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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『ECHO』

  • 私は現在、北浦和教会で今年一月から公教要理を授けて頂いている27歳になるものでございます。  日経新聞で世界に生きる”という本を知り、読み、私も、海外で悪戦苦斗なさっている神父様、シスターの為に何かお役に立てたらと思いまして、お電話申し上げた次第です。
     ごミサの中でのお説教で、ある神父様が、清貧についてお話しになったことがございました。
     「清貧は自ら貧しくするだけではありません。自分の持っている物を皆と分かち合うことも清貧です」とたどたどしい日本語でおっしゃったのです。キリスト様の教え―その通りだと思いました。私は家事手伝いですので、どの程度にご支援させて頂けるか心細い思いでございますが、今のところ世界に生きる―の本を青年会のお仲間に貸したり、話したりして少しでも知ってもらおうとしております。
     金銭的な援助は、大金は出来ないかもしれませんが、あるいは品物もございますし、微力ながらお役に立てばと思っております。また、本を皆様に知っていただけるパイプ役としてもと考えております。
    (埼玉・浦和市家事手伝)
  • 十主の平和―今年のご復活前夜祭に受洗したばかりの新米信者です。その記念にと神父様からいただいた本が”世界に生きる”でした。一読して、世界で愛の実行をなさっている皆様の存在を知り、大変嬉しく、また、そのご苦労を思うと、少しでも何かお役に立ちたいと思い筆をとりました。  一年にえんぴつ一本”ケニア・エゴジからの柴田昌子様のお手紙を読んで、その貧しい教育の現状を知りました。
     支援という方法は様々だと思います。目に見えない愛の力、金銭、物質等。
     鉛筆一本から始めてみてはどうでしょう。物質的には豊かになった日本の家庭には新品同様の鉛筆が、必ず一本、二本は使われもせずくすぶっていると思います。
     鉛筆なら、小さな子供たち、これからの世代を担っていく子供たちにも現状を知らせ、世界の兄弟、友だちのための協力ということを学べるのではないでしょうか。
    (名古崖・22歳の女性)
  • 今年の四月まで会社に勤めておりましたが約一年で退社致しました。今、家庭教師、英会話講師等のアルバイトをしております。何かボランティア活動をしたいと思い、現在、手話サークル等で、ろうあの方々との交流をする機会を得ています。  退社後、四月に青年海外派遣事業(総理府)に応募し、幸いに通り、来年一月〜三月の予定でインド、スリランカ、ビルマ、シンガポール等に寄港しつつ船で行きます。
     毎年訪問先は異なるのですが、今回はインドコースということで、マザー・テレサの家も訪問予定が組まれるかもしれないので、今回もし、その機を得られたならば、是非、マザーに、日本の子供たちからの、えん筆、ノート机の文房具を渡そうということで、一緒に船に積んで行こうという案が出されているのです。一月の出港に向けて、十二月二十六日頃を〆切に、各地から、東京青年の船の本部へ送る予定でいます。
     もし、ご協力戴ければ幸いです。
     上記訪問国の中でご活躍なさっている皆様がいらっしゃいましたら、ご住所等お教え頂ければ幸いです。
    (名古屋・女性)
  • 当大学のシスターから「世界に生きる」を貸して頂いて読ませて頂きました。私は当大学で哲学とキスト教のようなことをやっております。  「世界に生きる」を読みまして、こんなにも多くの神父さんやシスター方が、世界各地で、とくに第三世界で働いておられることに驚き、また、その働きのすはらしさに感銘を受けました。
     ハイチの佐藤シスターの「里親」の件一二九ページ)を、学生に話しましたところ、早速、志願者が一名ですが現われました。私個人も引受けたいと思っております。
     大学内のことですので、学長に話して大学の許可や援助も受けねばならないと思いますが、具体的にどうすれはよいのか、お知らせ頂くと有難く思います。
     先月末、ドイツで出された「南米のキリスト教徒迫害―希望の証人たち」という本を読み、南米の教会の苦しみを思っていたところです。宮部神父さんのことばにもありますが「プエプラ以後」の南米の教会に、キリスト教社会倫理に関心をもつものとして注目したいと思っています。
     三年前から、当大学の学生がマレーシアの身体障害者の施設に夏休みを利用して出かけており、私も三年前第一回のとき一緒に行きまして継続的な援助をと考えていろいろやったのですが実現されていません。具体的計画ができましたらお知らせ下されば幸いに存じます。
    (岡山・ノートルダム清心女子大学教員)

 ※この項は、「世界に生きる」の読者から寄せられたお便りを特集しました。





『編集後記に代えて』

 「海外宣教者を支援する会」の発足、そして機関誌「きずな」の創刊と、短時日のうちに予想以上に具体的な動きが盛り上ったことを考える時、この「会」がいかに持たれていたか、そして、海外宣教者支援の底流が、今、大きなループとなって寄せて来ているかを痛感させられました。
 世界各地で神の業に従っておられる、私たちの宣教者たちの「絆」となり、全世界に連なる大きなループとなって、キリストに結ばれた神秘共同体として育ってゆくことを願いつつ、この「きずな」第1号をお手許にお届けいたします。
 世界各宣教地からのお便りをお待ちしております。
(編集子)