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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『ザ・メッセージ』

 (海外短信)
  • 先日は美しい日本の暦をお送り頂き有り難うございました。一時、疲れも吹き飛ぶ思いで、日本の風景を楽しみました。一部は沢山の人に見て頂けるように、日語学校に持って行って掛けました。こちらは、やっと秋の気配が漂いはじめ涼しい風にはっと……いたします。
    (ブラジル・タピライのカテキスタ会・箕浦マサ)
  • 何かとご多忙の中に「いのちへのまなざし」をお届け下さいまして有り難うございました。 早く入手したいと願っておりましたので、喜びも一入です。 移住協議会の解散等で、事務処理も大変と案じております。「海外宣教者を支援する会」は「独立」なさるとのこと、嬉しうございます。 「きずな」の全ページを拝読させて頂き、世界にわたる宣教に触れられるのも言い尽くせぬ支えとなっております。
    (フィリピン・善きサマリア人修道会・景山ひろ)
  • 「枝の主日」に「いのちのまなざし」が届きました。有り難うございました。 こちらの「枝の主日」には、水溜まりやぬかるみを避けながら、ホザンナを歌って2時間ほど町の大通りを歩きました。司祭が聖堂に人望する時には、婦人たちは、腰に巻いている布を敷いて迎えました。
    (コート・ジヴォアール・クリスト・ロア宣教修道女会・岡崎繁子)
  • 先日、カレンダーや手帳を受け取りました。いつも私達のために温かいご配慮有難うござます。
    (ボリビア・扶助者聖母会・漢那和子)
  • フィリピンでは暑い夏が近づいています。先日は「いのちのまなざし」有難うございました。カトリック新聞で紹介されているのをみて、読みたいと思っていたところでした。 この本を発行するにあたりカトリック以外の方達にも関心があり、発表記者会見に参加したとありましたが、一般の方達はどのように受け止めたのでしょうか。
    (フィリピン・アシジの聖フランシスコ宣教修道女会・片山ミヨ子)
  • 「いのちへのまなざし」頂きました。 …時宜を得た出版を感謝し、海外の私達へのお心遣いをお礼申し上げます。…寒く長かった冬もそろそろ終わり頃、今日はうららかな陽光がまだ積もっている雪に映えています。
    (カナダ・クリスト・ロア宣教修道女会 佐野好子)
  • フィリピンは今真夏、毎日暑い日々が続いております。3月末から4月にかけては、卒業のシーズンで、私達が援助している子供達も大分卒業します。中には、卒業アルバムや式服の費用が出せないからと寄付を願いに来る父母も居ます。状況は相変わらず厳しいですが、逆境にめげず達しく生きている若者達に力づけられております。
    (フィリピン・ショファイユの幼きイエズス修道会・松村靖子)
  • 今年もまた、美しいカレンダーと「いのちへのまなざし」を本当に有難うございました。 ところで、移住協議会の解散のこと、びっくりいたしました。何かとお世話を頂き、心よりお礼申し上げます。
    (エジプト・マリアの宣教者フランシスコ修道会・島村哲子)
  • 「いのちへのまなざし」をお送り下さり有り難うございました。熟読しながら、新しい世紀を神様と歩むことが出来るようにと祈っています。ベルギーには、キリスト者以外の日本人の方々も神様を見つめて生きていきたい方々も、かなりおられるものと思われます。機会のある毎に、この本の内容を分かち合って行けたらと願っております。
    (ベルギー・カルメル修道会・米沢不二子)
  • 3月末にカレンダーを頂きました。いつも美しい日本の風景に懐かしく見入っています。こちらの方々も日本のカレンダーが大好きで、直ぐに売り切れました。奨学金を頂いている者も、日本の有志の方々に感謝して勉強しています。
    (ボリビア・礼拝会・斉藤クニ子)
  • 日本カトリック移住協議会解散のお知らせ、「いのちへのまなざし」をお送り下さいまして心から感謝致しております。3月27日には、聖ペトロ地下聖堂で司教様方の捧げられるミサに与ることが出来ました。このミサの中で、2000年の歳月を超えてペトロと同じイエス・キリストへの信仰に生きられることを感謝し、この恵みを多くの人々のために祈りました。
    (イタリア・聖心侍女修道会・深澤光代)
  • 私は昨年11月、修道生活25周年を祝いました。ケニアに釆て11年半です。 今年は、自分のミッションを振り返り、新しい希望、神様の望みを味わい、探して行くために1年間のサバティカル(長期休暇)を頂きました。3月13日、こちらを発って、ローマ、アシジを経て、日本に帰ります。
    (ケニア・マリアの宣教者フランシスコ修道会・南雲春江)
  • 「美しき日本」のカレンダーを有り難く拝受致しました。早速、壁に掛け、改めて日本の美しい風景に魅力を感じています。  私は2月からサンタクルスからコチャバンに転勤いたしました。こちらはラパスの南東、450km、標高2560メートルにあります。 私はボリビアに派遣されて10年になりました。
    (ボリビア・礼拝会・大木道子)
  • 3月になると、小さな秋が訪れるリマですが今年は異常な暑さが続き、アンデスは大雨で、砂漠のリマのあちこちで洪水が起きています。ペルーも暫定政権に変わり、捕らえられていたテロリスタ達も次々に出獄、前政府に関わった人々は多数投獄され、現政権者が皆裁判官です。経済は益々悪化し、無法状態の中、元気がいいのは選挙の候補者達で全員が、モラル、モラルと叫んでいます。教会も分裂が目立ち、再び、混沌の中で生きています。 選挙では、1日、1ドルで生きる大半の人々が1月8000ドルの報酬を得る議員に投票せねばなりません。凄い現実です。
    (ペルー・信徒宣教者・大橋美智子)
  • 3月3日付お手紙と「いのちへのまなざし」が数日前に届きました。お便りを拝見して、(移住協議会の解散とのことに)大変驚きました。驚くと同時に、せめて解散なさる前に私達一同の心からの感謝をお伝えしたいと思いました。言葉が足りませんけれど、本当に有り難うございました。創立の目的が達成された故の、解散ではあっても、解散を前にして、皆様にとっても、恐らく多くの思いがおありでしょうとお察し致します。また、それを静かに着々と、実現していかれる皆様に感服いたします。
    (台湾・愛徳カルメル修道女会・和田徳子・清水敏子・富永雅子・多田友子)
  • ケープ・タウンで2度目のクリスマスと新年を迎えましたが、真夏日のクリスマスと新年ですから、まだまだ、感覚的にピンと来ませんでした。アフリカ大陸の中では、ヨーロッパ並みに発達した南アフリカと言われていますが、この貧富の差、半世紀に及んだアパルトヘイトの影響は、初めての自由、平等の総選挙が行われて6年経っても、まだ、その淵は埋まりそうもありません。犯罪と失業の問題が山積みです。
    (南アフリカ・イエスの小さい姉妹の友愛会・片井暁子)
  • 先日は「いのちへのまなざし」を有り難うございました。 世界中の「いのち」への尊厳に対する、余りにも軽い考え方に心を傷めておりました。 日本だけではありません。カトリック国であったケベックに於いても同様です。この本を基にして、もっとはっきりと人々に話をすることが出来ますので感謝しております。 「日本カトリック移住協議会の解散」を知り今まで、私ども宣教者のためにして下さいましたことを改めて、深くお礼申し上げます。 本当に力強い「連帯のきずな」でした。
    (カナダ・クリスト・ロア宣教修道女会・須藤昭子)
  • 貴重なカトリック手帳をお送り頂き、嬉しく大切に使わせて頂きます。 新しい21世紀が皆様にとって、より善い一年となりますようにお祈り申し上げます。
    (ハイチ・クリスト・ロア宣教修道女会・鈴木フミ)
  • 皆様のお祈りと励ましに支えられて、ケニアに来てから21年目をむかえました。神様と皆様に感謝です。ケニアは−応平和ですが、来年は大統領選挙の年に当たるので、権力争いのために平和が乱れることがないようにと願っています。
    (ケニア・聖心会・寺田和子)






『訃報』

田中 亮神父(札幌教区)
田中 亮神父(札幌教区)
2001年3月18日 ブラジル・マリンガ(宣教地)にて帰天
 3月18日、ミサを終えて知人宅で食事中、心不全のため帰天。64歳。1936年北海道生まれ。63年司祭叙階。各教会で司牧後、68年4月、宣教のためブラジルへ。以来、33年間にわたり、マリンガ教区の貧しい子供達のために働き、とくにザビエル学園の建設と援助に努力した。98年6月、マリンガ教区からモンセニョール(高位聖職者)の称号と栄誉市民賞を受けた。


シスター尾川 晴子(聖心会)
シスター尾川 晴子(聖心会)
2001年3月21日 東京都内の病院で帰天64歳
 1937年、群馬県生まれ。59年同会入会、62年初誓願。76年聖マリアンナ高等看護学院を卒業。85年からケニアで看護婦として奉仕。94年、旧ザイールでの訪問看護に赴き、96年からはウガンダでHIV感染者、エイズ患者に奉仕した。
 99年に帰国してからは、ガン治療のため、入退院を繰り返す闘病生活に入っていた。
 (この頃、「カトリック新聞」より引用)






『田中神父様のご最期』

−ブラジルー
愛徳カルメル修道女会 高 澄子
 田中神父様は、とうとう天国へ行かれてしまいました。
 3月18日は、朝からVilaのミサを挙げられ、私達と婦人会の方々が昼食を作っている所へ来て、私達を励まして下さいました。
 午後、病人宅を訪問され、午後3時に日系家族の家庭でミサを捧げ、夕方、聖体奉侍者宅で夕食をされて帰ろうとして立たれた時に倒れられ、そのままでした。お医者には、このような事が何時なんどき起きるか分からないと警告されていました。きっと、神様のお召しの時だったのでしょう。午前2時、ご遺体が聖堂に着き直ぐ3名の司祭がミサを捧げて下さり、正午に日系司祭のミサ、午後4時、ドン・ムリリョ大司教様と遠近から集まった40人余の神父様信徒、修道者等でぎゅうぎゅう詰めの聖堂での
ごミサ、その後、雨の中、ご遺体は司祭、修道者の墓地に埋葬されました。
 3月24日は、Paroquiaになって6周年と田中神父様の初7日のミサ、聖堂は、一杯でした。神父様は今頃、天国で安らかに休んで居られることでしょう。






『日本カトリック海外宣教者を支援する会の「会則」が決まりました。』

【日本カトリック海外宣教者を支援する会会則】
1[名称]
 本会は日本カトリック司教協議会の公認団体で、「日本カトリック海外宣教者を支援する会」と称する。
2[目的]
 本会は、日本から海外に派遣されている宣教者を通して、世界の人々との交流、連帯を密にし、世界各国の地域社会に奉仕する宣教者に対して、精神的、物質的支援を行うことを目的とする。一方、国内においては、宣教者の活動を広く人々に知らせ、理解を深め、支援の輪を広げることを目的とする。
3[事務局]
 本会の事務局を下記に置く。〒161−0032 東京都新宿区中落合2丁目5−1
4[組織]
 本会は、会の趣旨に賛同する個人会員、法人会員及び賛助会員によって構成し、日本カトリック司教協議会の関係部門と連絡を蜜にして運営する。
5[運営]
 本会の運営を円滑に進めるために次の委員を置く。
 (1)顧問    1名(2)会長  1名(3)運営委員 若干名(4)会計監査 1名
6[事業]
 (1)世界各地で活動している宣教者への支援活動。
 (2)宣教活動に理解と支援を求めるための広報誌の発行、講演会、報告会などの広報活動。
 (3)その他本会の目的を達成するために必要な活動。
7[活動資金]
 本会の事業を行うための資金は、会費、寄付金などを当てる。
8[会費]
 本会の会費は、原則として個人会員1口1カ月千円、法人会員1ロ1カ月1万円とする。
9[事業の決定]
 本会の事業は、運営委員会において決定する。
10[事業年度]
 本会の事業年度は4月1日に始まり、3月31日に終わる。
11[会則の改訂]
 本会別の改訂は、運営委員会において決定する。

この規定は、2001年4月1日より施行する。
〈附則〉
1.運営委員は発起人14名を当てる。
2.会長は運営委員の互選により決定する。
3.新たな運営委員は、運営委員の推薦により、会長が委嘱する。






『ECHO』

  • ご活躍が実りあるものとなりますように。
    (姫路市・川端 瑞代)
  • 主のお恵みをお祈り申し上げます。
    (新潟市・聖心の布教姉妹会西大畑修道院)
  • 僅かな、気持ちばかりの参加をさせて頂きます。
    (川崎市・安藤 豊)
  • 海外で恵まれない方々のために奉仕して下さっているシスター、神父様方に感謝しております。お仕事の上にも、皆様のご健康の上にも、主の恵みが一杯ありますように、祈っています。地域の多くの紛争や貧困に、頑を痛めています。いつも平和でありますように。
    (伊丹市・田中 翠)
  • いつも有り難うございます。
    (京都市・野中 清文)
  • いつもお世話になり、有り難うございます。
    (神戸市・愛徳カルメル修道女会本部)
  • 皆様のご活動有り難うございます。
    (京都市・ヌヴェール愛徳会九条修道院)
  • 海外でお働きの皆様を思うと、私も頑張って生きねばと思っております。
    (東京・世田谷・深津智恵子)
  • 主の豊かな恵みが、皆様の上にありますようにお祈り申しあげます。
    (鹿児島・鹿屋市・伊地知咲子)
  • ご活躍をお祈りいたします。
    (茨城・石津 謙吉)
  • ご復活おめでとうございます。
    (敦賀市・中野 艶子)
  • 海外での宣教にご活躍の方々の上に、主の、お導きをお祈り申し上げます。
    (札幌市・聖ベネディクト女子修道院)
  • カトリック信徒宣教者会とは一緒にならないのでしょうか。同じ目的で活躍しておられるようですが、支援も別々より一緒の方が良いように思います。
    (愛媛県・近藤恵津子)
  • 新しい世紀の幕開け、皆様の上に神様の豊かなお恵みと祝福がありますように。
    (宮崎・小林市・富山 和子)
  • 2001年を迎え、皆様のご活躍をお祈り致しております。神様の豊かなお恵みを。
    (札幌市・北26条・北26条教会・今野 ユリ)
  • 福音宣教を続けられる宣教者の皆々様のお体の安全と目的達成を心よりお祈り申し上げます。
    (千葉県・杉本 敏子)
  • 皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
    (岡山・斉藤 武信)
  • 「会」の独立おめでとうございます。皆様の努力が報われましたね。今後も「会」のさらなる発展をお祈り致します。
    (熊本市・奥村フサエ)
  • 皆さんの働きの上に、神の豊かな恵みを祈っています。
    (名古屋市・カトリック東山教会・立山 昭)
  • 共同体の祈りと労働の実りの一部で協力させて頂きます。
    (函館市・天使の聖母トラビスチヌ修道院)






    『新・会員名簿・数』

     (敬称略) (2001年6月1日現在)
    新加入 個人   6  法人   9
    会員数 個人 374  法人1722 賛助  71
    総計 2167






    『編集後記』

     「会」はこの度、在来の「日本カトリック移住協議会」から独立した「日本カトリック海外宣教者を支援する会」として、新
    たな「旅立ちの日」を迎えた。
     混沌とした世界情勢の中、明日、どんな風が吹くのか分からない。静謡(ひつ)と平和を求めても、それは尚遠く、その狭間にあって、飢え、貧困、病いの人々が増えつづけているのを看過することは出来ない。組織は変わろうとも、僻地で人々と共生し、宣教される日本からの宣教者と共に「支援する会」の活動は立ち止まることなく続けなければならないことを痛感する
    日々である。
    (山鳥)