トップ宣教者の声 > 2002年10月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

フィリピンからの便り

御受難修道女会 シスター松田 翠
如何にお過ごしでいらっしゃいますか。「きずな」80号ありがとうございました。
遠い、危険とチャレンジの多い国々に派遣され、信仰と勇気と人々への献身に一生を捧げて下さっている宣教師の方々の生活と働きを読ませて頂き、大きな励みと喜びを感じております。
私もこちらに住み27年4ヶ月が過ぎました。宣教師のため物心両面のご支援心から感謝しております。
感謝を込めて
2002年10月28日付




ブラジルからの便り

宮崎カリタス修道女会 シスター・ノトブルガ白沢 康子
この度は私共の心からの願いを貴会のご理解あるご検討のもとに、受理して下さいましたことを深く感謝申し上げます。
一粒の種が地に落ちて…  といいますように、そのような気持ちで、ブラジルの大地で少しでも全人教育に尽くせればと願っております。
こんな私共の気持ちが皆様にご理解をいただけましたことを神の計らいとはいえ、心打たれました。 海外宣教者である私たちは、今後とも皆様のお祈りに支えられて、共々にみ国の発展を目指して参りましょう。
感謝を込めて
2002年10月27日




マダガスカルからの便り

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター平間 理子
今回のマダガスカルの政治的混乱ではいかに政治が市民の生活と密着していて、貧しくも、豊かにするにも、政治の力と思い知らされました。政治に疎い私としては、全く目覚めたようなものです。 7月5日に政権の交替があり、その後新大統領が全国をまわって、つぶさに実情を見て回っています。未だに世界の4つの最貧国に入っていますので、今何をしなければならないかが、先決問題を解決する上で、大切なことです。
道路も70%は悪く、水道水の普及も20〜30%ですので…。でも先ずは、子供たちを学校、特に小学校に行くように政府は勧めています。教育に重点を置いているということです。それから今は、ポリオの予防接種を5歳以下の子、全員にするように勧め、ユニセフからの援助でその接種を行っています。
前政権は私立の病院、学校への援助をいっさい断っていましたが、現政権は私立・国公立が一緒に協力していく姿勢を見せ、准看護学校も今年より国・公立の学校ができました。医療技術学校として助産婦・看護婦・准看護婦・ケースワーカー・検査技師をまとめ、すでに存在する学校に協力を依頼しておりますが、検査技師の学校がありませんので、独自に作るかどうか分かりません。
助産婦学校はお産が未だに多いのと、助産婦の希望者が多いので、国立一校では数的にも不足しています。そのため私共の学校へ働きかけて来ましたので、指示された書類を提出すると、直ぐに許可が下りるようです。人数的には実習の条件や場所の問題もあり、20名以下と思います。私立でも少しずつ進歩していくのを見るのは、やはり心強いです。
私たちの病院もこの6月より救急室と集中治療室(5床のみ)を始めました。建物も機材も全て寄付でしたが、まだまだ不足のものがあり、少しずつ足していくより他ありません。
現大統領は市民の経済上昇を急ピッチで進めていますので、少しでもよくなるよう期待しております。また、12月には国会議員の国民投票も行われ、来年より心機一転するのでは…と皆大いに期待しています。
日本も北朝鮮との国交回復の交渉を始め、世界を驚かせたようですが、世界中に一日も早い平和が来ることを祈っています。
10月20日本会の創立者マリー・ド・ラ・パッションが福者になります。本会全体、世界中でよろこびのミサを捧げます。お祈りください。では長くなり失礼いたします。

マダガスカル
2002年10月16日




アルジェリアからの便り

マリアの宣教者フランシスコ会 シスター・アグネス 佐野
創立20周年を迎えられた《海外宣教者を支援する会》、「きずな」を通して、私たちをささえてくださる皆様に感謝いたします。
アルジェリアの首都から南下、サハラ砂漠の近くの村で、私たちシスター4人と神父様の小さな共同体です。同じお皿を囲んで食べる習慣のある人々の中で、彼らの喜びは私たちの喜び、彼らの苦しみは私たちの苦しみ、日々の生活を通して福音を生きております。
世界の各地で国境、宗教を超えて存在を続けている教会と日本の教会のきずなが、大きく広がっていきますように願っています。
2002年10月10日




チモールからのお便り

イエズス修道会  山田 経三神父
「きずな」80号を10月4日にAileuで受け取りました。ありがとうございます。9月12日、TaileuよりAileu教会に移り、司牧活動に従事しています。
こちらには1ヶ月の予定で来ましたが、主任司祭Jovito師からぜひとのことで、3ヶ月余り今年中いる予定です。Diliから車で1時間半のAileuは山の中、19の巡回教会を定期的に訪れ、ミサ、告白、洗礼、結婚式などをテトン語でしています。
1ヶ月足らずですでに、告白700人、洗礼90人、結婚式11組、その他病者塗油、埋葬なども行い、充実した司牧です。一昨日は全小・中・高生1,500人が教会に集まり、主任司祭不在のため、急遽説教15分を含め、ミサ、祈祷使徒会200人には話もしました。テトン語もOKです。
水、電気、通信も一切ない極貧での生活 ― 貧しい信徒との連帯 ― 霊的には最高に実り豊かで、恵の所です。お陰様で体重も8kg減り、健康です。くれぐれもお元気、祈りのうちに。
2002年10月06日、Timor Lorosee Aileuにて




ブラジル(マト・グロッソ・ド・スル州カエチテ)

聖心侍女修道会 シスター日高 和子
ブラジルの人々
皆様お変わりございませんか。「会」の創立20周年、おめでとうございます。
今回「きずな」80号を拝見し、急逝なさった島本大司教様の巻頭言に接し、感慨深い思いがし、私たち海外宣教者は頑張らなければと思いました。
「会」創立20周年年表で創立の年1982年は、私がブラジルに派遣されることが決まった年で、あの四谷の事務所に度々うかがい、お元気だった亡き梶川神父様、そしていつも温かく迎えてくださる八幡さんと楽しい一時を過ごしたものです。事務所 が潮見に移ってからは、以前のような一時帰国者がなつかしく戻る「家」の雰囲気がなくなり、うかがう足も遠くなりがちで、淋しく感じました。
昨年、聖母病院のそばに移られたとか。来年(2003年)の中頃、一時帰国を予定していますので、うかがうのを楽しみにしています。
今度は「会」に特別の援助をお願いしたいと思い立ちました。皆様で検討していただき、許可していただければ幸いです。
皆様のご活動の上に主の豊かな恵を祈りつつ。
2002年10月04日




マカオからのお便り

シスター山田 絢子
主の平和
すっかりごぶさたをして申し訳ございません。昨年は本当にお世話になり有り難うございました。どんなに感謝してよいのか、神さまに皆様からのご好意に報いてくださるよう、お祈りしています。
さて、この度は島本大司教様の訃報に接し、驚きと悲しみ、さまざまな思いです。個人的には1995年マカオに眠っていた殉教者の骨を長崎に運ぶお手伝いをさせていただいたとき、慈父の心で殉教者の遺骨に「お帰りなさい」と迎えてくださったのが、深く印象に残っています。そして、私ども海外宣教者を支援していただくことについて、関係者の方々と感謝していましたのに、残念でしかたがありません。神さまのなさる摂理は、ただただ涙のうちにお受けするのみです。
「宣教者を支援する会」の方々も急な訃報にどんなに驚き、悲しまれたことでしょう。共に大司教様のご安息を祈らせていただきます。これからは天国から私どもを支えて下さることでしょう。
ご寄付で求めたプロジェクターとノートブックは有効に使わせていただいています。私たちの最初の作品DVD《十戒》はカートンスタイルですが、北京語、広東語、英語、フィリッピン・タガロ語で7月に制作が終わり、教区事務所のホールで披露会をしました。これから学校などに普及したいと願っています。どうぞお祈り下さいませ。 主の愛の中で。
2002年10月01日




カナダからのお便り

クリスト・ロワ修道会 シスター・前川 春美
「宣教者を支援する会」の皆様、お元気でいらっしゃいますか?
わたくしは、9月25日からカナダ国に来ています。今年から、私はカナダ総本部の方で働くことになりました。
アフリカ、コンゴー民主共和国での15年間の奉仕の間、数多くのご援助と励ましを、お祈りに合わせてお寄せ下さいましたことを、心から深く感謝申しあげます。
今なお、政治的に不安定な状況にあるこの国の人々のために、つづけてお祈りして下さいますようにお願いいたします。
今の私の生活は、とにかく新しい環境に一日も早く慣れることです。あまりにも恵まれた生活環境に多くの戸惑いを感じないわけにはいきません。特に夜間何の心配もなく、安心して眠られることは、精神的に休まれるものがあります。とにかく、この与えられた恵のひとときを有効に利用して、次の歩みに備えたいと考えています。
今までとは違って、通信の面に恵まれますので、度々皆様と連絡が取れることと考えています。私の方も、カナダのニュースを交えながら、私の愛するアフリカのニュースも時々お伝えしたいと思っています。
今日はとりあえず、お礼を兼ねての私の住所変更をお知らせいたしました。
皆様方の上に続けて神さまの豊かな祝福がありますように、心からお祈りしています。
感謝と喜びのうちに
2002年10月




ボリビアからの便り

ボリビア礼拝会 シスター斉藤
    主の平和
島本司教様の突然の悲報に接しまして、心より哀悼の意を表し、お祈り申し上げております。
先に、梶川神父様、今新たに、顧問司教になられたばかりの島本大司教様、感謝の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。「きずな」第80号にのせられたお言葉を守り、沖に漕ぎ出し、宣教の意を心にとめ、主のみ旨を全うしたいと心に新たにいたしております。
2002年10月