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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

きずな


《巻頭言》

《どこにいても人々との「絆」が大切》

マリアの宣教者フランシスコ修道会 桐野 香

  昨年よりこの「日本カトリック海外宣教者を支援する会」の運営委員会のお手伝いを、と声をかけられ、私にできることがあるのかしらと少々不安もありましたが、喜んでその一員に加えていただくことになり、早や一年が過ぎようとしております。
  私自身もかつてはモーリシャスに派遣され、宣教の喜び、そして無力さや苦しみも体験してきました。その間 ̄きずな。を通じて自分よりも、もっと大変なところで生きていらっしゃる宣教者がいることに励まされる二ともありました。また、実際に援助を願って助けていただいたこともあり、どんなにか力づけられたことを感謝のうちに思い出します。そして、7年前に帰国して現在は日本で奉仕する毎日となりました。今は直接には海外宣教に携わることはできませんが、こうして間接的にでも、海外宣教をしていらっしゃる方々のお手伝いができることを幸いに感じています。
  派遣された当時は希望に満ち、はじめのうちはすべてが新しい体験であり、なんでも経験してみたいという意欲でいっはいでしたが、少しずつ慣れてくるにつれ、不安と悩みが頭をもたげ始めたことを思い出します。習慣の違い、考え方の違いに戸惑いながらも、私にできることは精いっぱいしたいと、時にはあせってしまい挫折感を味わうこともありました。そんな時、共同体の姉妹たち、教会や仕事で接する友人たちとの「絆」が次第にできてきたことが、私をどんなにか支え力づけてくれました。神様は人を一人で生きるようには創造されませんでした。絆がどんなに大切で、必要であるかを体験したのもそういう時でした。
  振り返つてみますと、今の私かあるのは、こうした体験があるからだといえるのではないかと思うのです。モーリシャスで人々のために何かをしたいという善意の意向があったにせよ、結局何かをしてもらったのは私であり、「絆」の中で豊かにされ、多くを学ばせていただき、成長させていただいたのだと思うのです。
  昨年は大震災、大津波、原発事故と三重の災害に見舞われ、まだその傷跡の癒えない日本列島ですが、さらに今年は寒波と豪雪で、日本海側に大きな被害が出ていることがニュースで報じられ、心が痛みます。昨年の暮れに過ぎた一年を表す漢字として「絆」が選ばれましたが、今年もまたこの[絆]を生きるようにとの呼びかけを感じます。人と人との結びつき、かかわり、助け合い、そして学び合い、分かち合つていくことが、互いを生かし、豊かにし、成長させていくことになるのではないかと思うのです。
  


『第43回運営委員会議事録』

日 時:2011年12月13日(火) 11:00〜12:30
場 所:六本木チャペルセンター・コーヒールーム
議 事
T.きずな117号について
 1)巻頭言の佐藤宝蔵神父の原稿がかなり長かったので短くさせていただいた、と担当者からの報告。
 2)司祭による巻頭言が2回読いたが、現地に入り、これまでの価値観を覆すような体験から得られた記述は、重みがあってよかったという感想があった。

U.きずな118号について
 1)巻頭言はマリアの宣教者フランシスコ修道会のSr.桐野 香(当会運営委員)にお願いすることになった。
 2)原稿の締め切りは2月10日、発行日は3月1日、発送作業は3月1日。
 3)このあと、発行部数について話し合い、部数は現状のまま3、800部とし、発送後の残部を@教会に置かせていただく Aホームページで希望する人に発送する などの意見が出された。

V.援助申請の審議
 @ペルー チクラヨ市のSr.川俣恭子(礼拝会)からの申請:極貧女性のための自立援助センターに通う女性たちの交通費の援助として2012年3月〜12月までの10か月、25名分として5、500ドル(445、500円)の申請について検討し、援助を決定した。(117号P11参照)
 Aチャド ギダリのSr.松山浩子(ショファイユの幼きイエズス修道会)からの申請:カトリック・ギダリ小学校の門、校舎などの修理費としての12万円について検討し、援助を決定した。
 Bパキスタン ラワルピンジのSr.黒田小夜子(マリアの宣教者フランシスコ修道会)からの申請:子供たちが通っている小・中学校の生徒200人が使う机と椅子のセット購入費として40万円の申請があり、生徒たちは薄暗い土間に座って学習している現実があり、援助を決定した。(117号P5参照)
 Cペルー リマのFr.アルフォンソ・ギブ・特元(日系人カトリック教会司祭 フランシスコ会)からの申請:聖書50冊(日系人カトリック教会20、日系人学校3校 各10)の購入費として35万円の申諸については、日本語の聖書朗読会、ミサ、聖歌と祈りの会などの活動に必要であることから、援助を決定した。
 Dボリビア サンタクルス市エキペトロル教会のFr.倉橋輝信(サレジオ会)からの申請:@高齢者の多くなった移住地訪問のためのガソリン代、およびアルゼンチンの移住地司牧のための旅費など990ドル A教会建物の補修費の積立金2011年度分(最終)3、000ドル、合計3、990ドル(323、190円)について検討し、援助を決定した。(114号P3参照)

W.その他
 1) 2012年1月から、事務所の開所日時を変更し、毎週火曜日、金曜日の10 : 00〜16:00まてとすることが決まった。
 2)井上委員からの報告:ホームページ作成のソフトを換えて、3月をめどに一層充実したホームページにする予定である。
 3)次回運営委員会は、3月の中旬に六本木チャベルセンター内で行なう予定。




皆様のご支援をお待ちしております

1982年9月、世界各地へ派遣されている宣教者を日本から支援するためにこの会は設立されました。以来、困難な状況にあって現地の人々と共に生活し、喜びも悲しみも分かち合って活動する宣教者を物心両面から支援してきました。これからも皆様からのいっそうのご支援をお願いいたします。
    会費:個人=1口/1か月 1,000円  法人・団体=1口/1か月 10,000円)
    ほかに賛助会員として不定期にご支援いただくこともできます。
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         日本カトリック海外宣教者を支援する会 会長 V.ローシャイタ
 ◎郵便振替口座 00140−5−67881 海外宣教者を支援する会
          日本カトリック海外宣教者を支援する会
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