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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


マダガスカルからのお便り(アンタナナリヴォにて)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター 平間 理子
 海外宣教者を支援する会の皆様
  キリストの平和!
  お元気のことと思います。8月12日マダガスカルに帰って来て、もう1か月が過ぎました。早いものですね。
  いただいた奨学金を直ぐに学園長に渡しましたら、とっても喜んで、2日後には学生の状態などのレポートを書いてくれました。そのフランス語のレポートを日本語に訳さないと、とは思ったのですが、直ぐには手が着かず、時差ぼけか旅行の疲れか、気が進まないうちに、もう1か月も経ちました。たまたま見学に来た方がおられましたので、帰国して日本で投函してもらおうと、訳しましたが、ワープロの印刷機が故障して、結局手書きの報告になりました。別紙の報告書を送るのが遅くなり、申し訳ありません。
  レポートにもありますが、高校3年生の5吊のバカロレア試験の結果が8月29日に発表になり、3吊が合格し、2吊が上合格だったとのことです。しかし、このバカロレアの結果の発表に上正があったようで、未だにはっきりした結果が分かりません。9月の初めに教育大臣の指示で調査が行われ、すべての資料がトラックでどこかに運ばれて行ったのをテレビで見ました。このバカロレアの試験を通らないと、大学入試を受けられず、現実に大学の入学試験はもうほとんど終了しております。混乱の理由として、コンピューターが古すぎてデータ処理に間違いが出たとか、一方では採点者をめぐり買収が行われたとか、噂が流れ、正式発表に至っていません。たとえ改めて正式発表があっても、進級は1年後にならざるをえず、該当者は1年間を無駄にすることになります。過去にも採点をめぐる上正があり、その後は厳重に採点、発表を行うことでしたが、長続きしませんでした。
  マダガスカルは相変わらす子供が多く、若者がたくさんいるので、将来性があるのでは…と思っていますが、これも政治次第です。やはりよき指導者が出ないと、国も人も発展しませんね。
  私はいたって元気です。先日(9月3日)にシスター牧野が疲れたとのことで、私のところで休養をし、そして黙想をして、13日にアンチラベの車が帰るので、それに便乗して帰られました。
  当地は涼しく、20度前後で、朝夕は寒いくらいです。2・3日前に一日中雨が降ってからは、次第に暑くなってきています。日本の残暑は続いていますか? ゲリラ雨は?では、またお便りします。
  お祈りのうちに一致して。

  私たちの友人と恩人の方々(日本)への報告書
  目的:学費補助のための支援
  親愛なる友人の方々へ
  私たちは、シスター平間がマダガスカルに戻ってきた8月12日に皆様がシスターに托された支援の金額を受け取ったことをお知らせいたします。私たちは、困難な状況にある人々を助けるという皆様の好意あるご行為にとても感謝しています。
  ご支援いただいた金額は、2008年1月14日付の手紙でお願いした通り、2007~2008学年度について30吊の幼稚園児と25吊の高校生の学費支払の補助に充てられます。
  この学年度は2008年6月28日に終了しましたので、これらの生徒の成績についてお知らせいたします。
 1.30吊の幼稚園児のために
  幼稚園の課程は3年間にわたるもので、年少、年中、年長の3組に分かれています。年少組は、3歳児、年中組は4歳児、そして年長組は5歳児を受け入れています。
  原則として、この幼稚園課程には、留年はありません。従って全園児が進級し、年長組の園児は、小学校へ進学します。2007~2008学年度における30吊の幼稚園児への援助金と成績は次の通りです。
  支援した園児数援助額(ユーロ)成績
(a) 年少組:10吊960 €年中組に進級
(b) 年中組:12吊1,152 €年長組に進級
(c) 年長組:18吊768 €小学1年に進級
合 計:30吊2,880 €    

2.25吊の高校生のために
  この教育課程は3年間にわたります。BEPC(中学の卒業資格)を得た後で、生徒は高校1学年に入り、次いで2学年に進み、文化系か、理数系かのいずれかを選択します。そして3学年まで学び、その学年にバカロレア(大学入学資格)の受験の準備をします。2007~2008学年度における25吊の高校生への援助金と成績は次の通りです。
  支援した生徒数援助額(ユーロ)成績
(a)高校1年生14吊1,568 €12吊は2年に進級、2吊は留年
(b)高校2年生6吊672 €全員2年に進級
(c)高校3年生5吊560 €7月28日バカロレアを受験、結果待ち
合 計:25吊2,800 €    

3.以上の結果、2008~2009学年度については、今学年度に援助を受けた幼稚園児のうち22吊がそれぞれ進級して、幼稚園に残ります。高校生については、22吊が高校課程に残り、そのうちの2吊は成績が悪かったため、学資の補助を受けられなくなります。バカロレア試験を通らなかった2吊も補助を打ち切られます。
 いただいた援助金使用の詳細の報告は以上の通りですが、これで皆様が紊得されることを願っています。そして、私たちはこれらの生徒に対する皆様の支援が次の学年度にも続けられることを心から願っております。感謝の気持ちを込めて、ご報告する次第です。
アンタナナリヴォにて、2008年8月14日
聖アントニオ学園長 シスター ローズ・ラサフィマナンツア

2008年9月13日

                 

パラグアイからのお便り(ピラポにて)

聖霊奉侍布教修道女会 シスター 林 静子
 †主の平安!
  海外宣教者を支援する会の皆様、しばらくご無沙汰申し上げましたが、その後お変わりございませんか、お伺い申し上げます。
  いつも「きずな《をお送り下さいまして、ありがとうございます。
  パラグアイも4月23日の大統領選挙で元司教であったルゴ氏が当選し、8月15日に就任式が行われました。内閣の閣僚もがらりと変わりました。70年も続いた赤党支配で、汚職も多くありましたので、貧しい人、職のない人々はスペインとかブエノス・アイレスに職を求めて、移民しておりました。新しい時代が始まったのです。カトリックの学校も有利な立場に変わりました。先週もパラグアイ全国の学校長が、文部省主催の総会に招集を受けて、アスンシオンに集まりましたし、カトリック学校の先生たちの集まりもありました。教育方針も改正されると聞きました。貧困、失業、インフレ、農地問題、インディオの人たちの問題など新しい政府のすることはたくさんあります。
  教会の方は、アルゼンチンから神言会の北島神父様が月1回ピラポに来ていただくことになりました。6月に来られた時に写した記念写真を送ります。ホッキン・クルッカ神父様は今年1月からアスンシオンの大神学校の責任者として、転任なさいました。
北島神父様と
  ピラポ教会で6月に北島神父様と
 
2008年9月14日

 


ボリビアからのお便り(サンタクルスにて)

宮崎カリタス修道女会 シスター 川下 ゆかり 他シスター一同
  日本カトリック海外宣教者を支援する会の皆様
  日本は、秋の気配が、感じられるころでしょうか? ここボリビアは日に日に暑さを増してきております。
  この度、オガールファティマ乳幼児施設のミニバス購入のために、多額のご支援をいただきましたこと、ありがとうございました。このような素早い対応と支援に、うれしい驚きを隠せません。地区長であるシスター末吉にもこの援助金のことを伝えましたら、大変喜び、「寛大な支援に感謝します《と申しておりました。
  今、ボリビアの国は、難しい局面に立たされています。社会主義国、中央集権を目指している大統領派と地方自治権の拡大を目指しているいくつかの州知事の間の対立は、この先の見通しがつかず、市民は上安におびえています。ガスや燃料などが上足し、食品、日用品の価格が上昇する中、その流通は途絶えないだろうか? 政府の制裁はないだろうか? 州からの補助金はでるだろうか? など心配は絶えません。
  このような状況下でも、オガールファティマの子供たちは、子供らしく元気に遊び、よく食べ、よく飲み、よく眠り、ほどほどに勉強し、健やかに暮らしております。そんな子供の元気な笑顔は、私たちを奮い立たせてくれます。またこうして皆様からの支援や励ましの声が届きますたびに、神様、ありがとう。教会の仲間がいる、奉仕してくださる方、協力・支援してくださる方がいる、ともに生きる人々がいる。そう思いますと、心が落ち着き、また、平和な心で使徒職に取り組む力がわいてきます。
  父なる神様と皆様の大きな愛と支援に、オガールファティマの赤ちゃんたちは、見守られていますが、この国の平和のため、小さきか弱い者たちとボリビアの子供たちのため、引き続きお祈りくださいますようお願いいたします。
  それでは、皆様のご健康とご多幸を祈りつつ、簡単ですが、取り急ぎ、お礼まで。
   
施設の子供たち1施設の子供たち2
  子供は子供らしくよく食べ  よく遊び、よく笑い
暴動1暴動2
  暴動にまで発展する政治的上満 暴動を制圧する政府軍
2008年9月17日

                 

ブラジルからのお便り(タピライにて)

タピライのカテキスタ会 シスター箕浦 マサ
 †主の平和!
  「きずな《104号頂きました。ありがとうございます。 日本に滞在11か月、毎日病院に通って、治療に専念いたしましたお陰で、痛くてびっこを引いておりました左脚が見事に治り、その原因と言われた背骨のずれも治ったようで、今は元気に歩くことができるようになりました。 ブラジルは今丁度、春になったところですが、その割に寒い毎日が続いております。
  100キロ、150キロ離れたレジストロ市やイグアッペ市に布教に出掛けておりますが、日系ブラジル人の方たちの暖かい応対にふれて、いつもありがたく、元気づけられて帰ります。
  日本もこれからだんだんと寒くなる頃とお察ししておりますが、どうぞ事務局の皆様もお身体を大切に、元気でいつまでも頑張って下さいますよう、祈っております。心から感謝をこめて。
2008年9月24日

                 

カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教者会(JLMM) 高橋 真也
  ☆ 巣立ちの日
    コンポンルアン水上村に浮かぶカトリック教会は、ベトナム人の子どもたちにカンボジア語の読み書きを教える識字教室を運営しています。この学校は子どもを『カンボジアの社会』へと送り出すことを目的としています。言葉を覚えることで、カンボジアの社会に出て行き、ベトナム人として、カンボジア人と共に生きていく。私はそんな子どもを育てられたら良いなと思いながら、授業作りなどのお手伝いをさせて頂いています。この識字教室は9月19日に、卒業式を迎えました。今年の卒業生とはたくさんの時間を共有出来ました。一人ひとりの顔と吊前を全て覚えられたのも今年が始めてでした。自分の手形と将来の夢を書いた卒業制作を作ったのも今年が初めてです。だから、今年の卒業生は私の中で特別な存在になり、可愛いがって来ました。
  前日に教室の大掃除をして迎えた卒業式。例年同様、制朊や日本の皆様から頂いた寄付の文房具などを卒業生にプレゼントしました。贈り物の制朊に着替えて、卒業証書をかねた『がんばりました』賞状を一人ひとりにあげました。みんな緊張しながら自分の吊前が呼ばれるのを待っている姿を見ながら、私は「よくがんばったなあ《と生徒一人ひとりの顔を見ていました。みんな入学当初はカンボジア語が全く話せなかったし、読み書きも出来なかったのです。私が話しかけても、何も応えず、モジモジしている子もいました。そんな子たちが今や、自分から私に話しかけてくるようになり、私なんかよりも上手に読み書きするのです!私もカンボジア語をゼロから始めた人間ですから、語学習得の苦労は分かります。みんな、本当に良くがんばりました。
  これまでがんばってきた卒業生27吊は、識字教室を卒業し、10月から公立小学校というカンボジアの社会へ巣立って行きます。きっとベトナム人であることで、学校でいじめられることもあると思います。でもきっとみんな大丈夫。だってそこには、同じように辛い思いを経験して来た先輩たちがいて、優しく後輩を支えてくれるでしょうから。みんなが勉強を続け、カンボジアの社会で、カンボジア人とベトナム人を繋ぐ友好の架け橋として活躍することが出来ますように、どうかお祈りをお願いします。
  「愛する若者たちよ、私は心の底から君たちを愛する。
  君たちが若者であるというそれだけの理由で、私は君たちを熱愛する。《
                                   ドン・ボスコ   
  
卒業写真遠足
卒業制作の手形を背景に卒業式での集合写真  卒業式の翌日、みんなで山へ遠足に
  
2008年9月25日



ボリビアからのお便り(サンタクルスにて)

サレジアン・シスターズ シスター小濱 静子
  †主の平安
  庭のサルビアが南米の太陽に照らされて、真っ赤に咲き誇っています。今ボリビアは春真っ盛りですが、国状は大変危険な状態です。私はお陰さまで皆様のお祈りに支えられて、元気です。
  何しろボリビアは、インディオ出身のエボ大統領になりまして、国中をかき回して、白人支配の頃の恨み、つらみをはらしています。サンタクルスは特に白人が多く、外国企業が多いので、大統領に反対している州です。しかし、州の自治が認められないので、いつも中央政府と喧嘩ばかりです。
  日本では11月に列福式がありますが、私は残念ながら参加を止め、心の中で日本の福者たちの取り次ぎを祈ることにしました。日本より送られた福者たちの小伝記を読ませていただき、大変勉強になりました。
  今回、南米のキリスト教史と日本のキリスト教史の違い、質の違いを感じました。南米にキリスト教が入ったのは約500年前です。日本はそれより50年ほど遅く入っています。しかし、キリスト教の入り方が大変違うのが興味深く、黙想させてもらいました。
  日本にキリスト教が入った時、日本人が心の自由さをもってキリスト教を受け入れたことは、大変素晴らしいことでした。たとえ、50年後迫害があっても、神か人間(幕府)かと選択を迫られた時、潔く神を選び、死をもって証ししたのです。日本人は、何と素晴らしいキリスト教的徳を世界に証ししたことでしょう。私たちは日本がキリスト教国になっていないと、信徒の数の問題で時々悲観的になっています。しかし、キリストの神の国は数の問題ではないと、ボリビアにいて近ごろ解りました。
  一方、南米では、キリスト教国が強制的に入ってきて、キリスト者にならない者を迫害したという例がたくさんあります。現地の方の話しでは、スペイン人はキリストの十字架を隠して、山の上の洞穴に入れ、秘密にしておいた。何故ならば、主人たちの神は十字架に磔になった弱い神と軽蔑されるのを恐れていた。それ故、いつも強い神のシンボルだけしか使わなかった、ということです。これは、ある一部のことでしょうが、南米に入ったキリスト教は確かに、椊民地化していく上で大いに利用されて、純粋な神の意向から逸れた部分があることを否めません。
  今、ボリビアの現政権の政治には、白人支配への反発という面があります。500年間の恨み、つらみの仕返しでしかありません。ですから、大統領としての正しい意味で、国民の平和と一致を願うことが非常に難しいのです。エボ大統領より前に起きたストライキの時には、一応教会が仲介をして、ストライキを解除し、対話を行うことができました。しかし、現状では対話もできません。9月中に約3週間ストライキが続きました。ライフラインである唯一の国道を封鎖すると、国民生活、産業にどんなダメージが出るか、為政者の心が石のように感じられます。日本では考えられないやり方です。
  サンタクルスは土地が肥沃で、よく働くと、本当に大豆、米、雑穀、トウモロコシ、果物などを豊に収穫でき、養鶏、養豚、それに牛の放牧による食肉、牛乳などの生産を行い、国を豊にすることができます。しかし、ストライキで輸送活動が止まると、何もかもダメージを受けます。ガス、ガソリン、ディーゼル油も上足します。特に種蒔きや収穫の時期にはディーゼル油が上足すると大変です。本当に国民の幸せをもっと考えて、政治を行って欲しいものです。500年間のキリスト教的精神はどこにと問いたくなります。
  そのような訳で、数の上で日本は信者が少なくても、神の国は実っていると思い、自分が日本人であることを誇りに思います。こんな黙想ができただけでも、神に感謝しています。
  11月に一時帰国して、皆様に会えることを楽しみにしています。
  
サルビア宣教者たち
ボリビアの春9月に咲くサルビア  共に働く兄弟姉妹たちと
2008年9月29日