『南米』『介護修道院にて』マリアの宣教者フランシスコ修道会 高橋有子
…ニュースを通じ、沢山の方たちの応援を知り、励ましと祈りに支えられていることを感じます。ファゼンダに居りました時、頂いた援助で望みが叶いましたと、シスター・マルガリダより便りを頂きました。ファゼンダでの経済的困難は、長く尾をひいています。…八月のタウパテ、サンパウロも同じように冬が去りつつ…と思いましたら、今日(八月八日)など、夜中、雷雨と風で、日中からかなり冷えています。Casa da Saudeの桜が三分〜五分咲きでした。
もう少しでCampos do Jordasの花見のニュースと思ったら、十月頃でしょうとのことです。 現在、私は介護修道院の看護係です。ヨーロッパ系のシスターが高齢で伏せています。今、こちらで看護しており、専門医が往診に来てくれますので、小病院といったところです。 タウパテの街から約二千人ぐらい、日本へ出稼ぎに行っているようです。(八月八日) 『麻薬患者ら千人が立直る』マリアの宣教者フランシスコ修道会 マルガリタ
…ご支援の軽トラックは、私どものファゼンダの運営を非常に円滑にしてくれました⊥、運搬の燃料も、経済的に大きく助けられております。…一九八二年に始められたこの事業は、経済的に窮地に立たされています。しかし、今までに千人以上の人たちが、アルコール中毒、麻薬中毒から立ち直ることが出来たという、良い結果をもたらし…現在も沢山の人々が来ています。
支援の軽トラックが大活躍(ブラジル・ファゼンダ) 『聖堂……外観は完成したが…』イエズス会 リノ・スクール神父
サンタ・カタリナ州クリチバノス市にあるセルン・ラモス基礎共同体は新しい聖堂を建てています。この植民地には、たくさんの日本人、日系人が居ります。けれども、カトリック者として熱心な人は少数です。
一年間に数回、ここを訪問し、要理の勉強を日系人たちに教え、もっと貧しい田舎の労働者たちの宣教者となり、また、祈りによって、キリスト者として立派に生きられるよう励ましています。 …22×12jの聖堂を建てることは出来ましたが、まだ、聖堂の床、祭壇の裏にある部屋の電気器具の配置、トイレと洗面所、塗装、窓ガラス(など)の仕上げが残っていますが(工事をする)可能性がなく、建築中止というところです…予算が高価で…とうてい…力の及ぶところではありません。 …聖堂が出来れば、日本人、日系人の集会所、要理や聖書の研究の場、キリスト者としての生き方に対する励ましなど、いろいろなことのセンターとして利用したいと思っています。 『日本への出稼ぎが問題化』ベタニア修道女会・ロンドリーナ修道院
…こちら、ロンドリーナは日系人の多い所ですが、日本への出稼ぎのため、多くの人々が日本へと出かけ、家庭問題、責任のポストにある人も(出稼ぎに)出かけるなど企業問題(など)も伺っております。そういうわけで、日本とブラジルは一番遠い所ですが、出稼ぎの人達や、いろいろな点で、近くに感じるようになったのではないでしょうか。ブラジルも、ますますインフレがひどくなる一方で、年に何回も古着バザーなどをして、託児所の資金に当てております。
(八月二十五日) 『スープの鶏の頭足に目をまわし』扶助者聖母会 山口多春子
…ボリビアに来てもうすぐ一年になります。…はじめこそ二五〇〇メートルの高地のコチャバンパで、息苦しくなったり、スープの中Sのニワトリの頭や足に…日をまわしたりしたものの、大きな病気もせず、いたって元気で…おります。日下、サンタクルス州モンテロに住んで、土、日はサンタクルス市内の倉橋神父様の教会のお手伝いや、日本人の方々のご家庭を訪問したり、ストリート・チルドレンの給食をお手伝いしたりしています。…水曜日はモンテロの修道会の学校に、日本人のお嬢さん方が寄宿しているので、午後から、公教要理やお話し合いをしたりしています。
…来年はサンタクルス市内に、ストリート・チルドレンのための家が出来、そこに移り住みます。倉橋神父様は…見ていてもお気の毒になるほど、東奔西走の毎日でいらっしゃいます。 サンファンの方にも月一回伺い、また、ボリビア人の志願者や、シスター方に、週二回、日本の手芸、絵画などを教えています。 土、日曜には市内の病人、老人に御聖体を−(サンタクルス) 毎日給食のパンとジュースを子供たちに〜サンファンで〜 『雨漏りひどい学校』礼拝会 小野さと子
…礼拝会のシスターたちは(ボリビア)サンファンの学校で生徒たちの教育に当っておりますが、うち一人のボリビア人シスターは、小学校の校長の役を持っています。公立校と申しましても、教師に対する給料が国から支給されるのみで、修繕、維持、設備、教材、すべて国の援助なしに、その学校で賄なわなければなりません。父兄が費用を負担していますが、支払わない家族が多く、極度に窮して居ります。なくてはならぬチョークも、色チョークは高いので決して買わず、安い白の悪質(なもの)のみを使用していますが、資金不足でチョークも買えない始末です。
この学校は、幼稚園から高校までで、七七〇名の生徒が居りますので、テスト用紙、原紙、インクは必需品です。 学校は…天井のあちこちに穴があき、雨漏りがひどい(教室)です。サンファンのボリビア人生徒たち、高校まで行く者は、国を発展させるためと熱心に勉学に励んでいます。学校でも、こういう人を育てたいと努力し、教育水準は高い方です。 ※Sr小野は、四年間、ボリビア、サンファンで宣教活動に従事、一九九一年三月に日本に帰国されました。 『医療センターに検査器具が無い!!』フランシスコ会 エマヌエル・加藤神父
…ペルーの政治、社会、そしてとくに経済事情は…フジモリ大統領は努力しておりますが、余り変りありません。もちろん、破産状態にあったペルーの経済、そして一般化されていた不道徳行為を、一挙に改善するのは無理な話だと思います。また、ペルーの場合は、テロ活動がもう川年以上も続いています。悪循環のようですが、これは経済事情の悪さと道徳の低下が困です。最近、日本の3人の技師が殺害されましたが、このような中で起こるべき事が起ってしまったと思います。でも私達日系人は用心しながら、ペルーの貧しい人達のために何かしなければと考えております。
そして、直接、間接にフジモリ氏を支えて行かねば、彼一人に任せてしまえば失敗に終り、折角の努力も水の泡になります。 日系人のカトリック信者の一部は、協力の一環として、エンマヌエルホームという擁護施設と、その地区の貧しい人たちのために、小さな医療センターを建てました。幸いに日本の皆様の経済援助に汲謔チて、この2つの施設の建物は無事完成致しました。そして、擁護施設の方は、ただ今、54人の子供達をペルー人のシスターを通じて世話しております。擁護施設がある地区には、四、五万人の貧しい人達が住んでいますが、この健康管理のために医療センターが建てられました。このセンターは、去年の9月にオープン致しました。 そこに勤めている日系の先生遠と看護婦は、奉仕の精神で安い給料で働いています。いま、とくに必要としていますのは検査室の器具です。…どうしても必要な医療器具(など)は他の所から借りて導入したり(また)50キロ離れた遠い日系の医療センターへまで持って行かねばなりません。 (一九九一年八月二十四日) 『アジア』『現地人の司祭誕生』聖母カテキスタ会 浜谷真佐美
…今日は、喜ばしいニュースを二、三お知らせします。
…今から二年前に、コンフェンツオール会に再度入会した現地人の一司祭、ジョン・パウロ・クリガン神父が、待望の(司祭)叙階を迎えることが出来ました。(師は)北スマトラの山地にカロ族の十一人の兄弟の一人として生まれ、両親、部落全員イスラム教徒。インドネシアではイスラム教(なの)で、両親は、なかなか諦めきれなかったのですが、神父がローマに行ったので、ようやくあきらめたようです。(彼は)四年間、世間で働いて、再度、コンフェンツオールに戻り今はジャカルタで他の司祭と共に、新しい教区を作る予定です。 現地カロ族出身の初の司祭ジョンパウロタリガン神父 『貴重な、大人用おむつカバー』マリアの宣教者フランシスコ修道会 尾山タカヨ
…八月五日、ポール箱四個頂き、おむつカバー百枚(小二十枚)たしかに頂きました。特別養護老人ホームは十月末頃までには完成する予定だそうです。(日本では”養老院″という言葉はもう使いませんが、韓国では養老院(ヤン・ノー・ウォン)と言わないと分らない方々が、まだ、大勢です)。ここ、フランシスコの家にも、病弱老人方が大勢で、おむつカバーは一番必要な品です。
…先日、若いご夫婦が来られて、お姑さんが寝たっきりで、便器を使うたびにぬらして…お世話が難しいが、どこの薬局へ行っても、大人のおむつカバーがないとのこと…「あったら分けて欲しい」と申され、新しいのを二枚差上げたところ、大喜びで帰って行かれました。韓国では、まだ、あのようなゴムがないとのことです…。 |