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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES


『新派遣者のご紹介』

− お元気でご活躍ください −


シスター白濱チエノ
ボリビア 宮崎カリタス修道女会 シスター白濱 チエノ



来訪者

事務局訪問の宣教者の皆様(日付は来訪日)

◎ 2008年2月23日
ショファイュの幼きイエズス修道会 Sr.日置 マリエ:チャド
Sr日置
  チャド宣教5年目にして、今回やっと事務局を訪れることができました。『愛はベトレヘムから』というある本のタイトルを連想させるが如く、こじんまりとした一室から世界中の宣教地を愛の光で結ぶ『きずな』となってくださっているという印象を受け、感動しました。ンジャメナでの偉大な同志、故シスター二条 あかねの天国からの応援を感じつつ、事務局の皆様と支援くださっている皆様方の満ち溢れる善意に心からの感謝を込めて。

◎ 2009年4月3日
礼拝会 Sr.川俣 恭子:ペルー
Sr川俣
  いつも私たち宣教者を物心両面から支えてくださっている会員の皆様に心から感謝申し上げます。長い間遠い国におりますと、「祖国」という言葉が身にしみて感じられてまいります。美しい日本だけでなく、美しい日本人でもありますようにと、いつも祖国のために祈っております。
  2月からペルー北部の地方都市チクラヨに転任になりました。6年半の間住み慣れたリマを離れるのはとても感じるものがありましたが、新しい任地でもすぐにたくさんの貧しい、疎外された女性たちと出会い、これから彼女たちと共に歩いていくことを神様はお望みのようです。
  今回の休暇は、3月20日の島袋神父様(ペルー出身の名古屋教区司祭)の叙階式に出席できるように帰国、ちょうど桜の美しい時季に来ることができて、とても喜んでおります。天からの陽光に暖められて美しく咲き、風に運ばれて散っていく桜を眺めながら、私もそのように生きることができれば…と神様に祈りました。

◎ 2009年4月6日
コンベンッアル聖フランシスコ修道会司祭 松尾 繁詞:ブラジル
Fr松尾
  昔、日本に一時帰国した時の強烈な印象が二つありました。一つは、羽田空港から修道院に帰る途中、タクシーの中で聞くラジオの日本語が「きれいだな!」ということでした。二つ目は、「あれ?ここは何て日本人ばかりが多いのだろう!」という印象でした。半世紀が過ぎて日本に来てみると、「はて? この日本語はなんという意味だろう?」と頭をかしげる。私の日本語が変な日本語になった。外来語が混合していて戸惑います。町をウロチョロして、電車に乗って周囲を見回すと、なんと色々な国の人々がいることか? 日本の鎖国が実際にとけたのだな!と実感します。桜花満開の大自然の中で、主の復活を祝う日本人は何て幸せだろう!
  昨年6月にブラジルは日本移民百年を記念しました。その昔、古い移民たちは、新しく到着した移民に対して、macaco novo(若ザル!)と言い、自分たちをmacaco velho (古ザル)と自称していました。移民が途絶えた今、古ザルはいなくなり、若ザルも消滅寸前で、四世五世六世の時代になりました。これが彼らの素晴らしい故郷になりました。日本と違った大自然の豊かさの中で、自分たちの故郷となったブラジルを彼らも誇っています。

◎ 2009年4月6日
聖霊奉侍布教修道女会 Sr.林 静子:パラグアイ
Sr林
  5年ぶりになつかしい日本に戻ってまいりました。ちょうど桜が満開で美しく、心暖まる思いで満たされました。支援する会の事務局の方々にお目にかかり、宣教者の方たちのニュースも伺いました。私は6月20日の飛行機で、またパラグアイに帰りますが、日本で鋭気を養って、またみ国のためにご奉仕をしたいと思います。お祈りをありがとうございます。




海外短信

海外短信

  •   美しいカレンダーをありがとうございました。私は教区事務所で働くかたわら、あちこちの奥様の要望に応えて、信徒リーダーの養成のために働いております。皆様のお働きの上に神様の豊かな祝福をお祈り申し上げております。
    (ブラジル・ロンドリーナ   菊池 麗子)

  •    日本滞在中、大変お世話になりました。ボリビアに戻ってはや数週間が経過。3か月間のブランクをうめるために毎日大忙しで、ようやく学校の新年度のリズムに乗れてホッとしています。日本での休暇は大変充実したものでした。多くの人々に接し、日本の教会の愛に触れさせていただいた感じがします。またカトリック内観の体験は大変有意義でした。おみやげに買って帰った鐘を使って、精神集中の練習に励んでいます。
    (ボリビア・サンタクルスサレジアン・シスターズ 小濱 静子)

  •   今日から春、何となくうれしく聞こえますが、現実2、3日前からこちらは室内で40℃という暑さになっております。3月18日に美しいしかも大きなカレンダーを2つもいただいて驚き、大喜びしました。年齢と共に太文字がなにかと便利ですから、さっそく掛け替えました。いつも私たちのことを心にかけてくださってありがとうございます。
    (チャド・ンジェメナ ショファイュの幼きイエズス修道会 有薗 順子)

  •   きずなをいつもありがたく読ませていただいています。赤谷さんが始められた当地の日本人カトッリク信者の集いも20数年が経ちました。先月、ニュースレター創刊号が、発刊されて感慨無量です。教会が今大転換期に立たされているとき、ニューヨークで日本人信徒の小さな集いが生き生きしていることは、教会の希望の印です。
    (アメリカ・ニューヨーク アトンメントのフランシスコ会 寺澤 正幸)

  •   主のご復活おめでとうございます。いつもお祈りや「きずな」をお送りくださりありがとうございます。今年のドイツの冬は寒くて長く、久しぶりに春の訪れとご復活を待ち望みました。世界を襲っている金融危機はドイツの経済をも脅かし、何十万人もの人が、失業の恐怖の瀬戸際に立たされています。東西統一後もなお続く、生活水準の格差など問題は山積。少なくとも真の平和の春が訪れますよう祈っています。
    (ドイツ・ニュルンベルグ 聖パウロ女子修道会 比護 キクエ)

  •   いつも「きずな」、そしてクリスマスカードをお送りくださりありがとうございます。感謝のお返事も差し上げない私のところへも必ず届けてくださり、恐縮しています。「きずな」をいただいて、困難な地での宣教者の方々の体験を読み、祈りをあらたにする度、それを支えてくださる皆様に私の思いをお伝えしたいと、あれこれ文を組み立てるのですが、出さずしまいになる怠け者です。今年こそ復活祭にはぜひ私の感謝と読後の感動を形に表さなければと、ペンをとりました。皆様の働きを、復活なさった主イエスが豊かな祝福で報いてくださいますように。
    (アメリカ・ボストン 師イエズス修道女会 丹野 清子)

  •   よいご復活の日をお迎えと思います。ここニューヨークでは、すでに夏時間に入っておりますが、まだ寒い日が続いています。「きずな」を送っていただき感謝いたします。いつも日本人の信者の皆様にも読んでもらっています。毎月第2土曜日に、ニューヨークのカトリック・センターにおいて日本語のミサを行なっています。
    (アメリカ・ニューヨーク 援助修道会 水野 滋)

  •   私たちの修道会がコンゴ(ブラザヴィル)の国に創立されて、百年祭を迎えるにあたり、ブンジ村に衛生施設の整備のため援助をお願いしておりましたが、そのプロジェクトを受け入れてくださり、ありがとうございました。援助金は日本の瀬田修道院を通して、ローマの本部経由でコンゴ(ブラザヴィル)の管区へ。この喜ばしいニュースは、すぐに百年祭の係に届きました。海外宣教者を支援する会の皆様に心らか感謝申し上げます。 
    (コンゴ・ブラザヴィル マリアの宣教者フランシスコ修道会 高木 良子)



    エコー

    • 主の御復活おめでとうございます。いつもお祈りしております。
      (長生郡 十字架のイエス・ベネディクト修道会)

    • 私の友人の山崎理子さん(80歳)が、市主催の「独居老人の生き方を語る会」に出て、市からいただいた謝礼のなかから献金してくださいました。端数が100円とあるのは、お家の前を毎朝掃除していて道に落ちていたので、とのことです。
      (千葉県我孫子市 富平 俊枝)

    • マダガスカルの助産婦さんのことを探しているうちに、こちらの会を知りました。
      (京都市右京区 吉田 さやか)

    • 四旬節の犠牲と償いにお祈りを添えてお送りいたします。
      (兵庫県篠山市 篠塚 知子)

    • 当地大阪箕面教会にもチャドの写真を携えてシスター二条あかねはいらっしゃいました。その突然の訃報にショックを受けています。海外で宣教される皆様のご苦労に改めて思いをはせ、主のご加護をひたすらお祈りいたしております。
      (大阪府箕面市 木嶋 照子)

    • 不定期な送金ですが、少しでもお役に立てば幸いです。そして皆様のお仕事に感謝しております。どうぞ頑張ってください。
      (東京都小金井市 村松 嘉世子)

    • いつも「きずな」をありがとうございます。今回の本の紹介も興味深いタイトルで、ぜひ読んでみようと思いました。
      (鹿児島市 岩崎 正幸)

    • 献金させていただきます。5月1日にガンの手術をします。お祈りください。
      (マリア マグダレナ)

    • 皆様のお働きに心から感謝しております。年金生活者ですので本当に僅かですが、お役に立てることに感謝しております。
      (宮城県仙台市 岡田 千恵子)


    ECHO欄は国内会員からのお便りや、送金してくださるときに添えてくださったメッセージを中心に作成しています。



    シスター二条 あかねの追悼

    Sr.あかねを忘れない、チャドを忘れない

    援助修道会 原 敬子
      Sr.二條あかねは、今年の2月2日、チャドのモンゴからンジャメナへの帰路の途中、自動車事故で帰天しました。3月1日号の『きずな』でもすぐにその知らせをご掲載くださり、多くの方々からお悔やみとお祈りをいただきました。皆さまから愛され、働きを支えてくださったこと、同じ修道会に生きる姉妹として心から感謝を申し上げたいと思います。
      チャドのヌジャメナの教会では、通夜と葬儀に約2千人が集まってくださり、日本でも、聖イグナチオ教会での葬儀ミサ、神戸の六甲教会、広島の幟町教会、そして市谷本部修道院での追悼ミサと偲ぶ会に多くの方がご参列くださり、皆さんがSr.あかねの思い出を語ってくださいました。
      この小さな可愛い姉妹を失って、悲しみに暮れていた私たちは、彼女がどれほど多くの人と関わっていたか、どれほどの福音宣教に邁進していたかを目の当たりにし、回心の時を過ごすことになりました。私自身、知らせを聞いてからというもの、絶望の中で気力を失い、泣きじゃくる毎日でしたし、とても顔が上げられるようなものではありませんでした。しかし、だんだんと、Sr.あかねの思い出を心に詰めておられる方々が訪れて、励ましてくださる姿に触れ、また、姉妹たちが、夢に出てきてこう言った!とか、あかねは私たちにこういうことを望んでいる!とか、お互いに言い合っている姿を見て、私自身、変えられていったような気がします。Sr.あかねは生きている。今、ここにいる。夜、寝る時には、彼女と一緒に呼吸を合わせます。今、チャドの大地で呼吸する彼女の息を、私も呼吸するんだと思いながら、呼吸します。
      Sr.あかねは、今年の1月4日付、ンジャメナの地から、フランスのシスターたちにフランス語で手紙を書いています。この中に書かれていることはたいへん象徴的です。おそらく、この世に残された私たちが、海外宣教、特にチャドへの思いを忘れずにいるように、彼女の遺言のように思えます。
      「皆さん、お元気ですか?今日はご公現の祝日ですね、皆さんは主にどんなプレゼントを奉げましたか? 幼子イエスへの私からのプレゼントは、私自身です。私自身−この小さく、貧しい私でも、主の豊かな大地であるチャドで、喜びのうちに生きている私自身を奉げます」。
      こんな出だしで始まり、続いて、去年一年間の大まかな彼女の動きを紹介しています。2008年2月は内戦があり、ンジャメナも戦地と化したことが報告されます。彼女にとって悲しかったことは、戦争の恐ろしさではなく、貧しい人々の家々が壊され、修理されることもなく放置されたままでいることでした。4月に、チャド全土から集まって開催されたカトリック教会の若者の集いについて、そのテーマ:「あなたたちは私の証人となる」というメッセージに希望を述べています。そして、チャドの南部の小さな村を姉妹と共に訪問したこと、彼女の仕事場であったCCU(チャド大学のカトリックセンター)でのこと、日本に帰国したこと、いかに日本がチャドとは違うか、そして、チャドの兄  弟姉妹が自分を待っているから、早く帰りたかったかなど、彼女の心のうちが綴られています。
    彼女は、最後に、チャドでの二年目が一年目に比べて大変であることを正直に述べながら、共同体の支えによって、チャドで生きる喜びの方が大きいと言い、この生きた経験によって、この地に自分の根を張り続けていくと結びます。ほんとに、まるで≪木≫のような人です。チャドの現実は、彼女にとってまさに神さまの現実でした。自分のからだにその現実を思いっきり、まるで水のように吸い込んだ人です。あまりにも逝ってしまうのが早すぎるよと、私はまだぼやいていますが、天と地を結ぶには、彼女は自分の生をまっとうした、そして今も、私たちのために絆に生きている、それは間違いないと思います。
      生きた経験によって、根を張り続けていく―。小さな妹だと思っていた彼女に、またもや私は回心させられるのです。
      戦争、青年たちの未来、環境に喘ぐ村の貧しい人々、日本とアフリカの驚くべき格差・・・今年の初め、彼女が書いたこれらのテーマは、偶然にも、海外宣教を考える上での大きなテーマではないでしょうか。そこに、貧しく、小さな自分自身を主に奉げること……彼女の証しは私たちにチャドのことを忘れさせないように響いています。



    訃 報

    シスター・アンジェラ高原 真知子
    (アシジの聖フランシスコ修道女会)逝去

    ブラジル・サンパウロのジャラグアのカテキスタ会会員として長年、日系司牧宣教に携わったシスター高原は、3月17日サンパウロ病院に入院、同月21日、肺血栓のため病院にて急逝。奉献生活52年、享年79歳。安らかに生涯の伴侶キリストのもとへ旅立たれました。




    『新入会員』

    個人会員 7名
    団体・法人会員 4件



    『編集後記』

    ※ 今号でも宣教者の皆さんが、日本の春をいとしんでいらっしゃいますが、花は梅、コブシに始まり、椿、桜、ハナミズキ、ツツジ、サツキが次々に目を楽しませてくれ、いま、アジサイの季節に移ろうとしています。木々の緑もあざやかに、深くなってきました。そんななか思いもかけなかった新型インフルエンザ発生で緊張の日々ですが、早く終息するのを祈るばかりです。
    ※ ECHO欄のがんの手術をなさったマリアマグダレナさん、5月1日に神父様にごミサを捧げていただきました。皆でご回復をお祈りしています。(す)


    発行:日本カトリック海外宣教者を支援する会
    会長: V.ローシャイタ神父

    〒106-0032 東京都港区六本木4−2−39
    Tel:03-5770-8753 Fax:03-5770-8754
    e-mail:kaigai-senkyo@cronos.ocn.ne.jp
    URL:http://www.kaigai-senkyo.jp
    ・銀行振替口座 みずほ銀行高田馬場支店 普通 2084112
        日本カトリック海外宣教者を支援する会 会長 V.ローシャイタ
    ・郵便振替口座 00140−5−67881 海外宣教者を支援する会