意見を出し合い、共に力を合わせるCO−GROUPEMENT VILLAGEOISを作りたいと昨年から本腰を入れて始めました。まず、18の村を対象にリーダー養成をはじめました。18人中女性は1人です。これでいかに婦人の識字力が低くそして女性がリーダーシップを取るのがいかに困難であるこ とが示されています。 しかし、実際生活面では女性達も大きな力を持っています。共同の穀物倉庫を建てるのは婦人連のグループ、石鹸作り、農機具の共同購入などが、婦人連の手でよく始められます。教育となるとその日を生きる人々には遠い問題です。しかし、8年前に比べると教育への関心は高くなっています。年々学校に行く子供が増えています。村の人達は、グループでお金を出し合って小学校を作ります。私達は、それをエコールコミノテール(100%村人の力で運営)と呼んでいます。ギダリ小教区に22のエコールコミノテールがあります。そのひとつ、ギダリ村は、村人達が話し合いを重ね独自のエコールコミノテールを始めました。1クラス50名、(男女25名づつ)先生は免許取得者、教科書は2人1冊、定期的な父母会など、特別な歩みを始めています。これは、父母会の理解と協力なしには出来ないことです。なおかつ、この力の結集はグループ活動の成果の上に出来上がったものだと私は考えています。 (8月1日)
『混沌としたチャド状勢』ショファイユの幼きイエズス修道会 永瀬 小夜子
4月末にチャドへ帰って来ました。
チャドの大学は、折からの大統領選挙と、先生の給与遅配への不満からストに入り、倉庫やテレビ局で火災が起こり、食料不足も加わって、社会不安で暗くなるばかりです。 私達の所も灼熱の太陽の時期で42℃〜44℃と、熱気で頭の動きは止まり、悲鳴を上げています。田舎から買い物に来たマリスト会のフレールが日射病で倒れ、亡くなられました。 人を守る兵隊や警官が、銃をちらつかせて小遣いをせびる、本来、あってはならないはずなのに、抵抗すれば容赦なく……との血生臭い事件も絶えません。 (5月24日)
『コレラ流行と分娩数の増加?』マリアの宣教者フランシスコ修道会 牧野 幸江
…今年に入ってから急に私たちの病院での分娩数が増え、3月からは、コレラが流行……このコレラが、何とも判らないコレラでした。
アンチラベのあちこちで政府に対する抗議デモがあり、政府系の病院にも投石があり、その病院で分娩する予定だったお母さん達がどっと私たちのマテルニテに来たものですから、病室が満員、開院以来の133人と分娩数が増えたという訳です。コレラによる死亡者も、女性、子供には無く男性が90%ということです。 「きずな」によりますと、「海外宣教者を支援する会」が独立とのこと、皆様、お忙しいことと思います。どうぞ、お体を大切にお過し下さい。 『貧しい病人が、いつも犠牲に』マリアの宣教者フランシスコ修道会 遠藤 能子
「きずな」を通じて、世界中に広がっている宣教者達の活躍と支援して下さる方々の祈りに励まされながら、私も奥地の診療所で働かせていただき5年になります。
自然環境破壊も年々止むことなく、砂漠化しているのが、私たちの住む僻地でも目立っています。コレラ、ペスト、エイズ問題、結核、ハンセン病患者もまだまだ居ます。 医療対策を講じても、長続きしない医療者達のモラルの低さ、貧しい病人達がいつも犠牲になっています。 こちらは南半球ですので冬です。朝夕冷え込み、日中、太陽が出ると夏の暑さ、夕方には、刻々と気温が下がります。雨の日には寒さで震えるくらいです。 『アジア』『韓国人・日本人の共生を求めて』聖ドミニコ宣教修道女会 徐 元子
私は、韓国に来て17年目です。私の役割の一つは、日本と韓国の架け橋となることです。
今年は、3つのグループが日本に行きます。 一つのグループは公・私立の教職員27名が教育現場の視察、文化交流で(7月)、他は、社会福祉見学(8月)、言語実習(6月)です。また、日本からは、初めての民間文化交流で、シルエット劇団を迎えました。 私の夢は韓国語でエッセイが書けるようになること、韓国人の素晴らしい心を表現出来るようになれること、韓国人と日本人が、それぞれ異なる面を持ちながら、お互いに尊敬しつつ共生の道を歩むことです。 これからも、どうか、私たちをお支え下さい。 『歓迎されているマンガでの宣教』聖パウロ女子修道会 阿部 羊子
いつも「きずな」を有り難うございます。
世界各地で活躍している方々との連帯を感じながら私もこの仏教国で宣教に励んでおります。94%が仏教徒の国、福音は全ての人々のための良き知らせ、どのような方法でタイの全ての人々に届けたら良いのか、模索しています。 それで、数年前から、マンガによる福音宣教に取り組みました。日本のマンガなら大歓迎。 「ベン・ハー」「クォ・ヴァディス」「遥かなる風を越えて(イエズス様の生涯・3巻)」「鳩のように」など10巻を出版し、喜ばれ、感動を呼びながら読まれています。 現在、講談社のマンガ文庫「聖書物語・5巻」を出版中です。「旧約3巻」も好評です。 音楽など視聴覚による宣教が効果的なので、CD、ビデオなども喜ばれています。 『衝撃!!ミサ中に爆発、37人重軽傷』御聖体の宣教クララ修道会 中野 かほる
……7月30日、インドネシア・ジャカルタから悲しいニュースが届きました。私達が毎日、御ミサに与っている聖アンナ教会が、7月22日(日)の朝のミサ中、お説教の時、午前7時5分、前から30番目の席の所で爆弾が爆発、足を切断されるなど37人が重軽傷を負い、病院に運ばれました。……私達のシスターは前夜、客の神父様のミサに与り、このため、難を免れました。次の日には、沢山の大使館やカトリック協議会、新大統領の事務所等のあるメンテン通りでも小包爆弾が爆発、25歳の女性が亡くなったとのこと、日本人学校も休校しているとのことです。どうぞ、インドネシアの教会のためにお祈り下さい。
(8月3日)
『ヨーロッパ』『ロシアにも、キリストの愛の芽生えが』御聖体の宣教クララ修道会 根岸 美智子
……また、サラトフに戻って参りました。
サラトフは大学都市で、今、学年末の試験に入っており、若者達は真剣に勉強しています。 このため、教会に来る数も、復活祭やクリスマスに比べるとちょっと少ないです。 広い所にたった一つしかない教会、来るのに3時間以上かかる人も大勢で、とくにお年寄りは、何度もバスを乗換え、歩いて来ることは、不可能です。そこで、私たちは神父様と一緒に家庭訪問をします。今週の水曜日もエンゲルス市の83歳のおばあちゃんを訪問しました。 一人息子は死に、83歳で、たった一人で生きているおばあちゃん、私たちが訪問した時、お年寄りが3人集まって、お茶を飲んで居ました。長い間出来なかった告白の秘蹟を済ませ、ご聖体を拝領したおばあちゃんは、本当に、嬉しそうでした。 先週の金曜日には、臨終のおばあちゃんを訪問しました。兵士だった彼女は前線で戦い、ご主人とめぐり合い、最後まで、夫婦仲良く、良い家庭を築いた人でした。 しかし、戦争での精神的な珂責は、心に残っていました。息子がカトリックに改宗し、その導きによって彼女も教会に来るようになりました。全てを許されたという安心感が彼女を満たし、天国に行くことを強く望んでいました。 そして、月曜日に亡くなりました。 サラトフの教会はまだまだ数は少ないです。そして貧しいですが、着実に芽生えています。約20人位の青少年が当番でミサ答えをしています。 昨日も教会の信者が集まって、司祭を囲んで、これからの教会の在り方について真剣に夜10時まで話し合いました。大海に一滴の滴かもしれませんが、確かにロシアにもキリスト様の愛が芽生えています。 |