『ECHO』『きずな″発送のお手伝いをして』会員高木美代子
「この本、とてもいいわよ」と娘に勧められて、何気なく読みはじめた「小さなマザーテレサたち」。一気に読み終り、突き上げられるというか、じつとしていられない何かを感じました。このシスター方の働きが、「すばらしい」の一言だけでは言い表わすことのできない、尊いものと思いました。神様のすばらしいご計画であり、また、このご計画がすべて祝福されていて、神様が共に居て下さるのだと感じました。そうでないと、人間の考えだけでは、とても乗り越えることの出来ない困難がありますから…。
何か、私に出来ることはないかと思いながら祈っておりました。 そして、やっと(?)「海外宣教者を支援する会」の方で、「きずな」の発送のお手伝いがあることがわかり、九月三日、はじめて参加させて頂きました。およそ三千部を国内外に年四回発送されるそうです。十人ぐらいの方が、まず、はじめに「きずな」を三つに折ります。(折る時に、なんと、かまぼこ板で、キュッと折り目をつけて折る工夫をされていました)。机の上に「きずな」の三つ折の山が出来、向いに座っている人が見えなくなる程でした。 途中、お昼休みに食事と、食後の美味しいお菓子を和気あいあいと頂き、また、作業の再開です。およそ折り終ると封筒に入れます。 その間、皆さんの手は(ついでにお口もク)全く休まらず、手際の良いことに吃驚しておりました。 私のお手伝いは小さな、小さなものですが、お仲間に入れて頂いた喜びと共に、世界の各地で働いておられるシスター方に思いを馳せ、どうぞ、お体に充分お気をつけられて…と祈らずにはおられませんでした。 『ザイール身障児のためのチャリティ「歌の会」』マリアの宣教者フランシスコ修道会 斉藤ハツエ
ザイールで苦しむ身障児たちへ、支援の手を差しのべようという「ザイール身障児のための、チャリティ歌の会」が、十月二十七日午後二時から、東京の聖母女子短大講堂で開かれました。
この会は、さきに、ザイールから一時帰国したシスター中村寛子(マリアの宣教者フランシスコ修道会)が、東京・世田谷の瀬田教会で、ザイールの現状を報告した際に、その講演を聞いた、瀬田教会の信者で、声楽家の古田駒子さんが、自分たちの手で、ザイールの身障児たちのために何か出来ないかと考え、お弟子さんたちと相談して、今回の「歌の会」を開く運びになったものです。(「海外宣教者を支援する会」後援)当日、あいにくの雨、悪天候でしたが、会場の二五〇の座席は、ほぼ満席の状態で、人々の関心の高さを物語っていました。 「会」は三部構成でしたが、各構成ごとに流れる美しいハーモニーとその歌声は、人々に大きな感動を与えたようでした。 収益金は、さっそく、ザイールに贈られましたが、その後、伝えられたニュースによりますと、ザイールで、いまなお続く、はげしい内戦のとばっちりを受け、身障児たちの学校は、砲撃を受けて、破壊されてしまったということで、ザイールに想いを馳せるとき、平和は、いまなお遠いことを痛感させ、真の平和が一日も早く、そして子どもたちの幸せを祈らずにはいられませんでした。 ザイール「身障児支援の歌の会」主催の古谷駒子さん 『新派遣宣教者』(敬称略)殉教者ゲオルギオのフランシスコ修道会 石崎桜子 〜ブラジルへ〜 殉教者ゲオルギオのフランシスコ修道会 林七枝 〜ブラジルへ〜 殉教者ゲオルギオのフランシスコ修道会 戸川好子 〜ブラジルへ〜 広島教区 野中泉 〜ブラジルへ〜 マリアの宣教者フランシスコ修道会 平間理子 〜マダガスカルへ〜 援助修道会 天野洋子 〜チャドへ〜 マリアの宣教者フランシスコ修道会 桐野香 〜モーリシャスへ〜 援助マリア修道会 佐藤浩子 〜カメルーンへ〜 会員数(個人・法人)計一七八一 (91・12・1現在) ※編集部から……海外宣教者、支援者、会員の方々のレポートも毎号増え、誌面も充実、皆様のご協力に感謝いたします。とくに、海外からのレポートで、居ながらにして各国の現状が把握でき、大変参考になります。各地の詳報を頂くとともに、寄稿文中の政治批評″に関しては、各国の政治・社会事情るいを考慮し、宣教者の皆様に何らかのパワーによる累が及ばぬよう、編集者の判断により、若干、表現を変えて掲載する場合もあり、ご了承の上、行間の意をお読み下さい。 『この一年、ありがとう』どこかで、何かが、必ず起っていた、この一年でした。世界は、たしかに、今までにない平和″への、大きな波がうねり始めて来た感があります。 しかし、その大きな流れの底流で、インフレが、殺戮(りく)が、貧困、差別などが、今もなお黒く渦巻いているのも事実です。 これらの地に飛び、声なき声″をあげて救いを求める人々のために働いておられる宣教者たちの御はうじ上う労苦を想うとき、豊鏡の国に生きている私たちが、徒らに無為の日々を送っているような気がして申訳ない思いでいっぱいです。 神の栄光のために宣教地で働いておられる方々、そして、彼らに力強い支援を続けて下さっている多くの人々、会員の皆様に、この一年のご協力を、「会」の役員一同、心から感謝申し上げます。 皆さまに、主の恩寵豊かならんことを祈りつつ、「きずな」37号(クリスマス号)をお送りします。よきクリスマスをお迎え下さいますよう…(山鳥) |