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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『ザ・メッセージ』

 (海外短信)  (敬称略)
  • ‥日本の秋を想い出しながら、ペンを走らせております。サンボアンガ市のヴィラ・マルガリタ村の電気工事費、確かに受け取りました。…クリスマスには、マルガリタ村に、あかあかと電気がつくことと思います。
    (フィリピン・ベリス・メルセス宣教修道女会 吉屋孝子)
  • 「きずな」28号を落手しました。バチカン放送日本語番組の一つ「世界のどこかで」では、時々「きずな」の宣教者の方のお便りを紹介させて頂いております。リスナーからは、日本人が、自分たちの全く知らない国々で、自分のことをも顧みず、人々のために尽している、こうした宣教者に、驚きと尊敬を表わしたお便りを寄せて来ます。
    (ローマ[バチカン放送日本語課]・聖パウロ女子修道会・岡田春美)
  • 「きずな」27号…受け取りました。いつも、首を長くして待っています。多くの宣教者が、どこの国においても、同じような苦しみ喜びを生きておられるので、大変身近に感じられます。そして、その中には、入会前には同じ教会所属だった方だったり、大学で机を並べて共に勉強した方だったりします。…最近、フィリピンにも諸修道会から派遣されておられるのを知って、心強く思います。…フィリピンの状況は次第に悪化して(います)。生命軽視も著しく、最近も、軍人と行商人の(トラブル)がありました。
    (フィリピン・聖心侍女修道会 千葉桂子)
  • …寄付して頂いたお金でやっと台所が出来、生徒達が先生方をお招きして昼食会をはじめて開くことが出来ました。台所にはガスも何もなく、こちらではまだ、薪や炭の生活です。家が汚れるので、別に外に小屋のようなものを作り、そこで煮たり焼いたりします。会食では、こちらの人はお米を山のようによそって食べます。…エンピツ、ノート、ボールペン、マジックなど必要としています。お送り下さいませんでしょうか。
    (マダガスカル・マリアの御心会 中村逮什子)
  • 「きずな」28号、ありがとうございます。そのうち西ドイツ(ケルン教区)の実情も分ってくると思いますが…当地は本当に移動者が多くて、月一.度の例会(日本人会)では、いつも自己紹介をしなければならない状態です。
    (西ドイツ・藤井泰定神父)
  • 9月13日ごろインドネシアに戻り‥古口本滞在中に、身も心も元気回復致しました。多くの方々の愛…に支えられながら、また、頑張って宣教に励んで参りたいと思います。どうもありがとうございました。
    (インドネシア[メダン]・聖母カテキスタ会 千葉礼子)
  • 日本の秋は、一だんと深まり、寒さが感じられる頃でしょうか。 本日、相変らずの暑さの中で、「絆」28号を頂戴し、思いがけぬことに驚くと同時に、感謝しています。皆さまの暖かい手に支えられて、貧しい人々と共に生きていらっしゃる主に従っていきたいと思います。
    (フィリピン・聖母訪問会 加藤ミツ)






『ECHO』

 (敬称略)
  • このたびは、本会のアフリカ・チャド国宣教地のために、援助金を頂き、心から感謝申し上げます。ギダリの青少年のための図書費として、有効に活用させて頂きます。今後とも、この宣教地のために、精神的、物質的なご援助をお願いしつつ、感謝のうちに、神の豊かな祝福をお祈り申し上げます。
    (兵庫・宝塚市・幼きイエズセ修道会・泉キリエ)
  • …チャドの兄弟たちのために、ご配慮下さっていることを心から感謝申上げます。10月2日(援助金)入金の知らせがありました。 …チャドの青年たちは、アフリカ人によって書かれたロマンやアフリカの伝承文学、また、学校での勉強を補充するために、教科書を望んでおりますので、(チャドに帰任し)さっそく、彼らの要望に応えたいと思っております。…皆様方が、私共を見守って下さっていることを感じ、心強く思っています。私どもの小さな働きは、十年、二十年で実りを見ることも出来ないでしょうと思われますが、今は種まきの時であることを思い、私どもに出来る限りのことを、させて頂きます。
    (兵庫・宝塚市・ショファイユの幼きイエズス修道会・脇山ミキ子)
  • …私ども…信徒宣教者会も…現在、5人の信徒が、フィリピン、パプア・ニューギニア、西サモアで活動し、また、国内に養成者が二名、希望者十名程度、派遣前の準備をしております。皆様からの御援助は、彼等の派遣を、実際、経済的に支える貴重なものです。
    (東京・カトリック信徒宣教者会 事務局一同)
  • 「きずな」27号を拝見させて頂きました。…僅かでございますが、二人の方に頂きましたど寄付を…ど迷惑とは存じつつお送り申し上げます。…「後記」のところの「きずな」の用紙の問題を読んでとくに感じました。一日々々ははんの僅少でも、集まれば靴のない子に、ノートがなくて学べない子に、役立てて頂けると奮発させられました。
    (長崎純心聖母会本部修道院)
  • みなさまのお働きに感謝いたします。
    (船橋市・大石久子)
  • 神の愛を世界中の兄弟姉妹に運んで下さる皆さんが、いつも健康でいらっしゃれるよう、お祈り致します。
    (熱海市・小南悦子)
  • いつも、ど苦労さまでございます。
    (北海道・マリアの宣教者フランシスコ修道会北広島修道院)
  • バタバタと忙しくしております。…忙しい時にこそ「絆」を思い出す、心のゆとりを持ちたいと反省致しております。
    (東京・梶山美知子)
  • …白幡シスターが昨年おいでになって、お話し下さってから、当教会の婦人方の間に大きな関心が深まり、この会には未入会ながら、信者の皆さんの活動が続いております。
    (松本市・山田満書)
  • いつも、きずなをお送り下さいましてありがとうございます。
    (保谷市・クリスト・ロア宣教修道女会東京第2修道院)
  • 支援する会で、海外から帰国された方々のお話があった由、カトリック新聞で知りました。そのような会は、会員へもお知らせ下さ11れば、出向いて直接、お話を聞きたいと思いますので、これからはお知らせ下さい。
    (横浜市・石崎田鶴子)
  • きずな″いつもお送りいただき、本当にありがとうございます。 世界のいろいろな国でご活躍の方々のお心に一致して、心よりお祈り申し上げております。
    (カルメル会修道院)
  • 少しですが、海外宣教者を支援するため、お使い下さい。
    (久留米・信愛女学院幼稚園)
  • 主の平安。大変僅少な額ですが、お役に立てて下されば幸いです。
    (札幌市・金田三郎)
  • …きずな″を拝見し…シスター方やら、その他の、外国で活動される…それも楽しい暮しならともかく、本当にせつない暮しをなされていらっしゃるのに、明るく、無邪気な、無我の境地で御活動なされる方々を拝見させて頂き、自由、気ままな暮しをしている自分が恥しくなりました。…はんの心ばかりですが、どうか、何かにお役立て下さいませ。
    (川崎市・安藤ヤエ子)






    『新派遣宣教者のご紹介』

    聖パウロ女子修道会 シスター松本恵 89年10月 オーストラリアへ派遣
    聖パウロ女子修道会 シスター松本恵 89年10月 オーストラリアへ派遣

    扶助聖母修道会 シスターマリア・アギラ ボリビアへ
    扶助聖母修道会 シスターマリア・アギラ ボリビアへ

    聖マリアの汚れなき御心のフランシスコ姉妹会 シスター徳田節子 89年10月 ペルーへ
    聖マリアの汚れなき御心のフランシスコ姉妹会 シスター徳田節子 89年10月 ペルーへ

    ベタニア修道女会 シスター間野玲子 89年6月 ブラジルへ
    ベタニア修道女会 シスター間野玲子 89年6月 ブラジルへ

     このほか、ミラノ宣教会のドミニコ・チゼラニ師が、イタリアからブラジルへ派遣されます。同師は一九七一〜八二まで日本で宣教、その後、甲府・秦野の主任司祭を経て、イタリアに帰国され、今年九月訪日、今度ブラジルへ行かれます。






    『カトリック信徒宣教者会』

     「海外宣教者を支援する会」とは別に、信徒たちによって海外の各地、さまざまな分野で、献身的な宣教活動をしている組織がある。
     「カトリック信徒宣教者会」がそれである。十二年ほど前、信徒宣教者を派遣する組織が必要と考えた神言会のM・シーゲル神父様によって組織づくりがはじまり、七年はど前から信徒達の派遣が始まって、現在、フィリピン、パプア・ニューギニア、サモアなどに五人が派遣されている。この方たちの宿曜ぶりを同会発行のNEWS・LETTERから一、二紹介する。(敬称略)
     高橋ユリ(西サモア)。…月日が矢のように過ぎて行きます。up5、11年生は、国の統一試験に向けて…土曜日学校に来るようになりました。…試験地獄は、この小さな島国でも大きな課題になっています。…
     政本純一(パプア・ニューギニア)……この数カ月、ニューギニアの大きな問題は…ゴーゲンビル島の騒動です…政府とゲリラの騒動で、非常事態宣言が発動されています。‥二時は、生徒たちも、ソロモンから出られない状態でした。
     現在、同会から派遣され海外で働いておられる信徒宣教者は次の方々です。
    斉藤知子(イロイロ・フィリピン)看護婦
    有川憲治(アガス・フィリピン)有機農業共同体の発足のために尽力中。
    吉田勉(パプア・ニューギニア)
    政本純一(マダング・パプア・ニューギニア)教師
    高橋ユリ(西サモア)教師。






    『ある小さな援助』

     一九八二年四月に「海外宣教者を支援する会」が発足してから、はや七年余が経過した。当初の爆発的とも云える大量入会はないが毎月、僅かずつでも、会員が増え、現在、法人、個人も含め会員数は一六二六人(89年11月1日現在)に達している。
     多くの人々が、支援活動の意義を理解され、協力して下さっているのだが、時々、「援助について」考えさせられることがある。
     ある時、こんな便りが事務局に寄せられた。
     「幼稚園児たちが、おやつを我慢して貯めました。少しですが、支援のために使って下さい」「お年玉の一部を集めました。使って下さい」…無私で、一途な子供たちの善意に、手紙を読む事務局員をホロリとさせた。また、クラス一同で「会」に車イスを送ってくれた小学生たちも居た。
     支援″を慈善と考えた時、支援するという意向は薄れるのではないだろうか。優者が劣者を憐れむーその時に、崇高な意向も地に堕ちてしまうのではないだろうか。
     前に述べた、子どもたちの純粋″きは、私たち大人に、多くの反省を与えてくれた。
     「支援」とは、自らの右手のしたことを、左手に知らせないことにつながるものであると言えよう。

    会員数 法人・個人会員計一六二六(個人+5法人+9)