『ザ・メッセージ』(海外短信)
『ECHO』(宮崎・富山和子)
(横浜市・梶山美知子)
(沖縄・具志川市・翁長美以子)
『帰天』故・シスター 深堀 清子 (ナミュール・ノートルダム修道女会) 於:ジンバブエ アフリカ・ジンバブエで宣教に従事されていた、ナミュール・ノートルダム修道女会の、シスター深堀清子さんが、去る6月28日、ジンバブエ共和国ハラレで、肺炎と急性マラリアを併発、帰天された。58歳。 今年の3月、Sr深堀から日本の同鈴木恵子管区長宛に届いた、ジンバブエの実情を報告した手紙が、多分最後の通信だと思われるので、同管区長のご好意によって紹介する。 …さて、こちらジンバブエは、もうどうなることやらの不況です。コンゴ一に費すお金は莫大で、多くの意味を含めて、爆発寸前を感じさせられるこの頃です。弱い人、貧しい人にとっては苦しい状態です。今年の雨季は早々と11月からスタートし、大喜びでしたが、2月になっても降り止まず、大豊作を期待して植えたメイズが黄色になって来ています。ハラレのダムは、いずれも100%オーバーフローです。 私共のセンターは、昨年47名の婦人連でスタートし、1年コースで終了して卒業証書を受けたのは36名でした。終了式の日、ドレスメーキングの人達は、自分たちの作品を着て、ウェルカムダンス・ファッションショーをしました。神父様やシスター達、それに婦人連の家族で約100名のお客様、そして、ダンサー(婦人たち)、野外でしますから、雨が降らないで欲しいと、皆で祈っていたのでした。その願いが聞き入れられて、曇りでしたが、降らずに、賑やかな、音楽のアフリカンダンス・ファッションショーを無事終ることが出来ました。 クッキングのクラスの人達は、手作りパン、ピザ、サラダ、クッキーを作っておもてなしをし、お客様に大変喜ばれ、和やかな、楽しい1日でした。 私達のウィメンズ・トレーニングセンターでは、昨年はもう1つ大きなニュースがありました。日本の多くの方々のご好意により、私共の古く、汚かった1つだけのお手洗いを改造、明るい椅麗なお手洗2つが、もうすぐ完成することになっています。それと、ドレスメーキングのクラスが手狭になったのと、編物機のクラスの希望者があり、もう1つ教室があったら…と思いあぐね、一度日本大使館を厚かましく、しかし、遠慮深く(?)訪ねました。 長いプロセスがありましたが、理解して下さり、希望を叶えて下さることになり12月に契約を交わし、先月、チェックを受けました。 10月から工事をスタートしましたが、大雨のため、そして、セメント不足もあり、遅れがちですが、新しい教室に夢を馳せている私共です。
『管区長からの御礼』ナミュール・ノートルダム修道女会 日本管区長 鈴木 恵子
「さて、故シスター深堀清子が9年前にアフリカ南部ジンバブエ共和国へ派遣されて以来、皆様方からお寄せ頂いた物心両面のあたたかいご支援、ならびに、先般の入院お見舞いや多くのお祈りに、故人は、どれほど勇気づけられていたことでございましょう。
早いもので、去る6月28日の急逝から、すでに1カ月以上が経過してしまいました。 ここに改めて、長年にわたるお力添えとご厚情に対し、心から御礼申し上げます。誠にありがとうこざいました。 …シスターが夢みていた「オザナム女性センター」の完成と、そこで学ぶ多くの女性たちの幸せを、従来にもましてお祈りいただければ幸いでございます。 なお、日本管区では、シスターのお誕生日に追悼ミサを予定いたしております。帰国できる日を心待ちしながら、永遠の都に召されたシスターの安らかな魂のためにお祈り下さいますようお願いいたします。 場所 岡山市天神町6−27 岡山カトリック教会 8月7日
『新・会員名簿・数』1999年9月1日現在(敬称略)新加入 個人 0 法人 1 会員数 個人 339 法人 1678 賛助 71 総計 2088 『新・派遣宣教者ご紹介』〜ペルーへ〜 ベリス・メルセス修道女会 真神 シゲ 〜ブラジルへ〜 大阪聖ヨゼフ宣教修道女会 福田 幸子 〜パキスタンへ〜 マリアの宣教者フランシスコ修道会 岡野 美弓 『パラオからのお願い』カトリック信徒宣教者全 吉井 恭子
(パラオ共和国環境保護委員会ボランティア)
「使用済み危ないバッテリーの処理に因っています」。 パラオは、日本から南に3,000km、太平洋上に浮ぶ人口17,000人の小さな島国です。 私達は今、使用済みのバッテリーの処理に苦慮しています。公共交通機関のないパラオでは約1万台の自動車と約300のスピードポートが利用されており、これらからばう大な使用済みバッテリーが排出されています。そしてこれらは海沿いのゴミ捨場に捨てられるか、置き去りにされています。われわれ環境保護委員会では1995年から使用済みバッテリーの回収を始めました。現在、回収済みバッテリーは約2000個倉庫に保管したままです。自力で国外へ持ち出し処理しようとすると約500万円かかります。お願いというのは、@バッテリーを安全に処理することを指導して下さる方を派遣して下さるか、A他に何か、グッドアイディアはないか、あったらご教示下さいということです。 連絡先は 〒135−8585 東京都江東区潮見2−10−10 日本カトリック会館・カトリック中央協議会 国際協力委員会 カトリック信徒宣教者会 TelO3−5632−4480FAXO3−5632−7920です。
『編集後記』訃報は、突然に訪れるものです。ジンバブエで宣教に当られていたSr深堀清子さんが急逝されたという知らせが、編集部に飛び込んで来たのは、今号(68号)の編集にとりかかろうとしていた矢先でした。Sr深堀の所属する、ナミュール・ノートルダム修道女会日本管区の鈴木恵子管区長のご厚意により、同管区長宛に届いたジンバブエの現状報告書(多分、生前、最後のお便り)を公開させて頂さ、Sr深堀を偲ぶよすがと致したいと思います。 日本を含む文明的な社会を後に、荒漠たる世界の僻地に赴いて、主の栄光を伝え、宣教することは、至難の業で、多くの宣教者の聖なる業の遂行には、自らが出来ぬだけに、心から頭の下がる思いです。 宣教中に、病で、事故で、あるいはテロリズムの銃弾に倒れた宣教者達は、主の教えに殉じた方々だと思い、み魂の安らかならんことをお祈り致します。 さらに、皆様方のご健康を祈りつつ、「きずな」68号をお手許にお届け致します。(山鳥) |