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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『ザ・メッセージ』

 (海外短信)
  • …センターの新築は着々と進み、3月に主要建築が出来たことろで移転、1999年末には、すべて完成する予定です。 ブルキナ・ファソ政界では、主要人物が暗殺されるなど、世情はさわがしくなっております。私の仕事は、貧しい、飢えている家族への、神様のあわれみを表わし、施すことで、これに徹底しておりますので、毎日は、落着いて充実しております。
    (ブルキナ・ファソ・マリアの宣教者フランシスコ修道会・黒田小夜子)
  • 皆様の“支援する宣教活動”に度々感動させられています。“真の支援”になっているからだと思います。…国内の宣教も、海外の宣教も同一の聖霊の御業ですから、共に、この霊にますます敏感に身を備えて、福音宣教に努めてまいります。
    (ローマ・聖パウロ女子修道会・竹内街子)
  • いつも“きずな”を通して、世界各地で宣教に尽していらっしゃる皆様と、心を共にして日々の祈りと奉献生活を捧げております。…モントリオールも真夏の太陽が照りつけて参りました。でも、赤道直下で日々を捧げていらっしゃる皆様の何分の一かにても与かれますでしょうか。
    (カナダ・レデンプトリスチン修道会・佐藤佐知子)
  • …海外で宣教されておられる方々と同じような体験の中にも、日々元気で、頂いた務めに励むことが出来る恵みを感謝致しております。 一日も早く、世界に平和の時が来ることを、皆様と心を合わせ、祈らせて頂いております。
    (ハイチ・クリスト・ロア宣教修道女会・阿部道子)






『ECHO』

  • “きずな”ありがとうございました。何度も何度も読みました。皆様のお働きに感動いたしました。
    (宮崎・富山和子)
  • いつも、“きずな”をお送り下さいまして、ありがとうございます。皆様のお働きを、神様が、いつも支えて下さいますよう、お祈り申しあげております。 
    (横浜市・梶山美知子)
  • 主の平和。厳しい生活を苦しんでいる人々と共に分ち合う宣教者の方々へ、感謝と尊敬をこめて。
    (沖縄・具志川市・翁長美以子)






    『帰天』

    故・シスター 深堀 清子 (ナミュール・ノートルダム修道女会)
    故・シスター 深堀 清子 (ナミュール・ノートルダム修道女会)
    帰天:1999年6月28日(53歳)
    於:ジンバブエ
     アフリカ・ジンバブエで宣教に従事されていた、ナミュール・ノートルダム修道女会の、シスター深堀清子さんが、去る6月28日、ジンバブエ共和国ハラレで、肺炎と急性マラリアを併発、帰天された。58歳。
     今年の3月、Sr深堀から日本の同鈴木恵子管区長宛に届いた、ジンバブエの実情を報告した手紙が、多分最後の通信だと思われるので、同管区長のご好意によって紹介する。

    …さて、こちらジンバブエは、もうどうなることやらの不況です。コンゴ一に費すお金は莫大で、多くの意味を含めて、爆発寸前を感じさせられるこの頃です。弱い人、貧しい人にとっては苦しい状態です。今年の雨季は早々と11月からスタートし、大喜びでしたが、2月になっても降り止まず、大豊作を期待して植えたメイズが黄色になって来ています。ハラレのダムは、いずれも100%オーバーフローです。
     私共のセンターは、昨年47名の婦人連でスタートし、1年コースで終了して卒業証書を受けたのは36名でした。終了式の日、ドレスメーキングの人達は、自分たちの作品を着て、ウェルカムダンス・ファッションショーをしました。神父様やシスター達、それに婦人連の家族で約100名のお客様、そして、ダンサー(婦人たち)、野外でしますから、雨が降らないで欲しいと、皆で祈っていたのでした。その願いが聞き入れられて、曇りでしたが、降らずに、賑やかな、音楽のアフリカンダンス・ファッションショーを無事終ることが出来ました。
     クッキングのクラスの人達は、手作りパン、ピザ、サラダ、クッキーを作っておもてなしをし、お客様に大変喜ばれ、和やかな、楽しい1日でした。
     私達のウィメンズ・トレーニングセンターでは、昨年はもう1つ大きなニュースがありました。日本の多くの方々のご好意により、私共の古く、汚かった1つだけのお手洗いを改造、明るい椅麗なお手洗2つが、もうすぐ完成することになっています。それと、ドレスメーキングのクラスが手狭になったのと、編物機のクラスの希望者があり、もう1つ教室があったら…と思いあぐね、一度日本大使館を厚かましく、しかし、遠慮深く(?)訪ねました。
     長いプロセスがありましたが、理解して下さり、希望を叶えて下さることになり12月に契約を交わし、先月、チェックを受けました。
     10月から工事をスタートしましたが、大雨のため、そして、セメント不足もあり、遅れがちですが、新しい教室に夢を馳せている私共です。

    故・シスター深堀清子の略歴
    1945年9月26日韓国仁川で生まれる、父方の祖母は明治初年鹿児島沖に流された、キリシタンの1人であった。
    1964年4月30日ナミュール・ノートルダム修道女会入会
    1972年8月25日終生誓撤宣立。約20年にわたって、岡山、高知、徳島、倉敷で今の使徒職に携わる。
    1991年1月ジンバブエ共和国到着。
    1992年プラワヨにある司教センターで奉仕、首都ハラレに移り、ビンセンシオ・ア・パウロ・ソサイティの仕事を手伝いながら「オザナム女性センター」の充実、拡張に専念、貧困婦人の経済的自立を助けるための技術指導に当たる。
    1995年
    1999年5月19日ミサに行く途中、交通事故に遭われたが、奇跡的に一命を取り止め、帰国、療養をする話が出るまでに回復していた矢先、肺炎と急性マラリアを併発。
    1999年6月28日ジンバブエ共和国ハラレで掃天。






    『管区長からの御礼』

    ナミュール・ノートルダム修道女会 日本管区長 鈴木 恵子
     「さて、故シスター深堀清子が9年前にアフリカ南部ジンバブエ共和国へ派遣されて以来、皆様方からお寄せ頂いた物心両面のあたたかいご支援、ならびに、先般の入院お見舞いや多くのお祈りに、故人は、どれほど勇気づけられていたことでございましょう。
     早いもので、去る6月28日の急逝から、すでに1カ月以上が経過してしまいました。
     ここに改めて、長年にわたるお力添えとご厚情に対し、心から御礼申し上げます。誠にありがとうこざいました。
    …シスターが夢みていた「オザナム女性センター」の完成と、そこで学ぶ多くの女性たちの幸せを、従来にもましてお祈りいただければ幸いでございます。
     なお、日本管区では、シスターのお誕生日に追悼ミサを予定いたしております。帰国できる日を心待ちしながら、永遠の都に召されたシスターの安らかな魂のためにお祈り下さいますようお願いいたします。

    日時 1999年9月26日(日)午後1時半
    場所  岡山市天神町6−27 岡山カトリック教会
    8月7日






    『新・会員名簿・数』

    1999年9月1日現在(敬称略)
    新加入 個人 0 法人   1
    会員数 個人 339 法人 1678 賛助 71
    総計 2088






    『新・派遣宣教者ご紹介』


    〜ペルーへ〜 ベリス・メルセス修道女会 真神 シゲ
    〜ペルーへ〜 ベリス・メルセス修道女会 真神 シゲ


    〜ブラジルへ〜 大阪聖ヨゼフ宣教修道女会 福田 幸子
    〜ブラジルへ〜 大阪聖ヨゼフ宣教修道女会 福田 幸子


    〜パキスタンへ〜 マリアの宣教者フランシスコ修道会 岡野 美弓
    〜パキスタンへ〜 マリアの宣教者フランシスコ修道会 岡野 美弓






    『パラオからのお願い』

    カトリック信徒宣教者全 吉井 恭子
     (パラオ共和国環境保護委員会ボランティア)
     「使用済み危ないバッテリーの処理に因っています」。
     パラオは、日本から南に3,000km、太平洋上に浮ぶ人口17,000人の小さな島国です。
     私達は今、使用済みのバッテリーの処理に苦慮しています。公共交通機関のないパラオでは約1万台の自動車と約300のスピードポートが利用されており、これらからばう大な使用済みバッテリーが排出されています。そしてこれらは海沿いのゴミ捨場に捨てられるか、置き去りにされています。われわれ環境保護委員会では1995年から使用済みバッテリーの回収を始めました。現在、回収済みバッテリーは約2000個倉庫に保管したままです。自力で国外へ持ち出し処理しようとすると約500万円かかります。お願いというのは、@バッテリーを安全に処理することを指導して下さる方を派遣して下さるか、A他に何か、グッドアイディアはないか、あったらご教示下さいということです。

    連絡先は
    〒135−8585 東京都江東区潮見2−10−10
    日本カトリック会館・カトリック中央協議会
    国際協力委員会 カトリック信徒宣教者会
    TelO3−5632−4480FAXO3−5632−7920です。


    • 「海外宣教者を支援する会」宛のFAX番号が変更になりました。送信の時、ご注意下さい。 (旧)03(5632)4465
      (薪)03(5632)7920






    『編集後記』

     訃報は、突然に訪れるものです。ジンバブエで宣教に当られていたSr深堀清子さんが急逝されたという知らせが、編集部に飛び込んで来たのは、今号(68号)の編集にとりかかろうとしていた矢先でした。
     Sr深堀の所属する、ナミュール・ノートルダム修道女会日本管区の鈴木恵子管区長のご厚意により、同管区長宛に届いたジンバブエの現状報告書(多分、生前、最後のお便り)を公開させて頂さ、Sr深堀を偲ぶよすがと致したいと思います。
     日本を含む文明的な社会を後に、荒漠たる世界の僻地に赴いて、主の栄光を伝え、宣教することは、至難の業で、多くの宣教者の聖なる業の遂行には、自らが出来ぬだけに、心から頭の下がる思いです。
     宣教中に、病で、事故で、あるいはテロリズムの銃弾に倒れた宣教者達は、主の教えに殉じた方々だと思い、み魂の安らかならんことをお祈り致します。
     さらに、皆様方のご健康を祈りつつ、「きずな」68号をお手許にお届け致します。(山鳥)