『南米』『保育の成果出はじめる』大阪聖ヨゼフ宣教修道女会 ブラジル修道院 馬場 美保
…ここブラジルの北は、今は乾季。舗装されていない道が多いこの地域で、1カ月、2カ月雨が降らないと、家の中は勿論、戸棚や引出しの中まで砂漠です。そこに大雨が降ると洪水、先日も雨の心配もなく市場に買い物に出たら、久しぶりに大雨に会い、帰りは膝まで泥水に浸かってやっとの思いで家に帰り着きました。
案の定、川べりにある貧しい子供たちの家は水に浸かり、大きな被害を受け、今回も、日本から送って頂いた古着が役立ちました。 保育所の2000年度は、2月7日から4歳児27名。5歳児31名、6歳児32名計90名でスタートしました。市との協力での運営は3年目で、職員にも恵まれ、給料が遅れることもなく、給食材料もなんとか届き、子供たちも空腹のまま家に帰ることもなく、前期を終えました。 この1年を通して嬉しかったことは、子供の出席率が上がって来て、遅刻が少なくなっていること、父兄の中に教育の必要性の認識が高くなって来ていること、保護者の集まりを通しての指導が効果を見せているようです。 今後の課題としては、○児童の受入れ数を増やすため、保育所の増改築の検討○給食を1日2回(朝、昼)をコンスタントにする方法の検討○家庭の生活習慣改善への指導などです。 『新世紀の福音宣教に向って』宮崎カリタス修道女会 川端 千鶴子
…超スピードで変動していく今世紀、如何なる方法で宣教すればよいか、難しさ、困難さを感じる近年です。1月2日から年の黙想会に参加し、それぞれ新しい世紀に向かっての福音宣教に備えました。
ブラジルは日本とは裏腹に毎日煮えるような暑さで、玉の汗の川が出来るほどです。 地方によっては、大雨続きで浸水、崖崩れなどで、死傷者が続出しています。 21世紀が神の愛と祝福の試練を通して、新たにされ、回心の恵みによって平和と正義が確立されますよう。 『パパ、ママ、刑務所から早く帰って!!』ベタニア修道女会 ロンドリーナ修道院 シスター一同
ブラジルは真夏の暑さ、大きな色々な樹に赤、黄色、白、紫、等、花がとても美しく咲いております。真青な広い空、大自然の美しさはブラジルのすばらしさです。
私達、ブラジルで新年を迎えます。暑さの中でクリスマス、新年を迎えることに慣れました。 ロンドリーナの街は、自然の緑の樹に付けられた、クリスマスのイルミネーションが美しくイエズス様のお誕生の祝い、共に神様を賛美しております。 ベタニア修道女会、私達の関わっているスラムの貧しい託児所の子供達はクリスマスの時は色々な善意の人たちから、慰めと愛が届きます。ブラジルの現状は、特にスラムは、麻薬、失業、治安の悪さ等、家族が離れ離れで家庭に恵まれない子供が多いのです。朝の集会で子供達の祈りは、“お父さん又は、お母さんが刑務所から早く帰れますように”と、心が痛む毎日です。 しかし、クリスマスは、子供達にとって大きな慰めの時です。幼きイエズス様が、人々を通して慰めを、お与え下さることを感じます。貧しい子供達も、人々の善意の心に触れ、神様に信頼と愛を抱きながら成長して行く事を信じ希望しております。 『アフリカ』『社会情勢は悪化の一途』マリアの宣教者フランシスコ修道会 篠田 文江
帰省中には大変お世話になりました。
頂いた布、毛糸、本等も無事着きました。 あるお母さんは、頂いた布で3人の子供の、新学期用の衣類を整え、端布で乳児の衣類を作って売り、そのお金で学用品、教科書を準備したとお礼に来ました。イスラムの断食後の祝日は12月26日でしたので、その日のために幾つものセーターや靴下を頂いた毛糸で編み、子供たちを温めました。 人々の生活は貧しくなる一方で、金曜日はこちらの週休日ですが、午前中だけでも、10人以上の子供たちが、「何か食べるものを下さい」とドアを叩きました。寒さと飢えで苦しんでいる子、病気になっても医者にも行けず、治療を受けることが出来ない人々が、どんどん増えています。 治安の方は未だしで、テロや集団虐殺などがあちこちであります。 『援助で小屋完成』マリアの御心会 野間 順子
…「会」からの援助金で造った小屋が、出来上がりました。本当に有り難うございました。
公教要理の子供たちは、日陰で神様のみ言葉を聞くことが出来ます。また、婦人たちもこの小屋を利用することが出来ます。 援助金で完成した小屋 『運転手は変ったが…』クリスト・ロア宣教修道女会 前川 春美
数年ぶりにお便りします。各国で宣教活動をされている方々のニュースを拝読しながら勇気づけられている私です。
今、こちらは乾季の終わりに入っています。この時期を利用し、私どもの教区では、主の変容の祝日、初誓願15名、終生誓願6名、誓願宣立25周年6名、50周年1名を祝う野外合同ミサが行われました。 私たちの会では、管区長と私が宣立25周年でした。日本からも休暇で帰国中のムケンジ・レミ神父(スクート会)も参加して下さり、朝9時から午後2時15分までのミサでした。 集まった人々も忍耐強く、共に祈り、喜びを分かち合いました。(註:初誓願=(期限付き)修道者になることを、神の前に誓うこと。終生誓願=生涯修道者を誓う。誓願宣立=生涯修道者であることを宣言する) こちらコンゴ民主共和国の様子は、時々、人々が口にしているように「コンゴの状態は、運転手が交代しただけで、状況は変わっていない」という言葉どおりです。 −野外ミサ行列− 『ヨーロッパ』『ロシアのクリスマスと新年』御聖体の宣教クララ修道会 根岸 美智子
…皆様からのお手紙で「極寒の地」(?)とご心配をかけておりますが、今年、サラトフは暖冬で雪が降っても直ぐ溶けてしまい、銀世界になったと思いましたら、また暖かく逆戻り、日本の北海道と変わらないというのが私の感じです。
クリスマスは新しい教会で祝いました。 司教座聖堂と言っても小さな教会ですので、座席も100人位しかなく、両側にかなりの人が立って、ミサに与りました。 サラフトは数年前までは、クリスマスを祝うことさえ禁じられていました。それが、今は、レーニン広場にはロシア正教の御堂が建設され自然のモミの木に沢山の豆電球が灯され見事なクリスマス風景でした。レーニンさんはどう思っているでしょうね。しかし、まだ、大手を振っては喜べません。自由と言っても、かなり制限された自由です。 私のロシア語は絶望的な進歩です。 ここロシアは共産政権の時代は新年を大きく祝いました。かなり中国の影響も入っています。おもちゃなどにヘビが出ているので聞きますと、来年はヘビ年だからというので、びっくりしました。ロシア正教のクリスマスの祝いは、1月6、7日だそうで、あまり伝統的な祝いはないようです。ですから、カトリック教会のクリスマスキャロル、聖劇等は心温める愛を人々に感じさせるようです。 こちらは、サンタクロースの代わりに「雪爺さん」です。彼には奥さんも娘もいるのです。雪の精のような服を着た女性が奥さんだそうです。「雪爺さん」の服装は、白い髭、白い服だったそうですが、最近は、西からサンタさんが入ったので、雪爺さん、サンタさん同じ装束なので、ピンときません。とにかくロシアでクリスマスがどこでも公に祝われるようになってことは大きな変化と言えましょう。 サラトフでは乗物は11時で終わるので真夜中のミサは出来ません。ミサは夜の6時でした。サラトフの新年も雪なしで迎えました。 真夜中になると、レーニン広場に人々が集まり、市長が挨拶、モスクワでは、クレムリンからプーチンさんが新年の挨拶、ともにイルミネーションが美しく、国歌斉唱、その後、花火が上げられて、賑やかな光景でした。 新しく歩み出したこの世紀こそ、真の愛と平和な世界となりますように……。 『アジア』『山岳部族に識字学校』聖母訪問会 芝崎富美子 山下正子 梅本玲子 KAWACHl
マニラの北、リザール州ライバン村のマガタ部落に2年前から、フィリピンNGOの紹介で行き始めました。ここは、カトトボと呼ばれる山岳部族が、平地の人々と結婚して定住している所ですが、平地の人々から差別視されてひっそりと貧しく生きて来た人々です。
日本のNGOとこちらのNGOの協力で、この山の中に識字学校が建てられ、2000年2月には、川を隔てたマンガハン部落に図書館が建てられ、子供たちが喜んで本を読みに通っています。 マガタにはシスター芝崎と私(山下)が主になって、2人の信徒協力者と交代で出かけています。以前始めてフィリピンのイサベラ州で宣教した時のように、電気のない所でのランプ生活です。以前より進歩して、明るいガス灯も使っています。識字学校の先生は現地の人で、信徒協力者2人も協力して教育にあたることにしています。シスター芝崎は基本的な裁縫を教えたり、私は音楽を教えたりしています。 学校に上がる前の幼児が多いので、青空幼児教室を開いたりもします。 『ミクロネシアだより』援助マリア修道会 ポンペイ・コミュニティ
|