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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『南米』

ブラジル パラグアイ





『暖かい荷物をありがとう』

〜ブラジル〜
ベタニア修道女会 木村 依子
 お荷物、ありがとうございました。6月19日、6個届きました。
丁度、6月末にバザーを催す予定でしたので、早速バザーに使わせて頂きました。今、クレッシュの留守番にロンドリーナに来ています。
Sr フェリチア
 ブラジルは秋が大変暑く、6月に入って一雨ごとに冬が、寒さと共に、飛ぶように走って来ました。一足飛びという感じです。気候に憤れておりませんので、人一倍、暑さ、寒さを厳しく感じます。
 二、三日前から、湯タンポのお世話になっています。この度は、たくさんのお荷物、ありがとうございました。Sr松本が居りませんが、皆で力を合せ、バザーを行っております。
真野 玲子
 寒いブラジルから、神の暖かい心を感じながら申し上げます。
 今朝の温度は5度くらいまで下りました。しかし、皆様から送られて来ました暖かい心に励まされ、貧しい人々と日本の皆様の心との橋渡しの役を、させて頂いています。
松浦 和子
 …小さい子供たちの上に、運ばれた品々の上にこめられた御心が、主の御手を通して、働かれるのことが出来る感動を溢れさせてす。「主が、あなたに報いて下さるように」…ブラジルの人々が、感謝を込めて言うのが、よく分ります。
原 ワカ
 この度は、また、お荷物をありがとうございました。ほんとうに、多くの方々に支えられて、ブラジルでの仕事がなされていくのだ〜と、ひしひしと感じています。






『恵送の本、無事手許に』

〜パラグアイ〜
聖霊奉侍布教修道女会 伊藤 伎余子
 …過日は、沢山のご本…本当にありがとうございました。5月はじめ無事、手許に届きました。…以前、お送り頂きました名作の小絵本(アニメ)、4クラスに分けて読むことが出来、とても、子供たちにとって、為になりました。夢の世界へと子供たちを誘ってくれます。幼稚園児は、運動会も晴天に恵まれて、悪性の風邪が流行する中、なんとか免れて参加し、おじいさん、おばあさん、家族で楽しく一日を過しました。






『アフリカ』

シエラレオネ チャド ザイール





『ご難続きの、ルンサ・ミッション』

〜シエラレオネ〜
御聖体の宣教クララ修道会 根岸美智子・白幡和子
…国連の調査結果が今年も発表されましたが、またまた、シェラレオネは世界の最低貪乏国のレッテルを更新しました。このような状態ですので、政府は国家公務員に払う給料がありません…このため今回のコンテナも最初は全額課税を強いられましたが、一週間、関係各省に陳情し、やっと10%課税にして頂きました。…雨期になりましたので、早速、ルンサでは「シスター傘を下さい」という手紙が先生たちから来ていました。このように、コンテナの物資は引っばり凧です。一九九三年は、こちらルンサのミッションにとっては、災難つづき(でした)。4月1日には、愛する司祭、ステファニ師の急死、自動車事故で、2人のシスターが4週間の怪我、二人の宣教師の病気で人手不足。そして5月に入り、大きな交通事故でイタリア人のお客様が即死、アントニオ神父とシスターローズメリー校長重傷入院。そして教会の十字架に落雷、ミッションの発電機を壊し、幼稚園と教会のタンク大破壊等々……。
 小学校は、あと5週間で休暇に入りますが、まだ、50人余りが、授業料を払っていません。年額三千レオン、ドルにして5ドルぐらいですが、払えない子が居るのです。十人ぐらいはその理由で、二学期から学校に来ていません。小学生は殆ど、給食目当てに登校して来るようなもので、とくに低学年は、勉強(のこと)など、余り考えないようです。…公用語の英語の力を伸ばすため、金曜ごとにテストをし、上位のクラスに学年ごとに二つづつ、ごほうびとして、日本から送って頂いたお人形を貸して、皆で遊ぶようにしました。
 自分のお人形など、持ったことのない子供たちですから、皆で、代りばんこに抱っこして「マイ・ベイビー、マイ・ベイビー」と大喜びです。この2カ月はマンゴの季節で、小さな手で顔中マンゴだらけにして食べています。…雨期に入って、病気の子供たちが増えています。学校のオフィスにも、高熱で来る子が後を絶ちませんし…校庭の草むらに横たわっている子も……。近くのカトリック病院でも、毎日、とくに子供が亡くなっています。……。(6月2日)






『忘れられた戟争″の難民たち』

御聖体の宣教クララ修道会 鶴田 順子
 日本を3月に出たコンテナが届きました。5月30日、私の居るマベッセネへ何個か送られて来ました。ありがとうございました。
 ルンサからマベッセネまで車で15分の距離です。今回のコンテナ引き取りは、とても難しい状態だったようです。
 政情不安定のために、要求されることがくるくる変るようです。
 シエラレオネは戦争状態で、多数の難民が居ます。ソマリアや、旧ユーゴスラヴィアなど、よく知られていますが、リベリアを中心にした西アフリカの悲惨な戦争は忘れられています。何百万の人々が殺され、難民となっているか分りません。忘れられた戦争″という題で、英文の雑誌にのりました。直接、人々の状態が見えるので、あまりの悲惨さ″が悲惨と映らない程です。…とくに、妊産婦、乳幼児は、もっとも犠牲になっているとみられます。
 今年の乾季から雨季へと変る5月は、とても暑い、湿気の多い時で、沢山の人々が、気管支炎、マラリア、インフルエンザ、下痢で病院へ来ます。私もその一人になり、患者さんたちから、オッシャ″という同情の言葉をかけられています。異常な気候で、ある日は物猛い暑さで、眠れない日々が続き…また、急に冷えて雨になったりします。とくに、難民の人々は、とても苦しんでいます。
(6月4日)

マベッセネ村の結婚式で
マベッセネ村の結婚式で






『主都は死の町…″』

〜チャド〜
ショファイユの幼きイエズス修道会 永瀬 小夜子
…主都ウン・シャメナは今日死の町″。事務所、銀行、その他、市場全部が動きを止めます。…これに従わないと…要注意で…チャドの第二の都会で、十日前に暴動が起り、その波紋の広がりは…噂は噂を呼び…旧役員が殺され…上司に辞任命令が出て、新しい人が入所したのに、前任者が動かず…銃を使って死者続出……。
 チャドを管轄しているガボン日本大使館の方が心配して、チャドのフランス大使館に、日本人の保護を願い出して下さっていることもあり、よく、フランス大使館から「本日は外出を控えて下さい。どこどこに危険信号が出ています」と教えて下さいます。
 先日から、車に放火する破壊行為がマンフェスタシオンの通りでよくあり、明日は、私たちの家の前へとの知らせで、少し遠くへ隠しに行き(ました)おかげで、どこにも動きがとれず、黙想。常日頃、時間がなかったりして放っておいた本を引張り出し、さては大掃除をして…とやっている間に、三日間が終り、何事もなく…一息ついてといったところです。
…先日、チャドの神父様が兵隊に尋問されて、フランス語で返事したところ、チャジアンなのに言葉が違うと、ナイフであちこち刺され、傷ついたまま、道に放っておかれるという事件が起りました。
(今)リビアと国境線問題が再発していますが、問題は思ったより、深い傷として残ったようです。






『今、チャドより』

援助修道会 天野 洋子
…チャド・ジャメナ市より東五百Km奥地、国の中央部にある山岳地帯のゲラ地方、原住民約15,000人のモンゴの町での私達の働きの場は、医療、信徒養成、衛生指導者養成、識字学校教師養成、農業指導者養成、学生寮の運営と指導、小学校の奉仕などです。
 チャドは5月末より、本格的な雨期に入っています。乾ききった大地からも生命の息吹が芽生える希望をもって、農村の人々は種まきに精を出しています。チャド独立後初の国民会議が開かれ、開会式には、大統領と前大統領が、非暴力による対話デモクラシー宣言をして、武器を燃やしました。(しかし)この会期中にも、チャドの南カメルーンの国境付近の3村が焼き打ちされたと報じています。
 今年も1月中旬から公務員がストライキに入っています。民衆は以前にも増して、政治、経済ともに苦境の中におかれています。
 私は、モンゴ女子小学校に新設された課外活動としての、図工教室担当ですが、この国の教育が立ち遅れてゆく現状を、身に泌みて感じます。…30年前に緑豊かだったこの大地も…砂漠化が進み、生命の水が減少し、現地の人々の生活状況は厳しいものです。…このような生活環境下で、多くの男性は外国や都会へ出稼ぎに出ることが夢となっています。…しかし、知的教育を受けた人々の失業者の溢れるジャメナへ出ることは、決して易しくないと思います。むしろこの地に留まって、…部族間の壁を取り払い…武器を捨て…生活向上と開発に工夫し、緑の回復に向う姿勢こそ望まれています。

チャド〜穀物を石でこなす子供たち〜 Sr天野
チャド〜穀物を石でこなす子供たち〜 Sr天野






『4人の現地司祭誕生』

ショファイユの幼きイエズス修道会 平 静代
 初めてお便り致します。私は5月31日、雨期に入ったチャドに第一歩を踏み出し、2カ月が過ぎようとしています。…6月には雨が降らず、雨期の初めに植付した作物の成長が遅れています。
…相変らず、政府の給与不払いから教職員のストが、一年半も続き、学校は閉鎖され、子供たちは大切な学ぶ場″ 学ぶ時″を失なっています。…ところで、ショファイユの幼きイエズス修道会の2つの支部のあるドバ教区は設立5年目、今年は4人の現地司祭が誕生し、教会は活気に充ちています。私も一日も早く土地に憤れ、人々の中に腰をおろしたいと願っています。さて、日本人は現在6名になり、さらに10月に一姉妹が加わることになっており、新年度に向って、歩み出そうとしています。
(93・7・22)






『略奪ほしいまゝの施設の惨状』

〜ザイール〜
マリアの宣教者フランシスコ修道会 中村 寛子
大変時期はずれになってしまったのですが、最近受け取った絆″で、「会」が発足して10年になったことを知りました。…この10年間、私も大きな体験をし、アフリカのアンゴラとザイールという2つの国で働く恵みを頂き、とくにアンゴラでのゲリラの捕虜生活は、貴重な体験でした。今、他のアフリカ諸国と同じように、独裁制から民主制への過渡期の中で、ザイール国民と共に生みの苦しみを味わっています。
一九九〇年に…手術したこともあって、一年半、日本に留まり、いざ出発という時に、一九九一年、首都のキンシャサから始まり…各地に飛火した軍隊、市民の大々的な略奪で、殆どの外国人、宣教者が国外退去、大使館も引揚げてしまいました。
 ようやく、ザイールに再入国したのは、一九九二年一月でした。
 日本を出発する前…身障児センターのために多額の寄付を頂き、チャリティコンサートもして頂けたので、障害児の整具、車椅子等、一人々々の状態が改善できると張り切っていましたが、帰って、センターに立って、略奪が想像以上の有様に言葉もありませんでした。
全部盗られ、残っているのは建物、壁だけ。机、戸棚、扉、洗面台、電気設備…天井まで剥がされ、持っていかれていました。
 それでも、授業は再開され、何もない中で子供達は、床に坐って勉強しています。
(一九九三・六・二〇 ザイール・キサンガニ市)








『ヴァチカン放送で宣教者のたより″を放送』

 ラジオ・ヴァチカンは、今年4月30日から、日本向けの放送で、新番組「宣教者のたより」の放送を開始した。
 第1回放送(4月30日午前6時30分〜)では、きずな″に掲載された。アフリカ・チャドに派遣されているSr有薗順子(ショファイユの幼きイエズス修道会)「婦人への自立援助」
 ●Sr永瀬小夜子(ショファイユの幼きイエズス修道会)「厳しい登録制度」(92.3.1発行、38号)、シエラレオネ派遣のSr白幡和子(御聖体の宣教クララ修道会)「片手で抱えられる小さな遺体」(93.6.1発行、43号)●Sr根岸美智子(御聖体の宣教クララ修道会)「日本製品、アリガト」(92.3.1発行、38号)、ジンバブエ派遣●Sr伊東千秋(ナミュール・ノートルダム修道女会)「アフリカ・シノドス〜アフリカの教会と福音宣教」(92.3.1発行、38号)●Sr深堀清子(ナミュール・ノートルダム修道女会)「森の動物も人も同じ水」(92.3.1発行、38号)のレポートが放送された。なお、この新番組「宣教者のたより」は、第5木曜日に放送の予定。バチカン放送の放送時間は午前6時30分、午後10時15分。