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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『ザ・メッセージ』

 (海外短信)
  • 先日は、カレンダーと手帳を…有り難うございました。日本の香りのするものは、なんでも懐かしく、嬉しく思えるのは不思議な気がします。 こちら、ブラジルの北(パラ州カスタエアーウ)は、雨期で、毎日、バケツを引っくり返したような大雨が降りますが、蒸し暑い毎日です。 私達、ヨゼフ会員四名は、病気知らずで、感謝のうちに元気に過ごさせて戴いております。毎朝八時に、牛の群れが草を食みながら大行進。人も馬車も一時静止。長閑な、平和の日々ですが、貧しさは、重く、人々の背にのしかかっています。明日よりも今日に生きるのに、精一杯です。
    (ブラジル・聖ヨゼフ宣教修道女会カスタエアーウ修道院 津田久子 田口ミツエ 小池順子 馬場美保)
  • 名簿有り難うございました。……私の勉強も終わりに近づき、四月半ばから五月半ばまで、一カ月の霊操で、コースが終わります。 その後は、再びフィリピンに派遣されることになっています。
    (アメリカ・聖母訪問会 山下正子)
  • 私達(フランス人姉妹と私)は、四十八世帯のイスラム教徒の住むアパートに居ます。アルジェリア人が大半でアルジェリアの大変な状況の中で、彼らは、家族への心配で、眠れない日々を過ごして居ます。……「一日も早い平和を!」それが、皆の心からの叫びです。
    (フランス・イエスの小さい姉妹の友愛会・笹森繁子)
  • ……いつも暖かいご支援を頂いていますこと、心より御礼申し上げます。……物質文明に心惹かれ、宗教心の薄れている多くの人々の中にあっても、熱心に教会活動に参加している若者、信徒の方々を知り、勇気づけられ、宣教に励んでいます。
    (ドイツ・宮崎カリタス修道女会 上村清春)
  • ……さる二月九日に、ここアモレイラで、総長出席のもと、二人の初誓願式があり、ブラジルでは、十八名の誓願者となりました。それぞれ、勉強や宣教活動に励んでおります。ここでは、貧しい子供たちの保育所で三名、日本語学校で一名、その他、教会奉仕に努めております。
    (ブラジル・長崎純心聖母会 宇田ハツエ)
  • ……この度も、また、沢山の衣類をお送り頂き、本当に有り難うございました。こちらは、今から冬に向かいますので、衣類の施しを求め来る人も多くなります。沢山の方を喜ばすことが出来ますので喜んでいます。
    (ブラジル・長崎純心聖母会 浜本アサノ)
  • ……「名簿」有り難うございました。「きずな」も、各号興味深く、読ませて頂いております。……「きずな」にて、海外で活躍されているシスター方、司祭方、信徒の方のご報告を読む度に、カトリック国のポーランドで、のんびり過ごして居る我が身を反省しています。
    (ポーランド・汚れなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会 小峰静江)
  • ……待ちに待ったカトリック手帳など、二月中旬タピライに到着、大喜び致しました。……今年は、もう、ご縁がないのかしらと思っていましたので、喜びも一人、老骨に鞭打って歩く私にとってこの手帳は、何よりの伴侶となってくれています。
    (ブラジル・タピライのカテキスタ会 野田芳子)
    口……私も、首都ンジャナメに来て、一年余、月日が過ぎるのの早いのに驚いています。今年も二月二十二、二十三日、ガール・スカウト達は、創立者の祝日にキャンプをしました。ンジャメナの五小教区が合同で、三百余名が集い、歌い、踊り、笑い、祈り、競技やテアートル・ゲーム等をして、楽しい日を過ごし、皆、大喜びでした。
    (チャド・ショファイユの幼きイエズス修道会 有薗順子)
  • カーニバルで華やいだ町も、一時の実の残骸を残し、元の静けさに戻っています。……ボリビアは、雨の多い時期で、毎日のように雨が降り、農作物にかなりの被害が出ています。……カレンダーを有り難うございました。
    (ボリビア・扶助者聖母会 小浜静子 漢那和子)
  • この度は、きずな″を有り難うございました。封を切りながら一体何かしら?と思いましたら、久しぶりに見るきずな″……こんな私のところまで……と感激、復活祭の喜びの中で読ませて頂きました。
    (フィリピン・ショファイユの幼きイエズス修道会 松村靖子)
  • ……ソロモン島よりお便りします。私達は、一九九五年十月に、サレジオ会員として、戦前、戦後、日本と深い関係にある、この島に来ました。ソロモン島は、まだ開発が進まず、独立国になって約三十年、教育、医療面でも、まだまだです。……宗教的には、キリスト教が六十%、うちカトリック信者は約二十八%です。 「きずな」を送って頂き、宣教者として絆″となる日を楽しみにしています。
    (ソロモン・サレジオ会 ブラザー田中行広)






『ECHO』

  • きずな″いつも有り難うございます。時期になるとソワソワして、新聞受けに見に行く私です。このきずな″が私にとって、どんなに貴重な存在であるか……とにかく、この天下太平?のムードの中の私たちは、時々、活を入れる必要が有るようです。この大役をきずな″が果たしてくれています。
    (熊本市 奥村フサエ)
  • ……皆々様の、たゆまぬご努力に感謝しいたします。ご健康を心からお祈りいたします。
    (川崎市 安藤豊)
  • 皆様の活躍を知る度に、小生も、もう少し頑張らなくてはと思っています。
    (沖縄 波平宏)
  • 四旬節中の小さなお捧げの一部が、お役に立つことが出来れば幸いです。ご活躍をお祈り申し上げます。
    (鹿児島川内市 長崎純心聖母会・川内天辰修道院)
  • ……私のしている事は、「きずな」に載っている方々に比べると、本当に小さなものですが、今年も、続けさせて頂たいと思います。 今年も、よろしくお願い致します。
    (鹿児島熊毛郡中種子町 市村和子)
  • ……主人、十二月十一日、八十四才九カ月の生涯を終わりました。 与えられた私の人生を、これからも、主の思召しのままになりますようにと祈りつづけて行きたいと思います。皆様の上に神様のお恵みを……。
    (札幌市 渡辺知栄子)
  • ……海外の、すばらしい宣教者の皆様の上に、神の愛が輝いているような気がします。
    (沖縄具志川市 翁長美以子)
  • ……海外で、困難の中、ご活躍の皆々様の上に、主の恵み豊かでありますよう、祈りつつ……
    (東京・世田谷 乳井久子)
  • 「きずな」五十八号、ご送付有り難うございました。ご活躍とご清栄をお祈りいたします。
    (埼玉上福岡市 杉岡三千雄)
  • ……世界各地にいつ解決するかも分からない紛争、飢え、難民問題のニュースに、微力さを痛感する日々でございます。そのような中で、私どものボリビア宣教に、貴重なご支援を賜りまして誠に有り難うございました。……有効に使わせて頂くよう、現地の姉妹たちに、届けるようにいたします。
    (扶助者聖母会 武石聡子)






    『ニカラグア、そして「希望の家」をこれからも、よろしくお願いします!』

    ベリス・メルセス宣教修道女会 弘田しずえ
     これまで、メキシコをベースにニカラグア、グアテマラで活動していましたが、この二月中旬、ローマに任地が変わりました。
    一時帰国したのを機に、いつも支援して下さっている方々にお礼を申し上げ、同時に、変わらぬご支援をお願いしたいと思います。
     海外に居て、日本からの「絆」を受け取ることは、本当に嬉しいものです。日本に居れば、あらゆる情報が溢れていますが、中米ニカラグアでは、情報だけでなく、何もないんです。私は常々、人のつながりが、国際化の始まりと考えていますが、「絆」はそれをつなぐ大切な手段だと思っています。
     ニカラグアは、メキシコより少し南、人口四ナ目方人の小国です。
     一九七九年まで五十年以上も、軍事独裁政権下にありました。イギリスの植民地だった大西洋側は、先住民も住んでいますが、中央部は森林地帯、太平洋側は、スペインの植民地で、どんどん混血が進み、先住民は殆ど居なくて、言葉も消えてしまっています。
     コロンブスの新大陸発見以来の五百年問で、中・南米は、すべてカトリックの国に、そして、ブラジルを除いて、すべての国でスペイン語が話されているというのも、考えてみれば、異常なことと言えます。
     サンディニスタ民族解放戦線による革命が成功し、教育や医療が無料となり、六カ月の識字教育で識字率五十%に、また、予防としての医療を受けられるようになり、それまで多かった小児麻痺などは、短期間のうちに克服されました。この革命は、十代の若者が多かったせいか、農業政策が後手に回ることが多かったのです。自作農を作らず、プランテーションで、単一作物を作ることは、作ったものを自分たちが口に出来ない上、暴落の危険も学んでいます。
     一年半後、アメリカが仕掛けたコントラ戦争が起こり、七万人が死にました。本当にいろいろなことがあって、社会は大混乱。女性たちは、夫や息子を失って、希望が持てなくなりました。その後も政権が変わったりしましたが、経済情勢は一向によくなりません。
     さて、一九九一年のある日、エルビエホ(人口七万の地方都市)のシスターの家に、二人の、障害を持った女性が訪ねてきて、何かをしたいので、力を貸してほしいと言ってきました。調べてみると、近辺に、五十人くらいの、知的、身体的に、障害を持った女性が居ることが分かりました。日本と異なり、小児麻痺を患った女性が多く、また、大半は、読み書きが出来ないのです。でも、毎日集まるようになり、何か収入に結びつく物を作ることになりました。
     はじめ、ピニャー夕(クリスマスや祝日用のキャンディなど入れた小さな包み)を作ったのです。(でも)貧しい食生活をしている人が多い所では、それほど売れる当てもない。三食食べてない人がピニャー夕を買うわけがありません。いろいろ知恵をしぼって、ようやく、カード作りに落ち着きました。はじめは、大使館関係を中心に売っておりましたが、昨年、日本の国際協力委員会で五百部買って頂いたことは、本当に励みになりました。
     また、東京のある女性からの多額の寄付によって、思いの外いい家が借りられました。『カーサ・エスペランサ(希望の家)』と、名付けたこの家には、毎日、二十人くらいの女性が通って来ます。十代から四十代の、車椅子、松葉杖ありで、誰もが、貧しい上に、精神的、肉体的にも重荷を背負っている女性ばかりです。でも、皆、明るく、一生懸命仕事をしています。
     大変、悲しい事もありました。一九九五年八月、グアテマラ航空機が、エルサルバドルで墜落、前年から希望の家のお世話役のスペイン人のシスターが、亡くなってしまったのです。その後、再び、スペインから、シスターマリア・ホセが来て、頑張っています。
     カードは一組六枚で三百円(次回発送分から四百円)で、草木の葉を一枚ずつカラーインクをつけて、葉書大のカードに押します。一組三ドルで売り、二ドルは作った人にすぐ支払う。一ドルは材料費になります。封筒も何もかも手作りで、心を込めて、一人で、一日一組(六枚)作っていますが、同じものはありません。
     カードが売れなければ「希望の家」は続けていけない。これは、本当に、命に繋がっているのです。初めて来た人には、まず、手を洗って、紙を汚さないようにすることから教えます。この仕事をすることで、(自分達の居る)エルビエホしか知らない彼女たちにとって、日本などとの関わりによる彼女達の世界も広がったと言えます。どうか、『希望の家』の女性達に思いを馳せて頂き、引き続きご支援下さいますようお願い申し上げます。
    (五月十四日・東京四谷・SJハウスに於ける報告会の報告要旨・文責編集部)






    『海外派遣新宣教者紹介』

     (敬称略)
    コングレガシオン・ド・ノートルダム 島崎すゑこ 〜パラグアイへ〜
    コングレガシオン・ド・ノートルダム 島崎すゑこ 〜パラグアイへ〜


    コングレガシオン・ド・ノートルダム 峰敬子 〜パラグアイへ〜
    コングレガシオン・ド・ノートルダム 峰敬子 〜パラグアイへ〜


    カトリック信徒宣教者会 押久保暁子 〜フィリピンへ〜
    カトリック信徒宣教者会 押久保暁子 〜フィリピンへ〜






    『会員数』

    (個人・法人・賛助) 計三、〇九八






    『編集後記に変えて…』

     「目に青葉…」の、開放的な季節を迎えても、何故か、心はれぬ思いが残るのは、最近のペルー人質事件、内戦のザイール、二千人を越す死者の出た、イランの震災など、世界の各地で起こった、暗い事件のせいでしょうか。「きずな」を通じて、それらの地域で、宣教に献身しておられる方々のご無事と、神の恩寵を祈らずにはおれません。会員の方々から送られるお便りに、きずな″の連帯の強さを感じつつ、この号をお届けします。
    (山)