『ザ・メッセージ』(海外短信)
『訃報』田中 亮神父(札幌教区) 3月18日、ミサを終えて知人宅で食事中、心不全のため帰天。64歳。1936年北海道生まれ。63年司祭叙階。各教会で司牧後、68年4月、宣教のためブラジルへ。以来、33年間にわたり、マリンガ教区の貧しい子供達のために働き、とくにザビエル学園の建設と援助に努力した。98年6月、マリンガ教区からモンセニョール(高位聖職者)の称号と栄誉市民賞を受けた。 シスター尾川 晴子(聖心会) 1937年、群馬県生まれ。59年同会入会、62年初誓願。76年聖マリアンナ高等看護学院を卒業。85年からケニアで看護婦として奉仕。94年、旧ザイールでの訪問看護に赴き、96年からはウガンダでHIV感染者、エイズ患者に奉仕した。 99年に帰国してからは、ガン治療のため、入退院を繰り返す闘病生活に入っていた。 (この頃、「カトリック新聞」より引用) 『田中神父様のご最期』愛徳カルメル修道女会 高 澄子
田中神父様は、とうとう天国へ行かれてしまいました。
3月18日は、朝からVilaのミサを挙げられ、私達と婦人会の方々が昼食を作っている所へ来て、私達を励まして下さいました。 午後、病人宅を訪問され、午後3時に日系家族の家庭でミサを捧げ、夕方、聖体奉侍者宅で夕食をされて帰ろうとして立たれた時に倒れられ、そのままでした。お医者には、このような事が何時なんどき起きるか分からないと警告されていました。きっと、神様のお召しの時だったのでしょう。午前2時、ご遺体が聖堂に着き直ぐ3名の司祭がミサを捧げて下さり、正午に日系司祭のミサ、午後4時、ドン・ムリリョ大司教様と遠近から集まった40人余の神父様信徒、修道者等でぎゅうぎゅう詰めの聖堂での ごミサ、その後、雨の中、ご遺体は司祭、修道者の墓地に埋葬されました。 3月24日は、Paroquiaになって6周年と田中神父様の初7日のミサ、聖堂は、一杯でした。神父様は今頃、天国で安らかに休んで居られることでしょう。 『日本カトリック海外宣教者を支援する会の「会則」が決まりました。』本会は日本カトリック司教協議会の公認団体で、「日本カトリック海外宣教者を支援する会」と称する。 2[目的] 本会は、日本から海外に派遣されている宣教者を通して、世界の人々との交流、連帯を密にし、世界各国の地域社会に奉仕する宣教者に対して、精神的、物質的支援を行うことを目的とする。一方、国内においては、宣教者の活動を広く人々に知らせ、理解を深め、支援の輪を広げることを目的とする。 3[事務局] 本会の事務局を下記に置く。〒161−0032 東京都新宿区中落合2丁目5−1 4[組織] 本会は、会の趣旨に賛同する個人会員、法人会員及び賛助会員によって構成し、日本カトリック司教協議会の関係部門と連絡を蜜にして運営する。 5[運営] 本会の運営を円滑に進めるために次の委員を置く。 (1)顧問 1名(2)会長 1名(3)運営委員 若干名(4)会計監査 1名 6[事業] (1)世界各地で活動している宣教者への支援活動。 (2)宣教活動に理解と支援を求めるための広報誌の発行、講演会、報告会などの広報活動。 (3)その他本会の目的を達成するために必要な活動。 7[活動資金] 本会の事業を行うための資金は、会費、寄付金などを当てる。 8[会費] 本会の会費は、原則として個人会員1口1カ月千円、法人会員1ロ1カ月1万円とする。 9[事業の決定] 本会の事業は、運営委員会において決定する。 10[事業年度] 本会の事業年度は4月1日に始まり、3月31日に終わる。 11[会則の改訂] 本会別の改訂は、運営委員会において決定する。 この規定は、2001年4月1日より施行する。 〈附則〉 1.運営委員は発起人14名を当てる。 2.会長は運営委員の互選により決定する。 3.新たな運営委員は、運営委員の推薦により、会長が委嘱する。 『ECHO』(姫路市・川端 瑞代)
(新潟市・聖心の布教姉妹会西大畑修道院)
(川崎市・安藤 豊)
(伊丹市・田中 翠)
(京都市・野中 清文)
(神戸市・愛徳カルメル修道女会本部)
(京都市・ヌヴェール愛徳会九条修道院)
(東京・世田谷・深津智恵子)
(鹿児島・鹿屋市・伊地知咲子)
(茨城・石津 謙吉)
(敦賀市・中野 艶子)
(札幌市・聖ベネディクト女子修道院)
(愛媛県・近藤恵津子)
(宮崎・小林市・富山 和子)
(札幌市・北26条・北26条教会・今野 ユリ)
(千葉県・杉本 敏子)
(岡山・斉藤 武信)
(熊本市・奥村フサエ)
(名古屋市・カトリック東山教会・立山 昭)
(函館市・天使の聖母トラビスチヌ修道院)
『新・会員名簿・数』(敬称略) (2001年6月1日現在)新加入 個人 6 法人 9 会員数 個人 374 法人1722 賛助 71 総計 2167 『編集後記』「会」はこの度、在来の「日本カトリック移住協議会」から独立した「日本カトリック海外宣教者を支援する会」として、新たな「旅立ちの日」を迎えた。 混沌とした世界情勢の中、明日、どんな風が吹くのか分からない。静謡(ひつ)と平和を求めても、それは尚遠く、その狭間にあって、飢え、貧困、病いの人々が増えつづけているのを看過することは出来ない。組織は変わろうとも、僻地で人々と共生し、宣教される日本からの宣教者と共に「支援する会」の活動は立ち止まることなく続けなければならないことを痛感する 日々である。 (山鳥)
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